2017年6月30日金曜日

量子コンピューターではなく量子コンピューティングでもなく量子力学の発展を勉強する

 発展という言葉は適当なのか?

 パラダイムの拡大なのだろう。

 一昨日、思い立った「量子コンピューター」の勉強は、意外に大事になりそうだ。

 一昨日までは、単に計算機のメカニズムが改良されて処理速度が早くなる工夫かと思っていた。これはまったくの素人考えだった。リレーやトランジスタがLSIに変わったのとはわけが違うらしい。

 チューリングマシンのパラダイムが変更される。特徴は並行性。たしかに、チューリングマシンの迂遠さは気になった。しかし、素子が改良されて、速度が増している間は、その迂遠さは大目に見られたということだ。

 素子の改良が頭打ちになりつつある今、チューリングやノイマンの力ずくのそして粗野なパラダイムは、道を新しい量子コンピューティングに譲らなくてはならない。

 そして、今日見たビデオにより、興味の対象は量子コンピューティングを乗り越えて、量子力学を情報理論により革新するということに移った。これに関するTweetは以下。

 



 今後の勉強は、たとえば次の本。




 あるいはその前に、




 関連する量子力学、情報理論関連の学者さんは、

ジョン・アーチボルト・ホイーラー(John Archibald Wheeler, 1911年7月9日 - 2008年4月13日)
デイヴィッド・ドイッチュ(David Deutsch, 1953年5月18日 - )
ヒュー・エヴェレット3世(Hugh Everett III、1930年11月11日 - 1982年7月19日)

など。

古田さんのビデオ(上記)から拝借しましたm(_ _)m


 久しぶりに、エキサイティングな楽しい一日だった。明日もこの関連の勉強を続けたい\(^o^)/

2017年6月29日木曜日

ルーブ・ゴールドバーグの画は見たことがある、量子コンピュータの画も描いてほしかった

 名前は記憶に残っていなかった。「プレーヤー・ピアノ」というカート・ヴォネガットの小説をパラパラしていたら、見つかった。モダンタイムスでチャップリンが食事をする場面の機械のようなマンガを描いていたようだ。




 量子コンピュータのメカニズムを勉強していると、ゴールドバーグのマンガのようで、こんなのありえないという気がしてくる。でも、ずっと眺めているとどこかわからないところで納得性がある。

 きょうはそれを狙って、量子コンピュータの解説ビデオを何本か観た。何回も原理の説明をきいていると、わかったような気になる。

 でも疲れたので、昔の漫画家の勉強をしようと植草甚一先生の本を出して眺める。



 植草甚一スクラップブック22巻 「ぼくの大好きな外国の漫画家たち」 (1978年 晶文社)

 目次は以下の通り。
まえがき
ヒース・ロビンソンの気違いメカニズム
アンダーグラウンド・コミックス
ソフトタッチの漫画家メル・カルマン
ロナルド・サールの漫画の秘密
スタインバーグの頭の中にあるもの
グリニッチ・ヴイレッジの漫画家ジュールス・ファイファー
ギュスタブ・ドレが二十三歳のとき描いたコミックス
イギリスに「ポント」という漫画家がいた
サイレント映画のような漫画を描いたベイトマン
暗号解読式な漫画本と精神病学者の「鳥」という本
ミシェル・ラゴンの漫画論
子供向きの「フリプネ」から大人向きの「ハラキリ」へ
「マッド」時代のハーヴェイ・カーツマンをめぐって
コミックスに登場する黒人たち
「ハラキリ」誌と七人のサムライ
ロック=ベルニーとロジェ・ブシノーの「女の地理学」という変てこな本
政治風刺漫画とガルブレイスの意見
フォロンのイラストレーションと矢じるしのオブセッション
漫画カーツマンの漫画の見方
「スイフト・コミックス」と四人の仲間
挿絵画家グランヴィルのビザールな世界
六人のフランス一流漫画家と略歴
トミ・ウンゲラーの残酷な世界
解説 :焼き飯とビール 草森紳一

