2018年6月30日土曜日

雲白き夏空のもと読書にいそしむ

 梅雨明けが宣言されて2日目。見事な夏空だ。空の上の方は濃い青色。


 このときの気象状況。関東地方には太平洋高気圧がはりだす。



 しかし、朝夕の日差しのどこかにはすでに秋の気配がほんの少し忍び込んでいる。

***
 珍しく新たな本、しかもサリンジャーの未刊の作品を含む本を入手。今日発売だ。


***
 しかし、今日読み始めたのは「冬の日誌」(ポール・オースター 柴田元幸訳 2017年 新潮社)。さっそく100ページ読破。珍しい自伝的ノンフィクション。ただし、この中で紹介される作者の過去のあれこれは、小説にどれもが反映されている。したがって、初めて読む気がしない。



 そして、この「日誌」は、私のブログ書きにも影響を与えそうだ。

 ところで、8月はじめの「昭和酒場研究会」では、このブログの批評をしてもらえることになった。その前に自分として、このブログをどんな気持ちで書いているかを、明確にしておきたい。75歳からの遊行期への準備作業として大切なことだ。

***
 図書館に遊びに行き、サリンジャー関連本と、「アウトサイダー」を借り出してきた。4月開館以降、30冊以上は借りていると思う。(あとで数えてみよう。)

2018年6月29日金曜日

風通しはいいに越したことはない

 ワールドカップ・サッカー、なんと日本チームは予選リーグ突破。この結果を誰が予想しただろうか。不可能を可能に変えた彼らの努力に拍手。最後のポーランド戦の戦い方が潔くないと内外の批判があるが、これは贅沢ないちゃもんである。

***
 昨日、到着したサーキュレーターを使い始めている。脱衣場に干した洗濯物がよく乾く。風呂上がりも風を浴びて爽やか。価格は量販店で買うより少し安いし、送料無料なので得をした気分。



***
 「サリンジャー」、700ページを読み終わる。結局、彼が批判された原因は、強力なベストセラー「ライ麦畑…」のあと、めぼしい作品を発表しなかったことと、マスコミのインタビューを頑なに避けたことなのだろう。犯罪を犯したわけではない、彼の本を読んでいた人間がジョン・レノンを撃ったからと言って、彼が批判されるのも理不尽だ。

 「このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年 (新潮モダン・クラシックス)」が発売になり、明日到着の予定。楽しみだ。未発表作品も含まれているそうだが、どんなものか。

 さて、「サリンジャー」のドキュメンタリー映画版がある。同書の訳者あとがきで紹介されている。見始めたが、夕食の時間になり、中断。本を読んでいれば、わかりやすそうだ。ウーナ・オニール(ウーナ・チャップリン)は流石に可愛い。

 サリンジャーに関する本のうち未読のもの、娘の書いたものと元恋人の書いたものが図書館で見つかったので、予約しておいた。楽しい本ではなさそうだが、気になるので読んでおきたい。



***
 図書館には夕食の買い物がてら、別途冷やかしに行った。(実は家人が借りた本を返しに行かされた。)
 当初より、本の数は増えてきた。漱石全集の新しい(小型版)があったが、本館から移したのかも知れない。ともかく良いことだ。雑誌はもっと増やして欲しい。

