2018年2月28日水曜日

確定申告の途上古本屋さんを発見(^^)し、ドビュッシーに関する論文を読む

 確定申告書類を提出しに、Y税務署へ行ってきた。昨年などは締切日にやっと行ったのだが、今年は半月の余裕を持って書類が完成したので、ゆっくりとした気分で用を済ます。

 目的駅につき、税務署に直行するのではなく、改札口からまわりを眺めた。すると、古本屋さんが目についた。新刊書店ではなく、古本店があるのはありがたい。

 帰りに寄ってみた。期待以上にしっかりした品揃え(?)である。(あまり期待はしていなかったので)ちょっと嬉しい。

 手始めということで、全体を見て、どんな傾向の本があるかを頭に入れた。これをしておくと次回は、本を捜しやすい。

 「空海の夢」(松岡正剛 1995年 春秋社)が450円だったので、挨拶代わりに購入し、駅中でお土産を買って帰宅。



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 今朝は、早起き成功。明け方の東の空の雲が美しい。



 青柳いづみこ(戸井田いづみ)さんの博士論文を見つけた。

 常々ドビュッシーは「印象派」ではないとおっしゃっていた意味が、この論文を読んで腑に落ちた。

 ドビュッシーの傾向から見ると、堀辰雄先生がお好みだろうと、青空文庫で本文検索してみた。すると、大当たりで「木の十字架」のなかで、Claude Debussy - "Noël des enfants qui n'ont plus de maison"を聴く話が出てきた。ドイツ占領下で子供たちがいかにクリスマスを過ごしたか、という話題で、暗に(でもないか)ナチスを批判している。

 青空文庫の作品数が増えると、本文検索の成果は多くなる。Google Scholarなどの論文検索も含め、ものを調べるのに便利な世の中になった。AIをこんな分野にも使いたいものだ。

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鹿島茂大教授の「大読書日記」での収穫は「漢文と東アジア――訓読の文化圏 (岩波新書)」

2018年2月27日火曜日

紅梅、双葉十三郎、青色申告

 ベランダの梅の花の写真をまた撮ってみた。一脚にiPhoneを取り付けた。取付用のアダプターは100均で購入したもの。細かいものを撮るにはこれが向いている。三脚よりは簡便で小回りがきく。


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 「大読書日記」(鹿島茂先生)を読む。昨日の飲み会による二日酔い状態には流し読みできる本が良い。そこで見つけたのが、「ぼくの特急二十世紀―大正昭和娯楽文化小史 (文春新書)」。双葉十三郎さんの本だが、戦前の植草先生のことが書いてあるそうだ。速攻でAmazonさんに行き、古本をゲット。1円。(送料257円は別)

 楽しみ。

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 午後は、青色申告書と確定申告書の最終修正を行う。今朝、通信会社よりの納付証明書が速達で届き、家人の生命保険の納付書もやっと見つかったので。

 早速、明日は税務署に提出に行くことにした。郵便でもいいのだが、窓口に出しに行くのが好み。還付金があるからだろう。
 

2018年2月26日月曜日

メドベージェワからアンナ・カレニナへは正解、そしてサリー・アン・ホーズから「パイ投げ」はマチガイ^^;

 「アンナ・カレニナ」(ジュリアン・デュヴィヴィエ監督 1948年)をYoutubeで観た。もちろん、ビビアン・リーはかなり美しいし、不倫に悩み、鉄道自殺に至る姿をうまく演じていると思う。メドベージェワはこのアンナ・カレニナをフリープログラムで見事に表現していた。

 映画の中で、アンナの義妹キティの役をやっている女優に見覚えがあった。誰だったろうと調べてみたら、サリー・アン・ホーズ(SALLY ANN HOWES)。1930年生まれの英国米国両国籍のミュージカル女優だった。うーん、タイプ😍

(Wikimedia Commons)


 見覚えが有ったのは、「チキ・チキ・バン・バン」という1968年のファンタジー・ミュージカル映画に出演していたからだ。この映画の原作はなんとイアン・フレミング。ロアルド・ダールが脚本を担当した。のんびりみるには最適の映画だった。なつかしい。

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 朝食を食べながら考えたが、「パイ投げ」の派手なやつを映画で見たことがある。それは「チキ・チキ・バン・バン」だったかしら?