 植草さんの家に行って、焼き飯とうまいビールを振る舞われた草森さんの解説文がいい。

2017年6月28日水曜日

液晶ディスプレイの表示が不調で困ったり、量子コンピュータを勉強したり

 23インチ液晶ディスプレイモニターが、明るくなったり暗くなったりする。8年ものなので、(LEDではなさそうな)バックライトの寿命のようだ。



 さきほど、ディスプレイケーブルを交換してみた。しばらくは明るいままだったが、昼食後使い始めたら、また点滅開始。そろそろ交換時期かもしれないが、当面はノートパソコンの小さい画面で我慢か?このままじゃ、目が疲れる。

 Twitterで量子コンピュータの話題が盛んである。いま、東京で国際会議が開かれているからだろう。NHKのニュースで昨日、量子ビットの説明がされていて、そんなはずは無いとノイマンチューリング型(そんなのないけど)思考で否定しながら観ていた。

 興味が出たので、すこし調べてみたら、NHKのニュースの量子ビットの説明は正しかった。すごい!

 量子力学の波動確率函数やファインマンの経路積分などが頭に浮かんできたが、うろ覚えの知識ではうまく説明できるようにならない。これらを復習するには良いテーマだ。暗号化理論も、試験対策で人には教えながらもよくわからなかった(スミマセン(T_T) )ので、勉強できそう。

 Youtubeで2005年の慶応大学での講義録を見つけたので、古いけれど基本的なことを教えてくれそうなので、まずこれを観ることに決める。
あと、Kindleで「Quantum Computers」なる、無料本を入手した。

 調べていたら、なぜかグレッグ・イーガンの「順列都市」というおもしろそうなSF小説を発見したので、これも読むことにする。量子コンピュータとは全く関係ないけれど、クラーク先生の「都市と星」の中の、人格存在をメモリー中に送り込むというアイディアを敷衍したような小説のようだ。

 「順列都市」は絶対に以前買っていないと確認が取れたら注文します。

 今日はこれから「カラオケをしないカラオケ飲み会」、昨年の記録を調べると昨年の今日も同じだった。年寄りは進歩しないものだ。

2017年6月27日火曜日

たまには天文学の勉強をしよう

 「天文月報」2017年7月号の特集は「歴史書から探る太陽活動」。アマチュア天文学者にはおいしい話題だ。

 たとえば1859年のキャリントン・イベントが過去の歴史書にどう記述されていたか、といったことを研究するらしい。キャリントン・イベントとは爆発的太陽活動による地球上の磁気圏異常である。現在起きたら通信やインターネットに依存している文明は大混乱すると言われている。

 「天文月報」は天文学会員でなくても、オンラインで読める号がある。おすすめです。

 これを見て、感化され、次のサイトを見つけた。
 「宇宙人類学研究会」。アーカイブされている講演資料が非常に面白い。
 その中にリファーされているラインスターの「ファーストコンタクト」をInternet Archiveで見つけたので借りて頭だけ読んでみた。読めそうなのでこれからじっくり読む。

 「宇宙人としての生き方」(松井孝典 2003年 岩波新書)が買ってあったので、目次を読む。今の興味とは微妙にずれている。本棚に戻そうか。



 せっかくなので目次からキーワードを抽出する。

 現代、宇宙人の視点、地球システム、文明と人間圏、地球学的人間論、生命の起源と進化、地球外知的生命体、宇宙・地球・生命・人類のスケールで考える歴史、人間圏の未来
 以上

 今、公開されている映画「メッセージ」も早く観たいが、金がないので、ロハで観ることができるまで我慢。

 4月に見に行った「バベルの塔展」から、空海、円城塔さんの「文字渦」、「書道」の流れも今回の興味のテーマに通じるものが、少なくても自分の中にある。

 「面白い」と思うには、体力がいることがわかった。昨日までは、腹の風邪と旅行の疲れで、なにを読んでも面白くなかったが、今日はだいぶ気分がいいので学習テーマがドンドン見つかる。鬱と躁は体力の函数。