2018年6月28日木曜日

宇宙の終焉は一体どうなるのか

まだ、梅雨明け宣言は出ない。これは、昔(1998年の今日)撮ったヤマトシジミの写真。懐かしい。


***
 「サリンジャー」、佳境に入る。ヴァガヴァットギーターの「報酬を求めずに仕事をしろ」という、ぴったりな引用があるのだが、手元の「世界の名著 1」であたってみたがすぐには見つからない。
 
 ともかく、彼はクレアと離婚してしまい、でも近くに住んで孤独な執筆を続ける。ところが、また若い女子大生と親しくなろうとする…

***
 天文月報のロングインタビューで杉本大一郎先生の話を読んで、宇宙の終焉はよく言われる熱的死(エントロピーが増えきっての)だけではないという説に興味を持った。全体系と部分系の違い?

 論文に当たらねばならないだろうが、その前に「宇宙物理学」や「進化する宇宙」や「いまさらエントロピー?」などを学習する必要がある。

 分析と総合を行き来しないと分からないことがあるという一例。

***

 今夜はこれから一眠りして、ワールドカップ・サッカー、日本ーポーランド戦を観る。

2018年6月27日水曜日

奥様を放置するなら結婚しなきゃいいのに>サリンジャー

 夏空。見た目はいいが、実際の地上は蒸し暑い。



***
 昨日、思い立って(新聞の書評本の関連書)借りた「もっとにぎやかな外国語の世界」(黒田龍之助 2014年 白水社)を斜め読み。若者に比較言語学への誘いをかけるには良い本だろう。年寄りにも、日本にいながら世界の言語を肩肘張らずに楽しむための手引きとして使える。多和田葉子さんの本に通じるところがある。どうせネイティブのようには使いこなせない言葉を、できる範囲で楽しんでしまうという割り切りが良い…。



***
 「サリンジャー」を読み続ける。またまた若い女性と恋仲になり、2回目の結婚。でも、田舎に引きこもって、しかも別棟(ガレージ)で執筆三昧(「大工よ…」)なので、若い妻としてはたまったものではない。PTSDによるコミュニケーション能力不足が二人の不仲に拍車をかける。一人でなくては執筆はできないのはわかるが。他人事ながら心配。

***
 macOS Mojaveのパブリック・β版が今朝リリースされたが、とりあえずインストールは見送り。時間が出来たらやる。

2018年6月26日火曜日

「キャッチャー・イン・ザ・ライ」は6500万部売れたと言うが本当ならすごい^^;

 iOSを12Betaにアップデート。ただし、トラブルと困るのでiPadのみで様子見。iPhoneは11のまま。

 いまのところ問題なし。

 ところで、2012年の今日、初めてiPadを買ったらしい。写真が出てきた。



***

 夕食(息子殿のおみやげのタレを使った麻婆茄子)の買い物がてら、図書館に行き、「ヘンデル」を返却し、オースターの日記二冊と「もっとにぎやかな外国語の世界」を借りてきた。



 さっき、Twitterをみたら、コリン・ウィルソンの誕生日だとか、「アウトサイダー」を予約しておいた。読むかどうかわからないが話の種に…

***
 「サリンジャー」の読書は350ページを超えたが、やっと半分。

 若いジーンとの恋、同時に「キャッチャー・イン・ザ・ライ」が出版される。あっという間にベストセラーになる。ジーンとの恋は終わる。このころから(以前からも?)作品に編集者が手を入れることを頑なに拒否するようになった。「キャッチャー…」の装丁には、最初有名な写真が使われたが、後に使うことを拒否。個人的情報はあかさないようになっていく。

 田舎に隠遁する。最初は地元高校生との交流はあったが、後にはそれもなしにして、ほとんど外出もしなくなる。出版もしなくなり、書くのは「自分のため」だけ。私に似てきたかも。

2018年6月25日月曜日

インプットとアウトプット…金に換算してはいけないもの

 夕空の金星。今日は晴れ上がったのでよく見える。


***
 コンピュータ技術を学んだ人はインプットとアウトプットというコトバをよく使う。私も、たとえば新聞を読んで考える切っ掛けを得ることをインプットと言い、考えた結果を書き表せればそれをアウトプットと言う。
***
 インプットの代表例はテレビや新聞を見ること、TwitterやFacebookも同じ。

 今朝は、旅行中で読めなかった朝日新聞の土曜読書欄をみて、インプットを得ることにした。余談ながら新聞は朝夕刊合わせて40ページ以上。1ページは雑誌2ページぐらいに相当しそうなので、毎日雑誌80ページ以上の情報が手に入る。一ヶ月30日として2400ページ。4000円前後の価格は、毎日配達もしてくれることを考えると安いとも言える。

 ともかく、今朝読んだ土曜の読書欄。津田左右吉博士の「古事記及び日本書紀の研究」…読みたくなったので青空文庫を捜したけれど、ない。図書館で捜しても、ない。国会図書館で捜したら…あった^^;全部読むとは限らないが、拾い読みするだけでも嬉しい。



 隣の広告、アメリカ本土を爆撃したのは藤田信雄さん。この方の話も調べてみたい。

 書評記事を見ていくと、「漱石の家計簿」という本がおもしろそう。印税で鏡子夫人が贅沢したというのは本当か?

