高齢者講習というものを、自動車学校で受けてきた。70歳以上の人には免許更新の半年前に、これを受けろというハガキが来る。先の話と侮ってはいけない、あっという間に講習の予約は埋まってしまう。私は誕生日の3ヶ月くらい前に、予約の電話を自動車学校にしたら、「遅い!」と怒られた。誕生日の1ヶ月近く後、つまり免許更新期限ぎりぎりの講習の予約をやっととった。
コロナ騒ぎがあり、更新業務も自動車学校も休みになってしまった。更新はどうなってしまうのか悩んだが、先週からつまり講習の1週間前から、業務が再開された。ラッキーだ。(少し怖いけれど。)
今朝は早起きして、20分前に自動車学校のスクールバスの発車地点とおぼしきところに待機した。目印は何もないので、学校のWebページで見た簡単な地図を参考にした。実際は、50メートルも離れた先にバスがやってきた。時間通りに発車しかけた。もうひとり、お年寄りがいて私の前をやはり走り、手をふってバスを止めてくれたので間に合った。結局バスに乗ったのは2人だけ。
講習は全部で2時間15分。2グループに別れ、それぞれで実車訓練と視力検査を行う。私は先に実車訓練。自動車学区の狭い構内を走り回るのは、昔免許をとったときは苦痛だったが、いまや懐かしい。そう、教官に言ったらそうでしょうねとうなずいてくれた。昔を思い出し、目視確認や一時停止やウィンカーを早めに出すなどをオーバーにやってみせた。結構煩わしい。ポイントは3つ、S字カーブと車庫入れと段差乗り越え直後のブレーキ。慣れたオートマチック車なので何の問題もない。ちょっとポールにぶつけてあげたほうが喜ばれたかも知れない。
視力検査は視野角度と動体視力。視野角度は少し狭かったが(145度)、これは目の問題より技術的な問題かもしれない。そして、暇なので、老人の精神的視野の狭さを判定してくれる客観的指標があれば便利だと思った。自動車運転免許だけでなく、社会活動での免許にも高齢者研修が必要かもしれない。私の動体視力はほぼ満点。
高齢者講習は70歳以上だが、75歳を超えると認知症の検査も入るらしい。そこまで行ったら、免許返納も考えたい。
修了証明書をもらって帰宅。
疲れたが、市役所から給付金の申請書類が届いていたので、疲れが5割がた吹き飛んだ。明日朝ソッコーで申込書を郵送するつもり。
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『プリズン・ブック・クラブ』をもう100頁読み進める。相変わらず軽快に(?)読める。著者が参考にしたという、フーコーの『監獄の誕生』が息子の蔵書にあったので、明日読んでみるつもり。