2017年6月26日月曜日

もちろん植草さんの青春映画は古い

 私はヌーベルバーグが好きだったが、その前にアラン・ドロンやイブ・モンタンが居た。それよりも古い映画を植草さんは紹介している。

 植草甚一スクラップブック29巻 「シネマディクトJの映画散歩 フランス編」 1978年 晶文社



 目次です。

1 ジャン・コクトーとともに 9(ページ)
 ぼくの友だちの若い詩人が……
 「恐るべき親達」について考えてみよう
 映画の詩人ジャン・コクトー
 コクトーの「美女と野獣」を見た日
 「オルフェの遺言」への手がかり
 コクトー雑談
  ジャン・コクトーが喋りまくった
  クロード・モーリアックの日記を読むと
  コクトー没後十年目の再評価
2 フランス映画のリアリズム 69
 フランス映画の傾向と心理的リアリズム
 オータン=ララの「肉体の悪魔」にはすっかり感心した
 「ボルジア家の毒薬」の周辺
 「狂熱の孤独」の与える感銘と興奮
 アンドレ・カイヤットの「両面の鏡」
 新人イヴ・シアンピの大胆な演出ーー「悪の決算」を見る
 「太陽のはらわた」はハードボイルド派の寓話のようだ
 三つのオムニバス映画について
  「二百万人還る」
  「七つの大罪」
  「新・七つの大罪」
3 ぼくの好きな四人の監督 155
 ジュリアン・デュヴィヴィエ
 デュヴィヴィエと会った夜
 「逃亡者」
 「埋もれた青春」
 「フランス式十戒」
 マックス・オフュルス
 「輪舞」
 「快楽」
 「たそがれ女心」
 ルネ・クレマン
 ルネ・クレマンのこと
 「禁じられた遊び」
 「しのび逢い」
 「太陽がいっぱい」
 マルセル・カルネ
 マルセル・カルネの世界
 「天井桟敷の人々」
 「愛人ジュリエット」
 「嘆きのテレーズ」
解説 :なつかしい映画散歩 飯島正
初出一覧

 植草さんの青春映画ばかりが並んでいる。コクトーには心酔したようだ。アラン・ドロンは有望若手として取り上げられているにすぎません。

***

 ベランダのサンパラソルが咲き始めた


2017年6月25日日曜日

映画「冒険者たち」を再再再再再再再…度観た

 旅行直後なので休養がてら、Youtubeで古い映画を観る。中國の書道の先生の伝記映画を観たが、紅衛兵がソフトに描かれすぎ。監督が元紅衛兵だったのかも。

 「冒険者たち」(Les Aventuriers 1967年 フランス)を観る。Youtubeのは一部紗がかかったような画面だが十分楽しめる。字幕もないが、筋は熟知しているので問題ない。

 あらためて観て、そのスピード感に驚く。ロベール・アンリコ監督の力量。

 一種の三角関係を描いているが、当初から思っていたとおりローラン(リノ・バンチュラ)が儲け役で、マヌー(アラン・ドロン)は三枚目。レティシア(ジョアンナ・シムカス)は天衣無縫の女性を演じている。うまい。若い頃は、フランスには本当にこんな飛んでいる女性がいるのかと、憧れたほどだ。

 おとぎ話仕立てなので、50年経ったのに古びない。みずみずしい感動が蘇る。

 逆に、原作はもっとハードボイルドなので、翻訳書だが買ってみてがっかりした。やはり映画には夢が必要。

 DVDはAmazonでもまだ売っている。Primeビデオには今出ていない。下の写真は昔買ったVHSビデオ。



 映画館でまた観たいものだ。

2017年6月24日土曜日

飲み仲間との伊豆旅行メモ

 昨日から一泊で、元いた会社の健保保養施設(伊豆高原)とその周辺ドライブ旅行に行きました。

 ほとんど飲むのが目的です。昼過ぎに第一集合地あざみ野駅を出発。16時に伊豆高原到着。温泉に入り、夕食を食べながら、ビール、ワイン、地酒。

 その後部屋で、持ち込みの焼酎と乾き物、メンバーの一員の手作り漬物で12時まで飲みかつかたりました。

 翌朝は、朝風呂、朝食。稲取までドライブし、観光朝市で無料のキンメダイ味噌汁をいただき、ショッピング。私は夏みかんとわさび漬けを購入。

 稲取港の静かな佇まいはなかなかです。



 その後、伊豆高原に戻り、隠れ家的蕎麦屋で、昼食。

 元いた会社の研修施設「伊豆エグゼクティブセンター」を訪問して、懐かしいロビーでお茶をごちそうになりました。

 引き返して、あざみ野に16時着。解散。

 命の洗濯が出来ました。疲れたので今日は早寝します。

 