 イタリアの書籍行商の話も面白そう。

 サルトルの「存在と無」の評も、面白そう。「存在と無」は学生時代に読みかけてドロップアウトしたが、まだ持っているので、今読んだら全部読めるか挑戦したい。
***

 「物語を忘れた外国語」(黒田龍之助さん)の書評を読み、「もっとにぎやかな外国語の世界」(同)を図書館で予約。

***
 毎週の書評がこのように、盛りだくさんなら、新聞代は安いと言える。アウトプットがこのブログと言うわけだが、こちらはプライスレスと自負している。

***
 他のインプットとしては、定期購読中の「天文月報(7月号)」 杉本先生の回想話。光学時代後の電波天文学で技術と科学の位置が逆転し、天文学者が直接観測技術に関わるようになったというお話が、ピンと来た。

 50年近く前に、研究室には技官という方がいらした、学生の身分のわれわれにも敬意を持って接してくださる。しかし実験をやっていると技官の方に手伝っていただかないと話にならない。自分の実験装置(の一部)を組み立てながら、話をして、「自分だけでは実験は終わらないが、次の学生のために装置だけでもしっかりしたものを作っておきたい…」と話したら、感激していただいた。

***
 コンピュータの世界に入っても、技術者の側面とその技術を使いこなす側面があり、それらを使い分けることに腐心した覚えがある。何もわからずに就職してしまったが、システム職よりは技術職ではんだごてを振り回したり、オシロスコープを使ってトラブルシュートしたりの方が良かったかなと思ってみたりもする。もちろん、手遅れなのだが…

2018年6月24日日曜日

美しすぎる夕焼けを見ながらサリンジャーの戦争体験とPTSDについて考える

 夕焼けが美しかった。夕方になってやっとスッキリ晴れたが、梅雨明けが近いような気がする。



***
 昨日までの旅行で疲れたし、今夜は日本対セネガルのサッカー試合をみなくてはいけないので、昼寝をしながら、「サリンジャー」を読み続ける。

 戦争の与えた影響が、その後のサリンジャーの生き方をすべて決めてしまった。PTSD。奇矯な行動の説明はすべてこれでつくだろう。唯一の救いはヘミングウェイの知遇を得たことだが、戦後しばらくして起きたヘミングウェイの自殺によってどのように影響をうけたかは、これからの話。

 特に収容所で彼が見聞したことの恐ろしさは、この本を読みかつ挿入写真を少し見ただけで伝わってくる。サリンジャーの場合、諜報活動をして、民間の戦争の惨禍も見たことが彼の精神を一層揺すぶる。

 この後、彼は自分から、民間の精神病院に入院している。そして、シルヴィアとの不自然な結婚も、精神の病に対抗する手段だったのだろう、そしてシルヴィアがナチスとつながりがあったかも知れないという疑惑が、一層サリンジャーを奈落に突き落とす。

2018年6月23日土曜日

昭和酒場研究会の伊豆合宿はことしも盛況

 昨日出発、本日帰着。。皆が以前勤めていた会社の伊豆高原保養所へ。早速入浴。

***
 まずは、入浴後の夕食から。山海の珍味を頂きながら、ビールと日本酒。どれもうまい。



 特にこの鮑のステーキは絶品。



***
 このあと、9時から「武蔵野」(国木田独歩)の読書会。

 「武蔵野」をつまみにして、そして自由な話題をとりあげつつ、丑三つ時近くまで語り合う。(もちろんアルコール付き)


 Kさんのご好意でオールディーズのCDや文庫本などをわけていただいた。

***
 翌朝の朝食。これがまた美味い。全員ご飯をおかわり。



***
 大室山に行ってみたが、折悪しく雨が降り出し。登頂は断念。


(追記)メンバーの奥様が前日に撮った写真。あー、この日に行っておけばよかった。後の祭り。




***
 昼食を伊東の海鮮屋さんで摂り、解散。

 今年も充実満腹の合宿を終了。来年のテーマを私が設定することになった。「阿弥陀堂だより」(南木佳士)をネタにしたいがやりかたは未定。これからゆっくり考える。たとえば基調講演を含むシンポジウム形式?