 で、食後に入浴を済ませてから、パイ投げをキーワードにしてググった。不正解だった。映画史上最高のパイ投げは、「グレートレース」、1965年のアメリカ映画でナタリー・ウッド出演でした。サリー・アン・ホーズと似ていないこともない。でも、サリー・アン・ホーズのほうが品が良い。パイ投げなんてやらないだろう。

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 サリー・アン・ホーズはまだ存命だ。かなりのお年。ミュージカルに数多く出演。彼女の唄を聞き、ビデオをみるのも楽しい。伝記を捜してみたい。

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 メドベージェワはもう少し成長すれば、アンナ・カレニナ役には最適となるだろう。ビビアン・リーよりは^^;

2018年2月25日日曜日

今日はオフ、こんな一日もある^^;

 マストドンを覗いていたら、このような記事が紹介されていた。
 「ブラウザの仕組み: 最新ウェブブラウザの内部構造」。2011年で少し古いが、私にとっては新しい、というか断片的だった知識をまとめてくれる、貴重なものとなりそうだ。

 ざっと最初の方を眺めたら、ドキュメントの解析の事が書いてあった。解析ツリーまたは構文ツリーとか、文脈自由文法などのキーワードが出てきた。

 大昔CADシステムのフロントエンド(コマンドインタープリターと呼んでいた)をFORTRAN(!)で作ったときのことをおぼろげに思い出した。

 もう少し頑張ってブラウザ作りに参加すれば良かった(嘘)。

 それはともかく、チョムスキーあたりを再度勉強してもいいなと思った。あくまでも趣味で。

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 昨夜のオリンピックは、カーリング女子が銅メダル、スピードスケート女子の新種目マススタートで高木菜那さんが金メダルをとり、おかげさまでまた寝不足。花粉症対策で抗アレルギー薬を飲んだこともあり、今日は眠い。

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 フィギュアスケートエキシビションも観た。お目当てメドベージェワの演技はやはり素晴らしい。フリー演技の「アンナ・カレニナ」も良かった。「アンナ・カレニナ」を再読したくなるほど、悲劇の主人公のイメージをうまく表現したのだ。一流の芸術家のなせる技だった。

  読む前に映画を見るほうがいいかもしれない。「Anna Karenina (1948) 」。ここにある。 

これは今日のメドちゃん^^;


2018年2月24日土曜日

確定申告もオリンピックも読書の邪魔

 確定申告書がほぼ完成した。まだ、領収書が届いていないものがあり、青色申告の書類が確定しないので、税務署に行くのはもう少し先。郵便やe-Taxという手もあるが、税務署の窓口に行って受け取ってもらうほうが安心感がある。少しばかりの電車賃を払って提出し、帰りにお土産を買って帰るのが楽しみの一つ。

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 昨夜はカーリング女子の韓国戦を観た。準決勝なのだそうだ。日本も韓国も選手強化に努めた成果があがった。ミス一つで結果がおおきく左右される、ゲーム感覚の「スポーツ」だ。

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 おかげで、読書はさっぱりはかどらない^^;

 戸川秋骨の「翻訳製造株式会社」という作品が、青空文庫にあり、小品なので読む。面白い。文章だけでなく、日本の文化そのものも翻訳によっているという主張。当たっている。

 手すきの時は鹿島茂先生の「大読書日記」を拾い読みする。面白そうな本が続々紹介されるので嬉しいやら困るやら。

 このあたりを図書館で探し当てた。



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 明日からは、読書三昧の予定^^;

2018年2月23日金曜日

昔の豪華客船の旅をしてみたい、船酔いはいやだけど

 昨日の予定通り、戸川秋骨の紀行文とプルーストの「読書の日々」を読んだ。

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 まずは戸川秋骨の「欧米紀遊二萬三千哩」をiPad上のアプリ「帝國圖書館」(つまり国会図書館デジタルコレクション)で読む。

 明治40年出版の本。しかし戸川秋骨先生の文章は、新しい。生き生きとしている。洋行記なので、例によって、どんな船に乗ったか気になる。

 調べてみたことを、以下のようにTweetしておいた。

 (1)戸川秋骨は1906年(明治39年)に米国と欧州へ旅する。横浜からサンフランシスコに向けてはモンゴリア号。途中ミッドウェイで座礁し乗り換えたけど。ニューヨークから欧州へはカイゼリン・アウグステ・ビクトリア号に乗船。4万5千トンの最新船。

 古画商の通訳として行ったので一等室。いいなあ。

 (2)戸川秋骨先生、帰りの太平洋便はミネソタ号。その前の、大西洋西航便の船名がまだわからない。どうも気に入らなかったようで、紀行に書いてない。大西洋東航便で乗ったカイゼリン・アウグステ・ビクトリア号が豪華すぎたのだろう。わがまま(*^^*)

 船酔いは2-3日で治ったようだが、座礁後、小さい船に乗り換えたらその当初はまた酔ったらしい。

 上記の船は手持ちの「豪華客船の歴史」(野間恒)に載っていた(*^^*)