2017年6月23日金曜日

「即興詩人」(神西清訳)を一気読み

おもしろかった。発表当時、人気があったらしい。その後、日本では森鴎外訳で、人気というより知名度を保った。


 神西清さんの訳は、清新。今となっては、アンデルセンの文章の香気を、より多く伝えると思う。


 自伝的要素を随所に含む。「自伝」より、精神的な部分でアンデルセン自身をより多く語っていると思う。女性の描き方がステレオタイプだが、時代のせいかもしれない。でも十分魅力的ではある。


 調子に乗って、他の(童話だけど)未読作品にも手を出してみた。


 「旅なかま」(青空文庫)。親との別れや、旅、死、愛などアンデルセン的イメージ満載。おもしろい。


 これから、飲み仲間のお年寄り連で、一泊温泉旅行に行ってきます\(^o^)/


 これは現地の写真。

 

2017年6月22日木曜日

アンデルセンと天文月報を交互読み

「即興詩人」にはアンデルセンの幼児体験が色濃く反映されている

 何も書くことがないなら、ご自分の子供の頃を思い出せばいい、という意味のことを、リルケが書いていた。

 「即興詩人」の主人公(アントニオ)の口を借りて、アンデルセンは、幼児期の生き生きとした目で見つめることができれば素晴らしい詩がかけると言った。(ジェンツァーノの花祭りのシーン)

 幼いアントニオはこのあとすぐに、母を思いがけない事故でなくして逆境におちいる。

 アンデルセン自身も幼いころ最愛の父をなくして、ショックを受ける。そのショックからなかなか立ち直れない。その後の彼の書いた物語の悲しさには、このことがおおきく影響している。

 「即興詩人」にも、上記のことはあてはまるのだろう。そして、自分の悲しさをアントニオに託して語ることにより、一定の慰めや諦念を得ることに成功したと思える。

 言葉、文章、そして物語を書くことの大きな意味が、ここに含まれている。

***

 「天文月報」7月号が届いた。特集は「歴史書から探る太陽活動」、これなら読み通せそうだ。


2017年6月21日水曜日

台風のような雨風が夕方ようやくおさまるけれど関係なくアンデルセン自伝を読む

 空梅雨だったが、ようやく前線が活発になった。先週香港を襲った台風の成れの果ての低気圧の影響だろう。

 アンデルセンの「The story of my life」を読み続ける。父親が念願していたが果たせなかった学校教育を受ける。ラテン語を含むきびしい教育訓練を受けて、相当にめげる。学校の休暇に、コペンハーゲンのパトロンのところに戻って慰められるが、卒業するまで劣等感は拭えない。貧しい出自で入学が遅れたからだ。

 ようやく卒業して、詩や戯曲作品を書き出すが、さっぱり認められない。鬱屈した気持ちを癒すために、旅に出る。ユーモアのある旅行記も書く。

 この旅行によって、視野が広がり、自然と良い作品を書けるようになっていく。ただし、作品を生み出す拠り所は、幼き日に受けた父母からの愛情だろう。

 ローマに行き、「即興詩人」を書き始める。

 うーむ、森鴎外訳をまた読まざるをえないか。鴎外選集には入ってないので、青空文庫かKindleで読みましょう。

 ちょっとまてよ、神西清さん訳もみつけたぞ。今回はこれにするか。たった99円。

***

 ALMA望遠鏡に関するツイートも目にしたので、お休みしていたスペクトルの勉強も再開したい。

2017年6月20日火曜日

アンデルセンの自伝を読む

 今朝の「天声人語」にアンデルセンの自伝が紹介されていた。このところ俗事の話題が多かったが、久しぶりに(私には)有用な情報。

 「The story of my life」という題名で、同時代の詩人が英訳している。日本語訳も岩波文庫で出ているが、とりあえず高いので敬遠。訳文なので英語でもなんとかなりそう。

