ALL REVIEWS友の会オンライン定例(懇親)会、来月18日のテーマは、「私の好きな食べもの(の本)」だそうだ。少し考えて、吉田健一『新編 酒に呑まれた頭』(番町書房)を思いついた。
こんな古い本はあまり読む人がいないかな |
以下はその準備メモ。
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番長書房版のこの本は昭和50年初版発行。(初出版は新潮社で昭和30年と聞いています。)
三鷹の会社独身寮から日曜の昼に散歩に出て、吉祥寺のデパートの中の三省堂書店で購入、同じくデパートの中の格安ステーキ店「Volks」でワインを飲みながら読んで感激しました。
吉田健一『新編 酒に呑まれた頭』(番町書房)、「旅と食べもの」の65ページから引用。
……「つばめ」が東京駅を出ると間もなく、「皆様(とか何とか前置きして)、一品料理の仕度が出来ましたから、どうぞお越しくださいませ、」と拡声器に特有の女声で知らせてくれる。それで早速出かけて行って、先ずビールに、それからこれは無難だから、ハム・エッグスを注文する。ハム・エッグスが来たら、辛子をハムにも卵にも一面に塗り付けて、その上にソースをたっぷりかけると、不思議に正直な味がして、実にいい。……そのソースと辛子でまぶしたハム・エッグスを肴にしてビールを飲む。そうすると、景色が窓の外を流れて行って、芝から銀座の方に行く大通りにかかっているガードを通っている時も、国電の窓から見たのとでは眺めが違う。……ビールをあおりながら辛子とソース漬けのハム・エッグスを突ついて、それで悠然として家だの通りだのを見降す心境の問題らしい。……
これを読んで以来、ビールのつまみにはハム・エッグスが定番。もちろんねり和辛子とウースターソースは常備してます。ハムは少し厚めに切ったやつがいいです。
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定例(懇親)会には鹿島茂さんも登場されるそうだ\(^o^)/
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照ノ富士優勝。理事長を睨んでいるように見えるのは気のせいだろう。
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