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 戸川秋骨先生、英語はペラペラだったらしいし、独逸語やフランス語も多少はできたので、雇い主だけでなく、他の船客と船員との通訳もやっている。エライ。

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 プルーストの「読書の日々」は、40年ほど前に買った筑摩世界文学大系に収録されている。10ページほどの評論(というのか)。若い頃読書にふけったことの記憶や、本を読むとその内容よりも本のなかで言及され(あるいは暗に示され)る他の本が、重要だと述べている。これには同意。

 評論なのか、小説の覚書なのか判然としないが、ここがプルーストの特長で、従来の枠を超えた小説が生み出される(のだろう)。司馬遼太郎の「空海の風景」も同じだ。

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 確定申告の準備は順調に進んだ。明日あたり、試しに申告書を打ち出してみよう。

2018年2月22日木曜日

オリンピック中継を音無しで画像のみ流しておく方が良いわけ…

 今回ほど、良く観たオリンピックはいままでにない。しかし、読書に差し支えるので、日本選手が出ないときには、テレビの音を消して、「環境映像」として映しておき、本を読んだり、音楽を聞いたりすることにした。アイスホッケーや青空の下のスキーなど、この使い方に向いている。

 一生懸命な選手には申し訳ないが、点が入ったりしたときは雰囲気でわかるので、画面の字幕に注目するだけ、快適。

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 ハイドンの声楽曲に興味を持ったが、知識がない。本を捜したが、適当なのが見当たらないので、実際に聴きながら、CDのブックレットを読むことにした。NAXOSのオンライン・ライブラリーにあたると、最近のものにはよくブックレットのPDFが収録されている。

 たとえば、これ。右側。



 しばらく、この方法で勉強しよう。これは英語なのでわかりやすい。

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 音楽を聴きつつ、昨日読み始めた「大読書日記」をめくる。

 案の定、読みたい本がどんどん出てくる。そして、鹿島先生は、本がたまり過ぎて、事務所兼書庫部屋を借り、手狭になると引っ越す。場所は神保町なので、羨ましい。ときどき、パリに本の買い出しにも行く。これも羨ましい(T_T)

 せめて、紹介された本の何冊かを図書館で借りようと、図書館の私の仮想「書棚」に入れた。あとで、予約する。



 紹介された戸川秋骨の「欧米紀遊二萬三千哩」(紹介とは別の本だが)を「帝國圖書館」で見つける。これは、夜寝床で読む。



 ついでにプルーストの「読書の日々」も探し出したので、明日朝読もう。筑摩書房の世界文学大系。これは持っていた。

 貧乏暇なし(*^^*)

2018年2月21日水曜日

花見用の桜が可哀想なことなった(T_T)

 昨日とはうって変わり、曇って寒い一日。梅の花も昨日以上の開花をためらう。しかも、線路際の桜の木は、多くの枝が伐られた。気分も冬に逆戻りだ。

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 「オートバイ」(マンディアルグ 生田訳 1965年 白水社)の冒頭を読む。

 主人公の名はレベッカ。そして彼女の乗るのは、プレゼントされたハーレー・ダビッドソンの1200CC、60馬力。

 ちょっと考えられないが、これを全編夢の物語と思えば、納得がいく。

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 オリンピックは終盤。今日の目玉は女子フィギュアスケート・ショートプログラム。私は優雅なロシアのメドベージェワ推しだったが二位、若いザギトワが一位。残念だが、怪我上がりなので仕方ない。ザギトワには勢いがあった。フリーではまた話が変わってくる。はずだ。日本の二人も頑張った。ミスなし。

 今夜は女子スピードスケート・パシュートがある。これは日本チーム応援といこう。

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 昨年の今日新聞で見た記事の写真を発見。アール・ブリュットの日記と絵を見てみたくなった。

2018年2月20日火曜日

本日はベランダの紅梅の開花宣言と青色申告作業開始宣言をいたしました

 ベランダの紅梅(紅雀というらしい)。昨年より一週間遅れで今日の昼前にやっと咲いた。匂いをかいでみたら素晴らしく良い香り。やっと春がきたようだ。



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 午前中に昨日から観ているハイドンのビデオの最後にたどり着く。オペラのアリアなどに彼の孤独と哀しみが表れているそうだ。「天地創造」などの宗教曲には、ハイドンの曲の完成度の高さが表れているとも。

 シンフォニーや室内楽曲ばかり聴いていたので、これからは声楽曲にも目を向けるつもり。

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 「大読書日記」(鹿島茂さん 2015年 青土社)に目を通す。前書き(理由は聞くな、本を読め)と後書き(なぜ、世紀初めの15年にこだわるか)を読む。考え方はこのブログを書く時に私が考えていることに通ずる(ちょっと不遜?)