 ただで読めるところは、Internet Archive。




 ついでにミュージカルも見つけた。




 結局、100円ほど払って、Kindle版で読むことにしました。



 前半はまだ、ハッピーにならない。苦労しっぱなしですね。

 自伝や日記好きなので、今朝の朝日新聞は丸印(^_-)

2017年6月19日月曜日

少し脱線気味に、「文字」の勉強法を考えた

 中西亮さんの「世界の文字」の安い古本があり、注文したが、在庫切れと本屋さんから連絡が来た。また、捜すことにした。

 午前中は医者に行ったので、まとまった勉強は出来ず。ネタの仕込みに徹する。

 本やネットなどを渉猟した。どうも興味の対象が発散しているような気がしている。それも構わないが。

 その中で、Youtubeで見つけた情報をま並べてみる。




 カリグラフィーは西洋書道なので、調べないとマズイ。

 


 隷書もやってみたい。




 飛白体はもちろんやる。




 千字文は暗記しちゃったほうがいいかも。「三体千字文」の本は持ってますが、五体のもほしいな。


2017年6月18日日曜日

「文字」に関する興味が猛然と湧いてきた

 特に今年の4月頃から。
 
 「バベルの塔」展を見に行ったり、毛筆アプリを入手したり、「書道全集」を頂いたり、石川九楊先生の本を読んだり。円城塔さんの「文字禍」連載の「新潮」も購入し始めた。

 そういえば、昨年の8月に日本橋まで「中西亮コレクション」を見に行ったことがあった。そのころなぜか西夏文字が好きだった。昔読んだ井上靖さんの小説の影響だろう。

 昨日、テレビでペルシャの手書き文字を見聞し、それが飛白体に似ていることに興味を持った。

 最近の興味の対象の文字は中國のものが中心だったが、どうもそれだけでは済まなくなりそうだ。世界各地の文字(手書きを含む)に興味が広がりつつ有る。

 まずは、インターネットで検索し(キーワード「世界 文字」など)、いくつか面白そうなサイトを見つけた。

 さきほどの中西亮氏関連の世界の文字サイトその後継のサイト

 「世界の文字」と銘打ったサイト

 そして、これを書きながら思い出したので、こういうときに役立つ松岡正剛先生の紹介を捜した。そこで教わった、白川静先生の著書は外せない。

 幸い、加入しているジャパンナレッジで、東洋文庫の白川静先生の著書は数冊読むことができる。漢字、金文、甲骨文はこれでバッチリ。



 「書道全集」で武則天の飛白体を目に焼き付けて、ルーツを捜す試みを始めたい。

2017年6月17日土曜日

香港土産いただいた\(^o^)/、そして飛白体の元祖はペルシャ文字?

 梅雨なのにカラッとした良い天候。

 香港から帰った方から、お土産を頂いた。



 定番。船の模型。マカオ行きの高速フェリーだ。


 Tシャツ。悪くないデザイン。価格も悪くないとか。



  ホテルで貰ったらしい新聞。かえってこんなのが面白い。

 
 買い物から帰ったら、入口ロビーでそと猫(昔手術済みのコミュニティー猫)たちの、「腹減った、飯よこせ〜攻撃」に会う。もうじきくれる人がくるだろうから、待っておれ。我が家では便乗して可愛がるが、餌はあげていません。


***

 「世界ふしぎ発見!」でペルシャのことを見ていたら、飛白体の元祖はペルシャ文字らしいと知って驚いた。先の平らな木のヘラのようなもので、粘性の有るインクで字を書いていた。調べなくては。それにしてもシルクロードは偉大。

2017年6月16日金曜日

床屋さんに行ってきた、そして本はできるだけ軽いのがいい

 Twitterの仕様が少し変わった。プロフィールの四角いアイコン画像が丸くなった。文句を言っているかたもおられる。私のは単なる手書きマンガ画像なので、気づきにくかったが、よく見ると眉毛(チャームポイントなのに)の端が切れている。