2018年6月22日金曜日

「サリンジャー」置いて、でかけます

 「サリンジャー」(ディヴィッド・シールズ/シェーン・サレルノ 2015年 株式会社KADOKAWA)を読み始める。まず、D-dayの話。圧倒的な発言(この本は殆どが関係者へのインタビューの記録だ)で、戦闘のはげしさや非人間性を気付かされる。そしてこの体験が「ライ麦畑…」の記述に影響を与えるし、サリンジャーの生涯を決定づけることになると、結論が(最初ながら)出てくる。

 700ページ以上を、インタビュー記録形式で書いてあるので、読みきれるか不安であったが、この調子なら最後までいけそう。



***

 しかし、先輩・友人たちとの予定があるので、ひとまず今日のブログはここまで。続きは明日書くことにしたい(^^)/~~~

2018年6月21日木曜日

百科事典を楽しんで読めるのは子供だけか?

 家人の撮った夏至の日の夕焼け。この時間は自分は飲んでいて撮れなかった(^^)



***
 「オラクル・ナイト」(ポール・オースター 柴田訳 2010年 新潮社)を早くも読み終える。もっとじっくり読むべきだが、つい、ストーリーを追ってしまう面白さ。

 暴力も不倫も病気も、もちろん失踪もあるオースターらしい道具立てだが、なぜかどこかにユーモアもただよう。作中作という手段を活用しているせいかも知れない。

 オースターの小説をまた図書館システムで予約した。やはり、30冊前後あるものを全部読むことになりそうだ。

***
 思い立って、昨年譲り受けた百科事典の一冊をひもとく。リンドバーグの伝記を読んで以来興味がぶり返した「飛行機」の項を読んでみた。もちろんNYPは載っている、絵も載っている。





 子供の頃に百科事典を読むのに熱中したことがある。特に飛行機や船や自動車の図解を読むのが好きだった。そのころ読んでいたのは平凡社の「国民百科事典」、コンパクト(7巻)でよく売れた。百科事典ブームの父がのせられて、買ったもの。他に筑摩の日本文学全集や、新潮社の世界文学全集もあった。

 夏休みに人のいない応接間で読みふけったのを思い出す。じつは皆大学受験生のときに実家の火事で焼けてしまった。

 今日読んだのは、その後買い直した百科事典だ。ジャンル別になっていて「読む」には適している。

 こういった普及版の百科事典程度の知識でも、日常の生活には役に立つ。一方、それ以上に深く知識を追求しなかったのには、残念な思いがある。

 アイザック・アシモフのように割り切って百科事典の知識を振り回すほうが精神衛生上はよさそうだ。

***
 商品券をAmazonギフトポイントに変える方法を探索中。うまく行くならサーキュレータを買いたい。

2018年6月20日水曜日

モールス信号をものにするには、まず聞き取りから、だそうです(^^)

 モールス信号の練習方法を探ってみた。このページが参考になる。

 ともかく、点と棒が書かれた符号表を見ないこと、が肝心らしい。モールス信号の聞き取りを徹底的にやる。「リズムパターン」を聞くだけで文字が頭に浮かぶようになるまで。

 そういえば、「トトトツーツーツートトト」は「SOS」だし、「ツートツートツーツートツー」は「CQ」と覚えているし、「イ」は「イトー(トツー)」、「ロ」は「ロジョーホコー」だったような気がする。これを全文字について敷衍すればよい。