 600ページを超える。週刊文春に連載された書評を集めたもの。借用期間中にすべて読むのは困難だ。そして、面白そうな本をゴマンと紹介してくれているのでかなりキケンな良書。

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 青色申告の帳簿を作り始める。毎月やっておけば楽なのだが、まあ、小規模な「事業」なので数日取り組めばできてしまう。困るのは申告用のクラウドソフト(弥生)の操作を忘れること。最初一時間位は毎年思い出すことに時間を費やす。

 二時間ほどやって、やっと軌道に乗った。

2018年2月19日月曜日

小平奈緒さんの眼鏡とコミュニケーション能力に興味が湧いた

 あるアナウンサーが「獣(けもの)のような」と、インタビューで発言。小平奈緒さんはやんわりとたしなめていたが、さすがに大人だ。それだけではなく、彼女の発言には深いニュアンスのあるものが多く、聞いているとこちらの想像力が刺激される。現役を引退したら(まだしそうもないが)、高度なことを教える指導者にはぴったりだろう。

 メガネが話題だが、「OAKLEY」というメーカーのものらしい。欲しくなった。昨夜はうっかり普段のやつをかけていたらしいが…

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 確定申告の用紙をとりだして眺めたが、花粉症のせいで細かい仕事をする気になれず、昨日借りた本を読む。


 「物理数学の直感的方法」(長沼伸一郎さん 2011年 講談社)、前から気になっていたが、拾い読みしただけで、面白さが伝わってくる。

 序文で自分でおっしゃっているように、こんな本は他にない。学生時代にこの本があれば少しは勉強が楽になっただろう。著者は一回り年下の方なので不可能なことではあるが。

 ただし、元理科系学生の年寄りが読んでも、面白い読み物としてだけでなく、目からウロコが落ちる思いがする。三体問題と複雑系の問題の類似性など、なるほどと思わせていただいた。

 学問論(?)や文明論にまで話がおよぶのは、学生にだけではなく、年寄り読者へのサービスかもしれない。

 ともかく、本質を突かないといい本もかけないし、金メダルもとれない。

 「物理数学の直感的方法」は手元に置きたいので、購入を考えたい。

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 ハイドンの伝記ドキュメンタリー映画「In Search of Haydn」を半分強(范文雀でなく^^; )観る。字幕なし吹き替えもちろんなしなので、半分弱(しつこい)しかわからない。しかし、風景や演奏の様子を観ているだけで楽しい。唯一のかつらなし肖像画というのが紹介されており、額が非常に広かったのがわかる^^;

2018年2月18日日曜日

小平さんも女子スピードスケート500mで金メダル、うれしいね

 集合住宅の管理組合総会。今年は理事ではないので気楽に出席。主な議題はバリアーフリー化のために、入口の段差解消工事と自動ドア設置の件。30年目の建築物なので、時勢に遅れているのは仕方ない。自動ドア化には300万以上かかるらしい(*_*)

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 今日も映画を一本観た。「ゼロ・グラビティ」。面白い。題材の宇宙ゴミはこれから問題になろう。危機に瀕した主人公の精神の葛藤をうまく映画化したと言える。おかげで本が読めなかった。


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 といいつつ、図書館で本を借りてきた。古い本も新しい本もある。明日からは映画一本、本一冊のペースでいこう。



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 いま、オリンピック女子スピードスケート500メートルの中継中。小平はいま一位。

 どうなるか…

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 小平奈緒金メダル\(^o^)/ やったー!

2018年2月17日土曜日

金メダルお願いしたら、かなえていただいた、ありがとう



 男子フィギュアスケートのフリーをたっぷり観たので、疲れました。

 結果は羽生結弦金メダル、宇野昌磨銀メダル、フェルナンデス銅メダル。日本のファンにとっては願ってもない結果になった。

 昨年11月の右足首靭帯損傷という大怪我を乗り越えた羽生くんには金メダル以上のものを上げたい。彼に限らず、出場した選手はみな大変な努力をし、周囲のサポートと期待を担う。全員にメダルを上げたいが、そうもいかない。

 身を入れて観ていたので、疲れた。


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 午前中は「近世数学史談」(高木貞治 1995年 岩波文庫)を読む。基本的には数学史でなく、史談なので読みやすいが、難しいところは飛ばし読みした^^;

 ガウスを評して、世間を相手にせず、求めるところがないので、無敵だ、と言っているが、高木先生もこれが望みだったかもしれない。

 あらためて、昔買い直したはずの「解析概論」をガラクタの中から掘り出そうと考えたが、何処にあるのか見当がつかない。力技で虱潰しに捜してもいいが、エレガントでないので、潜在意識の中から記憶が浮かび上がってくるのを待つことにした。