 困るので、修正した。アップロード前の画像を探し出し、Twitterにログインして、プロフィール画像修正を行う。少し縮小して、眉毛がすべて表示されるようにした。



 そこで、本当の眉毛と比べてみたら、本物が随分伸びていたので、床屋に行くことにしました。

 床屋さんに行く前。



 床屋さんに行った後。(最近 眉毛も刈ってもらうことにした)



 店を出る前に、新作の船のプラモデルを見せていただいた。共通の趣味である。というより、師匠。

 昨日午後は、入手した書籍のなかの「万有百科」からサンプル数冊を車から部屋に運ぶ。重い。

 あまり重いので、この頃腰が痛い。

 書籍はできれば軽いのがいい。和書なら軽そうなので、こんど神田古書街に行ったら、和書を手に入れたい。もっとも、くずし字や草書体で書いてあると、そもそも読めないのではないかという心配がある。そうした字も読めるようになりたいものだ。お手本は晩年の中村真一郎先生。

 軽いだけでいいなら、Kindleじゃん、と思って、機器を充電して、読んでみた。たしかにiPadより格段に軽い。

 青空文庫に、ごく最近「福翁自伝」が掲載されたので、さっそくダウンロードしてこれで読んでみよう。行書や草書のフォントもあると感じがでるなあ。

2017年6月15日木曜日

書道全集の目次を捜したが、目録程度しか見つからないな

 父が生前所蔵していた書籍のうち大型のものを昨日、兄弟姉妹で分けた。

 私は「書道全集」の半分(中国編、日本編を含む他の半分は従兄弟に)と、「万有百科」(一巻抜け)をいただいた。

 古い百科事典は必ずしも嬉しくないが、「書道全集」はうれしい。最近、書や文字(漢字)に興味を覚えていたからだ。

 目次のデータが無いかと、少し捜したがまだ見つからない。自分用にブログにメモを取ることにした。内容を学べるのでこの方が良いかもしれない。著作権上問題有るならお教えください。



 「書道全集 1 中国1 殷・周・秦」、第18刷 1974年 (初版は1964年) 平凡社

目次
中國 1  殷・周・秦
 中國書道史1
 中國文字の構造法
 甲骨文と金文の書體
 古銅器の形態
 近時出現の文字資料
 古印について
 古石刻について
圖版
 グラビア版
 本文插圖
圖版解説
古銅器形態圖
書人小伝
参考文獻略稱表
金文釋文用字例
年表
插圖目録
圖版目録

 ところどころに使われている「舊字體」を入力するだけで勉強になる。これをキーボードから能率的にする方法はないかな。iPadで手書き入力を使う方法以外に。少し調べます。「書道全集」も読まないといけないが。

 親爺はどんな思いでこれを買ったのだろう。今の私と同じ年頃だったはずだが。毛筆の扱いは上手だった。

2017年6月14日水曜日

「騎士団長殺し」を読み終えたら、「書道全集」が手に入った

 偶然のような必然はどこにでもある。読み終える本もあれば新たに入手する本もある。

 「騎士団長殺し」は予定より早く、一昼夜で読み終えた。二巻本で1,000ページ位あるので、割と早く読み終えられた。若い頃なら体力に任せてこのくらいの速読はよくやっていたが、最近では珍しい。それだけ面白かったということだ。

 数十万部売れて、しかし数十万部返品もされている、出版社(新潮社だ)は返品のおかげで儲けが出ていないなどと巷の噂の本。

 私は、「ハードボイルド・ワンダーランド」以来の傑作だと思う。

 亡き父の蔵書の一部を、長兄の家に行き譲り受けてきた。「万有百科」と「書道全集」。「万有百科」は一冊欠けている。「書道全集」は28冊中の14冊。残りは田舎の従兄弟が貰い受けていたらしい。しかし、中国編の大部分があるので私には好ましい。そして、揃えるつもりになったとしても、中古で、それほど高い価格はついていないらしい。



 内容については、後日調べて書きます。今日は運転疲れなので、早めに寝る。

2017年6月13日火曜日

「騎士団長殺し」購入後三ヶ月半、ついに話が動き始めた



2月25日の発売日前に、予約しておいた本ので、当日から読み始めたはずだが、中断していた。

 途中、入院したので読めると思って病室に持参したがまったく読めなかった。入院前には150ページ程度まで読んでいたが、興が湧かなかった。重要人物が出現したがまだ、動いていなかった。