 まず、聞き取りを徹底的にやる。電鍵やそのソフト版をオモチャとしてまず欲しいと思ったが、これは後回しにする。

 ところで、なぜモールス信号を勉強するのだったか…パソコンへの入力を指一本でやるため。暗闇でもできる、のだそうだ。

***
 「オラクル・ナイト」(ポール・オースター 柴田訳 2010年 新潮社)を読み始めた。あっという間に88ページまで読んだ。良い数字なのでここで夕食のための中断。洗練された小説だ。あいかわらず不意の失踪がテーマ。



***
 朝、Twitterでサリンジャーの翻訳本新刊が出るのを知り、早速予約した。Amazonのポイントを1000点もらっていたので、支払いは600円程度で済む。
夕方、2日前に予約していた本「サリンジャー」を、図書館で引き取ってきた。新刊が出るのを知るより先になぜかこれを読みたくなった。ま、特に不思議なことでもないが…

 700ページ以上あるので読みきれるか少しギモン。



2018年6月19日火曜日

ポール・オースターはいくら読んでも飽きることがない

 只今、ワールドカップ日本対コロンビアのハーフタイム中。一対一#頑張っておるな。

***
 朝から青い夏空がひろがる。気温は30度に届かないので、爽やかな感じもある。風も吹いている。


***
 「鍵のかかった部屋」(ポール・オースター 柴田元幸訳 1997年 白水社)を、一気に読んだ。



 最初の数ページで、いや数行で引き込まれる。相変わらず素晴らしい作品。彼の作品は尻切れトンボなのではなく、もっと読みたくなる余韻をいつも持っていると、いうべきだ。他の作品を読みたくてたまらなくなる。麻薬的魅力。

***
 ここで中断して、後半戦を観た。なんと、二対一でコロンビアに勝ってしまった。素晴らしい。コロンビアのエース、ハメス・ロドリゲスは体調が悪かったらしい。

***
 リンドバーグの飛行について考えているうちに、モールス信号通信に興味が湧いた。そもそもモールス信号を知らなくてはならない。練習するのに良いツールを見つけた。Google日本語入力をモールス信号でやるというもの。しばらく練習しよう。
 実際の通信のしくみも調べたい。

2018年6月18日月曜日

ロッキード・シリウスの模型が欲しいが、絵で我慢しておこう

 「リンドバーグー空から来た男」(A・スコット・バーグ 角川文庫)読了。全1000ページの大作。リンドバーグの飛行家以外の側面が知れて良かった。

 純粋というか頑固というか直情径行の旦那を持った奥さんアン・モローは大変だったろう。
 最後はハワイに住んでいたというのも意外だった。

 医学分野だけでなく、後年は自然保護にも力をいれた。

 この本を読むきっかけは、「プロット・アゲンスト・アメリカ」で、リンドバーグはルーズベルトに代わって、大統領になる設定だったからだが、実際のリンドバーグは大統領になる器ではなかったと思える。「純情」すぎる。駆け引きが全く出来ない。

***
 今日は、リンドバーグ夫妻が太平洋を飛ぶのに使った、ロッキード・シリウスを落書きしてみた。



 スピリット・オブ・セントルイスに比べると洗練された美しい複座低翼の機体だ。そこが絵にはうまくできないけれど。

***
 夜、小学生時代からの親友(名古屋在住)と電話で話す。奥方の病気看病で苦労しているようだ。なにか力になれればいいのだが…

2018年6月17日日曜日

リンドバーグは単なる飛行機屋ではなく科学技術全般に興味と能力を持っていた

 「リンドバーグー空から来た男」の下巻の読書、半分くらいまできた。米国のマスコミ(今で言うパパラッチ)にうんざりして、ヨーロッパに移住。

 ついに第三部で、彼はドイツに足を踏み入れる、いや飛び込む。ヒットラーにこそ直接は会わなかったが、ゲーリングとは親しく付き合う。そして、ドイツ空軍の状況を視察させてもらい、その情報は米国空軍にも流している。リンドバーグの興味は飛行機産業なのだが。

 米国にいるときと同様に、航空に関することだけでなく、科学技術の分野でも業績をあげる。「リンドバーグ・ポンプ」は人工心臓の元祖。(医学英和辞典にもこのコトバは載っている。)この話はいままで知らなかった。

 アン・モローは3人目の子もうむが、ますます文学の世界にのめりこむ。サンテグジュペリに会ったときは、文学の話ができることに喜び、恋心も覚える。リンドバーグは創作の話には興味をあまり示さない。