2018年2月16日金曜日

明日は金メダル宜しく、あとはマリアンヌ・フェイスフルの「La Motocyclette」原作捜しと、床屋で日が暮れる

 オリンピック中継は男子フィギャア・ショート・プログラムを観た。羽生結弦くんが怪我からの復帰にもかかわらず高得点で首位。明日のフリーに期待を持たせる。宇野昌磨も第三位。スペインのフェルナンデス、コミカルな高演技で第二位。

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 Twitter でマリアンヌ・フェイスフルの映画「あの胸にもう一度」が言及されていた。学生時代に観たので懐かしくてインターネットで捜して観る。画質が悪いけど、しかも日本語字幕も吹き替えもされていないけど見つかったので、観始める。

 途中床屋に行ったり、確定申告の準備作業(領収書など整理)をしたりで、中断したが、最後まで見た。黒革のつなぎの服は相変わらず魅力的。バイクに乗っている場面は、昔ほど感激しない。どうせ吹き替えだろうし。バイクそのものは素晴らしい。この映画のバイクはなんだろう。そして原作では?

 と思い、ダメ元でマンディアルグの原作(の翻訳)を捜したら、図書館にあった。早速予約手続き。



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 今借りている、「禊の塔」は昨日読んでしまったし、一緒に借りた高木貞治先生の本は、はじめから眺めるだけと決めていたので、新規の予約が届き次第取りに行くつもり。

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 昨日に続き、オスプレイが近所を飛び回っている。床屋さんはモデルマニアで、棚にオスプレイのモデルが飾ってあった。それよりも、「紅の豚」の水上機のモデルの方がいい。こちらは、カウンターのガラスケースに飾ってあった。いいですね~とほめたら、床屋さんは喜んでいた。

2018年2月15日木曜日

「禊の塔 羽黒山五重塔仄聞」(久木綾子さん)を読みました



 「禊の塔 羽黒山五重塔仄聞」(久木綾子 2010年 新宿書房)読了。

 前作に比べて、より複雑なストーリーを、筆力で読ませる。冒頭に登場人物の表がある。筆者の心遣いだ。女性ならではの粘り強い物語。

 羽黒山の五重塔をみたことはないが、観たような気になった。当時の人々の思いがこもる塔だ。

 これを読んで役小角のことも知りたくなる。

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 これを読み、オリンピックの中継を、音無しで時々観ていると確定申告の作業がさっぱり進まない。しかし、青空のもとのスキーコースとそこを駆け抜けるスキーヤーの風景は美しい。昔行ったスキー場の息を呑む美しさが思い出される。

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 昨日夜に飲んだ花粉症の薬のせいで、眠いのがパフォーマンス悪化のひとつの原因。明日は領収書はじめ各種書類の整理を行う。最近は明日のことを言っても鬼に笑われているのだが。

2018年2月14日水曜日

梅の咲くのを待ちかねてます

 昨年の今日は、ベランダの紅梅が咲き始めたが、ことしはまだ。でも蕾の膨らみ具合からすると、2-3日中に咲き始めるだろう。春はもうすぐそこに来ている。

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 邪魔なオスプレイが飛び回る中、女子アイスホッケーの試合を観ている。対韓国・北朝鮮合同チーム。いまのところ2−1でリード。

 合同(?)チームは今後強くなりそう。

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 今日は、図書館分室に本を取り替えに行ってきた。トイレに行きたくなり、帰り道は早足で歩く。久しぶりに汗をかいた。本当は毎日運動で汗をかくべきだ。



 借りてきた本は、これ。読みたくなってから数日経つと、なぜこの本を選んだのか忘れることがある。今回は大丈夫。

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 オリンピックと国会中継を観ていると、読書はなかなかできない。


2018年2月13日火曜日

「羊と鋼の森」に感激した、スキージャンプやスピードスケートのメダリストにも

 今朝の月。


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 昨日東急のポイントで購入してきた「羊と鋼の森」(宮下奈都さん 2018年 文春文庫)を一気に読了。これだけ、入れ込んだ読書は1月の高遠訳の「失われた時を求めて」以来。1ページ目から引き込まれた。

 最初はもどかしい、主人公のピアノ調律師への歩みが、徐々に加速し、調律が自分の「天職」であることに気づいていく。

 宮下さんの筆は、駆け出しの稚拙な調律師の姿を、直接表していて、素晴らしい。まったく知識のない私でさえ、「しっかりしろ」と言いたくなる調律師の姿を、コトバだけで表現する神業。

 そして、ピアノの音から、故郷の森の音を鮮やかに想起する、主人公の感性の描写もすばらしく、感激して何回か目頭が熱くなってしまった。

 この作品は好評で、今年の6月にこれを原作とする同名の映画が封切られる。映画を観るべきかどうかは、まだ判断できない。でも観ちゃうだろうなあ。

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 昨夜は、テレビのチャンネルを切り替えながら、スキージャンプとスピードスケートを応援。こちらも感涙にむせぶ。年かも。


2018年2月12日月曜日

真剣なスポーツ中継はドラマより面白い

 観ないつもりだったが、やはり観てしまうオリンピック。ほとんどみんな転んでしまう、スノボ・スロープ・スタイルがゲームのようで面白い。

 しかし、何と言っても昨日のメドベージェワのフィギャースケート、シングル演技に感嘆。




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 今、アイスホッケー(女子)のスイス戦を観ているが、ハラハラドキドキの連続。仕事になりません^^;

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 休憩時間に窓から外を見たら、ヒヨドリが桜の枝に止まってじっとしている。寒そうだ。ときどき桜のつぼみを食べているようだ。夕食?


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 読みかけの本が溜まってしまった。図書館本をしばらく読んでいたためだ。明日からは消化に努めます。







 これは買いたい本。文庫本になったので、ぜひ入手したい。


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 (T_T)
 おっと、スイスに一点取られたぞ。
 

2018年2月11日日曜日

南極料理と平民社と異国漂流

 朝から「面白南極料理人」(西村淳 2001年 春風社)を読み、夕方読み終える。平均気温マイナス50度のドーム基地での越冬記。猛烈な寒さのなかでも、屋外でバーベキューをやる猛者のお話。

 西堀栄三郎の「南極越冬記」に関連するものを捜しており、映画「南極料理人」を観てその原作ということで読んでみた。正直言ってそれほど期待はしていなかった。少し読んでみると誤字(変換ミス)が散見されたので、やっぱりねーと思ったが、不思議に読ませる。

 気取りなしで、南極での体験をストレートに書いている。実体験の強さが効いている。

 料理の参考にもなる良い本だった。そして何よりなのは、読んでいると食欲が出てくる。おかげさまで、今夜の夕食は、トンカツを買ってきて、カツ丼大盛りを作って食べることができた。最近では珍しい^^;



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 読んでいる途中で、昭憲皇太后のドキュメンタリードラマを観た。意外に面白い。幸徳秋水が出てきたが、興味を持ったので、義父の蔵書の「寒村自伝」を読んでみよう。



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 「西郷どん」も観てしまった。これには中濱万次郎がでてきた。彼の事績も調べたい。石井研堂の「異国漂流奇譚集」も読んでみよう\(^o^)/


2018年2月10日土曜日

早春の、のどかなる一日

 天候が変わりつつある。今朝は少し暖かい。しかし、空の雲をみると氷晶というのか冷え冷えとして見える。太陽もいれてiPhone写真を撮ってみたが、南極の空のようだ。実際に見たことは無いが。



 ついでにベランダの鉢植えのゼラニウムの写真も撮ってみた。紅葉と花のコントラストが面白い。今年のベランダは、ゼラニウムにとっては過酷な環境だろう。



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 朝食と掃除と入浴の後、身支度もそこそこに、電車に乗る。11時半(!)から高津の蕎麦屋で昭和酒場研究会の二月例会兼新年会だ。車内で優先席隣りに座ったおばあさんが、英会話の本を読んでいる。エライ!

 今回は、リーダー格のKさんが用事で欠席。残り4人で3時間ほど楽しい会話を楽しむ。

 最後に食べた「天ざる」が美味しかった。

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 今日はあまり本をよむ気力がなく、つまり酔っているので、冬季オリンピックの中継をみながら寝ることにする。

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 思い立って、高木貞治さんの本を図書館で予約。一緒に久木綾子さんの第2作も予約した。ちと楽しみ。


 「天文の世界史」は順位2位なので、一ヶ月くらいかかりそう(T_T)

2018年2月9日金曜日

植草先生が二部屋目を借りた顛末と湯川秀樹と「禊の塔」

 植草先生は一回目(1974年)のニューヨーク滞在中に、本を買いすぎたので、留守をしていた奥様に頼んで、部屋をひとつ借り増ししてもらっている。このあと、1976年にもう一部屋増やした。(これは昨日書いた。)

 「植草甚一コラージュ日記 2 ニューヨーク1974」(2003年 晶文社)を腹を抱えながら読了。はじめてのニューヨークに、一人で行ったので、舞い上がっているし、本の買い物のタガが外れている。現地のひとも驚いだたろう。

 ただし、先生はホテルに帰ると正気にもどり、本のインデックスカードを作り、風呂に入り、日本にどう送ろうかと悩む。ご自身の原稿も最初は書けなかったが、徐々に筆が進むようになった。