***
 「スピリット・オブ・セントルイス」の絵も書いてみた。例によってデッサンは不得手なので、輪郭はパソコンの画面に映した絵のお世話になる。



 でも雰囲気は出ている。飛行機の形状を頭に入れるには、絵を描いてみるのは非常に有効と思う。

 明日はロッキード・シリウスの絵を描いてみよう。

***
 梅雨の晴れ間だが、相変わらず肌寒い。このような雨上がりには路面のそこここに植物が芽吹く。すごい生命力。


2018年6月16日土曜日

リンドバーグが感情を表せないのは気の毒と言うべきか

 「リンドバーグー空から来た男」の下巻を読み続ける。



 誘拐事件の容疑者(ドイツ系移民)が捕まり、裁判で有罪となる。リンドバーグは殆どの場合冷静に裁判を見守る。冷静すぎるとアン・モローは思っただろう。

 一方、アン・モローは感情の起伏を隠せないが、徐々に自分を取り戻してゆく。その助けとなったのが「書く」こと。リンドバーグと共に太平洋地域を飛んだときの旅行記を、裁判のかたわら書き綴って行く。

 この旅行で使用した機体が「ロッキード・シリウス」。二人乗り高速連絡機。車輪をフロートに変えて水上機として使用した。なかなか格好いいので、模型か写真が欲しい。

***
 午後、図書館で「<インターネット>の次に来るもの」(ケヴィン・ケリー)を借りてきた。あとで斜め読みするつもり。



***
 今日も昨日に続いて<寒い>。信じられないくらい。

2018年6月15日金曜日

6月の羽田はあじさいの花できれいだ

 羽田空港国際線ターミナルのあじさい。例年この時期に展示されている。ということは、例年この時期に息子殿の送迎でかり出されているということだ。

変わった色だ


 この飛行機で着いたらしい。



 三軒茶屋に送り届けてやっと戻りました。駐車場で外猫のAちゃんがお迎えしてくれた。写真は撮りそこねた。

***
 昼間は、「リンドバーグ」の上巻を読み終えた。子供が誘拐され不幸な結末となったところ。奥さんのアン・モローは気丈だった。リンドバーグは逆上しなかったが、一度も泣かなかったのでアン・モローは微妙な感じを持つ。

 この事件の前に日本を含む太平洋地域を旅し、大歓迎を受けている。アン・モローは通信士としてリンドバーグの操縦を補佐している。

 下巻は明日。

2018年6月14日木曜日

梅雨寒や リンドバーグと 空を飛ぶ

 6月というのに寒い。梅雨寒。
***



 「リンドバーグ(上)ー空から来た男」(A・スコット・バーグ 広瀬順弘訳 2002年 角川文庫)を途中まで読んだ。

 パリに到着し、大歓迎されて大使館で眠るところまでが第一部。第二部は栄光に包まれながら米国に凱旋し、北米南米を文字通り飛び回るところまで、いま、将来の妻アン・モローに出会ったところだ。

 人付き合いのの悪い青年が、自分のやりたいことは「飛ぶ」ことだと気づき、自分の才覚で(意外にしっかりしていたのだが)、飛行家になり、飛行機を作らせて、パリに到達するまで、一直線に突き進んだ。