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 植草先生の興奮が伝わってきて、こちらもハイになってきた。「素敵な活字中毒者」(椎名誠選 日本ペンクラブ編 1983年 集英社文庫)が、寝床の枕元の本棚のスミに隠れていたので、ムリヤリ引っ張り出して、拾い読みをした。トイレに必ず活字の文書を持ち込むヒトは多いのだそうだ。良かった。私だけではない。便秘解消剤。



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 Twitterを眺めたら、古い「岩波講座 現代物理学の基礎5 量子力学3」が湯川秀樹が書いた教科書として紹介されている。1972年の出版。一応物理専攻だったので買っておいたので、ホコリを払って眺めてみた。懐かしい。挟み込みの「月報」だけ読む。ここには数式がない。大学の講義でも、本題ではなく、雑談が好きだったことを思い出した。

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 昼前に、やはりTwitterで荒正人さんの「漱石研究年表」が紹介されているのを見た。今日は漱石の誕生日か? 私の持っているのは集英社の漱石全集の別巻。1975年出版。津田青楓のきれいな装丁だ。
 ともかく内容がす・ご・い。



 これと1984年版との違いはあるのか?宿題だ。

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 久木綾子おばあさんの、「見越しの塔」の続作も、気になってきた。テレビで朝、瀬戸内寂聴さんが出演した、その連想から。



 ずっと前に出ていたので、図書館で借りることにする。

2018年2月8日木曜日

書籍用の部屋がほしいなあ(しみじみ)

 午前中はよく晴れて、暖かかったが午後になると黒い雲がちかづく。なんと雪も降り始めたが、30分ほどでやみ、現在は青空が戻る。雪雲のかけらは夕空を飛んでいる。


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 最近、読書中の本のページをiPhoneで撮影して、写真にメモを書き込んでいるが、なかなか便利。(書き込みできない図書館本など。)

 しかし、カメラを起動するのにロック解除をするのが面倒と思っていた。

 ロック画面を左にフリックするとカメラが使えることをインターネットで教えていただいた。

 ますます便利\(^o^)/

 写真の編集(メモ書きのため)をするには、タッチIDが要る。しばらく再登録していなかったので反応しない。登録し直した。ときどきやらないと駄目らしい。指の状態が変わると(水仕事が主なる原因)、反応しなくなる。こまめに登録し、タッチボタンの掃除もしよう。

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 図書館本は書き込みできない。(そもそも私は書き込みが嫌い。)ここぞと思ったページを、上記の方法で写真にとりメモを書いておく。メモというより傍線や絵が多い。この写真たちを、一旦ブログ編集画面に貼り付ける。このままだと、著作権侵害でおこられるので、メモをもとに、自分の文章にする。

 しばらくこの方法でやってみよう。

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 「植草甚一コラージュ日記 1 東京1976」を読み終えた。

吉田健一の「旅の時間」のニューヨークの話に関する記述は4月25日の記事にある。「火宅の人」は評価が低い。その直後に、これを宝島巻頭用に書き直したとある。

5月28日、蔵書部屋をもう一つ借りられることになった。う、羨ましい。ニューヨークで購入する(した)本を入れるんですと。

 部屋代は6万5千円らしい。敷金その他の費用として奥様が48万円を印税を貯めてある銀行からおろしてくる。

  すでに本で一杯の部屋から、新しい部屋に徹夜で本を移動する。忘れていた本、読みたくなる本が出て来る。これは本好きの人には、素晴らしい快楽だ。


 ニューヨーク行きの準備と原稿書き溜めで忙しい中でも本を運び、分類してヒモで結び直し、レコードを聴く。なお、植草さんはオーディオには興味がないので、ポータブル(!)プレーヤーでビル・エバンス(この時彼の記事執筆中)を聴いている。おおらかだなあ。

 でも、さすがに新しい部屋に置くのは新しいプレーヤーがいいと言って、近所の電気屋さんで9,000円(!)のを買ってきて、音がいいとご満悦。

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 私は部屋をもっと借りるわけにはいかない(悔しいけど)ので、ヒモによる整理法を活用したい。ヒモで束ね直すということが、面白い本の再発見につながる(といいなあ)。

 ほかの愚痴をいうと、古本屋さんがこの「日記」の時代から見ると激減していて悲しい。Amazonが少しは代わりになっているが、実物を見ながら選ぶのは本屋さんの店頭でないと…

 そして近所に良い古本屋があると助かる。自分でやってもいいが。

2018年2月7日水曜日

晴れた日に永遠が見える On A Clear Day (You Can See Forever)

 予約した本が近所の図書館分館に届いたとメールが来た。よく晴れていたので、日光浴と運動を兼ねて出かけてきた。



 「晴れた日に永遠が見える」らしいので、集合住宅の8階まで階段を登り、西の方角を眺めた。大山の向こうに富士山の百分の一くらいが見えるはずだが、雲がかかっているらしく確認はできない。しかし、本当に永遠が見えそうな青空だった(*^^*)

 借りてきた本はこれ。




 植草さんの「コラージュ日記(東京1976編)」(2003年 平凡社)から読み始める。「全集」の付録についた手書き版の日記。字がきれいなのは、清書したかららしい。

 ヒモで本を結んで整理するやり方に関する記述と古本を買う記述が目についた。何枚か「ページの写真」を撮って読み直してみた。曰く

 「戸棚の本を取り出して揃え直しヒモで結ぶ…」

「1月中に買った本は一八五冊ある…いいものは三二冊くらい…」

 「(お弟子さんのたかひらてつおさんの評)『したくないことをしない自由』と『リラックスして生きる』…」

「廊下にある本の積み重ね方の整理をしたり紐でゆわえたりしているうちに、途中でやめられなくなり…」

 面白い。植草さんはこの当時、経堂のマンションの二区画を借りていて、その一方は書庫にしていたらしい。ときどき書庫にこもって、本の山を崩したり、ヒモで結び直したりして、「遊んで」いたらしい。一方で、ほぼ毎日出かけては古本をたくさん仕入れてくる。この年の1月だけで古本を185冊(!)買っている。もらう本もあるだろうし、毎年数千冊づつ本が増えただろう。

 いまその本たちは何処にいったのか。知りたくも有り、「怖い」ので、知りたくないような気もする。

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 「空海の風景」も読み続ける。司馬さんは、空海の「俗物性」が嫌いらしい。誰でもそうかもしれないなと思う。俗人は空海の思想を完全に理解することは不可能かも…でも、ともかく本質や真理に突き進むということなら痛快だ。

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 祝島ひじきを頂いた。柔らかくて美味しい。おすすめです。


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 夜、このブログを書いていたら、白川義貞さんのドキュメンタリーを衛星放送でやっていた。八二歳でまだ山に登ってすごい光景を撮る。写真に「永遠」が見えるのが素晴らしい。やはり山は晴れていて老写真家を苦しめる。

2018年2月6日火曜日

本は紐で結んで、積み重ねて保管するべし



 今朝は早起き成功。朝焼けを見ながら読書。昨夜から読み始めた「空海の風景」(司馬遼太郎 1975年 中央公論社)を読み進める。



 出版された時に読んだが、再読すると感じが違う。小説らしくない小説。

 空海は日本史上類のない大山師だという。日本にせよ唐にせよ国家を手玉に取る。彼は、区々たる立身とか保身を考えるのでなく、宇宙を成り立たせる真理や真実をひたすら追求した。どうすればこんな人間が生まれるのか。謎。

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 Facebookを見たら、昨年の今日自分で投稿した記事を読めた。トーマス・マン米国亡命時のパトロンのアグネス・マイヤーとマンの付き合いを分析した論文を読んだという記事。???。覚えてないので、もう一回読んでみた。

 アグネス・マイヤーのことが気になり、自伝があるとのことで、捜してみた。日本語訳はない。Internet Archiveで見つかった。拾い読みしてみた。マンへの思い入れは激しい。



 ところでマイヤー女史は、ワシントン・ポストを買い取ったようだ。娘が社主をひきつぎ、ウォーター・ゲート事件では、ニクソンと戦っている。この一族も研究に値する。

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 植草甚一先生の本のカバーの表紙の写真が面白い。本の山の中に先生がいるのだが、山のような本を何冊かごとに紐で結んで保管している。そういえば、古本屋さんは大抵こうしている。
 
 このやりかたは有効そうだ。箱に入れるより検索がし易い。

2018年2月5日月曜日

空海研究をまた始めよう

 今朝は朝刊が配達されなかったので、日曜日の新聞を個室で読ませていただいた。広告のところに、これを発見!


 
 昨年春に、夢中で読んだ「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」という、夢枕獏さんの本が原作の映画らしい。


 原作がどの程度映像化できるか興味がある。配役で吉田羊さんが楊貴妃となっていたが、予告編をWebでみると、お顔が違う。よく、調べたら、日本版の吹き替え担当。高橋一生の白楽天も吹き替えだ。そうですよね。

 映画館にはなかなか行けないが、ビデオストリーミングに下りてくるまで楽しみに待とう(*^^*)

 その前に「空海の風景」を再研究しておくか。「空海全集」を解読したり、空海の書の臨書をやっておく手もある。「虚空蔵求聞持法」を身につけるのは無理にしても。過去のブログを見て勉強のネタを探す。