 大きな挫折なく、夢を達成した後、この青年がどのようなみちをたどるのか。

 自分には、金も名誉も不要で、仕事と社会貢献を一致させたいと言い聞かせたらしいが…

***
 ポール・オースターの「プロット・アゲンスト・アメリカ」では、直接にではないが、ファシストに利用されて大統領になるという設定で、リンドバーグの「弱さ」が描かれている。

***
 上巻だけで500ページ以上だが、下巻もあわせて、二三日で読んでしまいそうだ。そして彼の自伝やアン・モローの著作も読みたくなってきた。

***
 ブログ記事のアイディア。若い頃から何度も読み返した書籍の記録を書いておきたい。例えば、トーマス・マン全集…

***
 ブログの書籍化も近いうちに考えたい。

2018年6月13日水曜日

テスラにせよ水木御大にせよ、天才は往々にして変人と呼ばれる

 目を覚ましたあと、寝床でネットサーフィン(死語?)していたら、Amazon Prime Videoで「ゲゲゲの女房」がみえるようになっているのに気づいた。



 夢ではないかと起き直って、チェックしたら本当に登録されている。Prime会員なら無料\(^o^)/

 さっそく二・三話観てしまった。相変わらず笑わせて泣かせてくれる。実は友人に衛星放送の録画をDVDビデオにダビングしてもらった物を持っているが、ストリーミングのほうが見やすいし画像もきれいだ。

 これからしばらくはこれを見ることになろう。
 「重版出来」もみつけたのでこれも観る。
***



 昨日借りてきた本から、テスラに関する本を二冊読んだ。

 「ニコラ・テスラ 秘密の告白」(テスラ 宮本寿代訳 2013年 成甲書房)。自伝的な部分が非常に面白い。異常にイメージに関する感受性や取扱能力がつよく、設計図を書かなくても頭の中のイメージを使い(設計図の検査もしながら)完成品を作れたという。

 「テスラ 発明王エジソンを超えた天才」(マーガレット・チェニー 鈴木豊雄訳 1997年 精興社)。有名な評伝らしいが最初の「くいつかせ」が悪い。自伝を読んでからだと、少し読みやすくなった。拾い読みしよう。

2018年6月12日火曜日

テスラ、リンドバーグはポール・オースターをおもしろく読むための材料

 図書館に予約入れておいた本、一挙に7冊も用意できたと連絡きたので、買い物ついでにはできず、ごごイチで取りに行く。読み終わった本も何冊か持っていく。
 暑かったがなんとか無事帰宅。

 並べてみた。



 7冊もあると試し読み(主に目次とあとがきを眺める)だけで暇がかかる。テスラの本は評伝よりも本人の自伝の方が面白そう。(あたりまえか。)

 リンドバーグの評伝本2冊。これはいけそうだ。

 ポール・オースターのが2冊。これらは即読み。
 あとはホーソーンの「ウェイクフィールド」、これは短編だけ読めば良い。ポール・オースターの「幽霊の話」の関連本。

 読み始めないうちに、夜になってしまった。
***
 16年後のドイツ旅行メモはあさのうちにTweetしておいた。まいにち書いているがこれは、あとで直後の旅行印象文とまとめてみたい。

***
 史上初の米朝首脳会談があったが、案の定、劇的に事態が改善されたわけではなさそうだ…

2018年6月11日月曜日

「ムーン・パレス」の面白さに脱帽

 香港セントラルの亀ゼリーの店(先日、NHKテレビでも紹介されたらしい)の看板猫。気品がある。撮影は息子殿。


***
 「ムーン・パレス」(ポール・オースター)を読み進める。あと、数十ページ。主人公に影響を与えそうな最後の(多分)登場人物から連絡があったというところで、読みやめた。あとは、明日のお楽しみ。とにかく面白いビルディングス・ロマン。ここしばらくポール・オースターの小説を読み続けているがほぼすべてハズレ無し。大したものだ。

 三百ページ以上。活字も細かい。非常に綿密な描写だが、なぜ綿密詳細になるかは、本書の途中でわかる。主人公の生き方にかかわる。

 途中で出てくる、ニコラ・テスラやRalph Albert Blakelock(この人は名前すら知らなかった)に関して調べたくなった。テスラに関しては自伝と評伝を図書館システムで予約。



 Ralph Albert Blakelockの「月」の絵は、まさかと思ったが実在する。ブルックリン美術館。実物を観に行きたいね。

***
 ガールフレンドとして中国系の少女も登場する。出自は台湾としてある。

2018年6月10日日曜日

独歩の作品の多様性に戸惑う

 ニ週間後の昭和酒場研究会合宿の課題の一つ、「忘れえぬ人々」に関する勉強をする。

 国木田独歩は早死だ。明治41年に亡くなっている。しかし私の父は明治39年生まれなので、生きている期間が重なっている。
 作品集の表題作「武蔵野」を読む。清新だがこれは、他の作品とは趣が異なるのかもしれない。
 「酒中日記」という作品を(表題に惹かれて)青空文庫で読む。思ったよりきつい作品だ。暗い。彼の出生のときの事件の影響か。
 「独歩病床録」を読み始める。最初だけ。残りは明日読む。



***
 「幽霊たち」(ポール・オースター)の読後感をMastodonで述べたら、冒頭の文章の簡潔なところが良い。英文でも見るべきとのご指摘をある方からいただいた。なるほどとAmazonで「のぞき見」した。この方の仰る通りだった。素晴らしい立ち上がりの文章。



***
 午後からは「ムーン・パレス」(ポール・オースター 柴田元幸訳 1994年 新潮社)にとりかかる。これも引き込まれて100ページまで一気に読んだ。夕飯の支度があるのでここでストップ。内容も主人公の遍歴が第二段階に入るところなので都合よい。この作品は「幽霊たち」に比べ非常に饒舌。



***
 これから新潟県知事選の結果が出るので今日はこれまで。

2018年6月9日土曜日

iTunes の使い方の工夫

 iTunesに読み込んだ自前のCD。昨年経済的理由でApple Musicを脱退したので、一時的に聴けなくなっていた。また、CDを読み込ませればいいのだが、その手間に耐えられなかった。

 最近、ディスクの中のファイルをよく調べたら、iTunesのライブラリの中にCDから読み込んだ曲は残っているのがわかった。考えれば当たり前だ(のクラッカー)。

 曲をCD単位のフォルダーごと、現状のiTunesに手動で読み込ませれば、聴けるようになるのがわかった。

 今日は時間ができたので、見つけたファイルを全部読み込んだ。結果として、4000曲ほど復活できた。CDのアルバム数にして400弱。かなりの資産だ。

 これだけあると、iTunesのインタフェースだけでは曲が見つけにくい。そこで、曲のインデックスをPDFとして書き出した。(ファイル→プリントで)



 このPDFファイルは文字列検索可能なので、使いやすい。

 アルバムのインデックスも同じように書き出した。

 先日の写真と同様に、一箇所に集めて、全体を検索することで新しいメディアの使い方ができる\(^o^)/

 CDは自分で買ったものがまだかなり有り、息子の置き土産はもっと「莫大」にある。これを全部読み込むのは骨が折れるし、ディスクの容量もいる。コツコツやろう。

 LPをどうするかはこれからの課題。

***
 「幽霊たち」(ポール・オースター 柴田元幸訳 1989年 新潮社)を読んだ。探偵小説仕立てだが、実は人間の存在を考えさせる心理小説。柴田さんのあとがきに影響されて、「ウェイクフィールド」(ホーソーン)を図書館で予約してしまった。状況が似ているらしい。

2018年6月8日金曜日

猫とラオスとアジの蒲焼の一日

 夕食の買い物兼図書館行きで外出しようとしたら、駐車場でどなたかの高級外車の上で外猫のAちゃんを発見。いつもは人の顔をみると下りるのだが、今日は何食わぬ顔をしている^^;



 このあと、車の持ち主様が猫を下ろした模様。その車での買い物帰りの持ち主様に出会いましたので。

***
 「孤独の発明」(の後半)「記憶の書」(ポール・オースター)をもう一度読んだが、まだピンとこない。あと、98回読むべきだが図書館本なので返すことにした。また借りる機会もあるだろう。

***
 くちなおしに「ラオスにいったい何があるというんですか?」(村上春樹)を読んだ。これは息子様購入本。



 ラオスには特筆すべきものはないが、そこがいいのだそうです。日本にいったい何があるというんですか?と聞く人もいるだろうな。

 軽い旅日記風のエッセイ。ボストンやアイスランドやギリシャやトスカナに行きたくなって困る本だ。

***
 図書館ではこれらを借りてきた。明日馬力をかけて読む。



***
 夕食にアジの蒲焼丼を作った。なかなか美味。三枚おろしのマネごとをやってみた。頭と内蔵とゼイゴは魚屋さんでとってくれったものがあったので。