 こういう本には時々遭遇する。かなり、気合を入れて最初の部分を読み進めなければ、面白くならない。村上さんの本は初期はそうでもなかった。一行目から引き込まれた。漱石の「虞美人草」や「草枕」みたいに。

 「1Q84」あたりから、最初の読みにくさが目立ってきた。物語の流れにのるのに暇がかかる。漱石だと、晩年の作品ではそうなってきた。「門」や「明暗」など。

 途中に上田秋成が引かれている。一般的な作品でないので、手軽に参照はできないだろう。私はジャパンナレッジの個人会員なので日本古典文学全集で電子的にだが読めたのでラッキー。途中で引用される音楽たちもストリーミングで聴きながら読む。

 超自然的な話が出てくるが、これも読者を戸惑わせる。絵画論も同じ。

 具体的な話で、一般論を語っているが、読者の心に余裕がないと良さがわからないかもしれない。

 ただし、すべて村上春樹さんの思う壺にはまっているという可能性もある。分かる読者のために、もっと言うと自分のためだけにこの物語を書いているのだろう。ここまで到達できれば、小説家としては以て瞑すべしだ。

 昨夜最初から読み直して、現在350ページ付近。このペースで行けば明日の夜には読み終える。

 途中で投げ出した方にはなんとか200ページまで到達することをオススメします。面白くなります。

2017年6月12日月曜日

ジョン・デスモンド・バナールはえらい人だったみたい

 学生時代4冊物の「歴史における科学」(1967年 みすず書房)を読んだ。(実は、1冊目だけマジメに読み、あとは眺めた程度(*^^*) )
 えらい先生と思ってはいたが、ずっとご無沙汰。



 今朝、Facebookで偶然またお見掛けしたので、少し調べてみた。

 本を取り出してきた。1971年12月27日に1冊目はよんだらしく、裏表紙に日付が鉛筆で書いてある。



 インターネットで少し探ると、いくつかの著作が読める(原文)。

 Kindleで捜してみると、割と最近(2006年?)でた伝記本がKindle化されている。さっそく見本入手。

 最初を読むといきなり、少年時代に「Celtic」号で母親と海を渡る場面で始まる。気に入った。本の購入を考えたい。伝記的には相当なやり手だったらしい。

 もう少し調べると、最初はX線結晶学をやっており、ブラッグ(父)の弟子で、有機物の結晶解析を始めたらしい。これは知らなかった。X線結晶解析の先輩だったとは。誕生日も似ている。

 本当は前述の4冊本の著者紹介にそのことは書いてあrったのだが、迂闊だった。謝りながら、論文を眺めた。

 勉強材料がみつかってよかった(*^^*)

2017年6月11日日曜日

羽田空港変わりなし、円城塔氏の「誤字」を読む

 息子様が6月恒例の香港旅行に出発。カメラ機材が重いとかおっしゃるので、車でお送りした。6時少し前に出発し、7時前に到着。日曜の朝なので高速道路は空いていた。空港ターミナルの駐車場も。

 ここ数年この時期、紫陽花の飾り付けが国際線出発ターミナルの上階で行われている。今日も綺麗だった。屋上でいつものごとく発着する飛行機を眺める。観光客とおぼしき老人たちの一人が「築地市場」と書かれたTシャツを着ていらっしゃる。「築地市場」は観光にはずいぶん役立っているようだ。



 帰宅後しばらくしてから、駅前の書店に行き、「新潮 7月号」を求める。



 円城塔氏の「文字禍シリーズ」の最新作「誤字」を読むためだ。相変わらず、既成の文学の範疇を逸脱したような書きっぷり、さっぱり要領を得ないが、そこは作者の狙い通りなのだろう。わからないところに朱線を引いて、意味をしらべながら読み直してもムツカシイ。すぐ分かる小説よりは読み応えがある。頭の体操になる。

 この雑誌には他にも面白そうな記事が満載。村上春樹先生の「騎士団長殺し」の解説まで載っている。「騎士団長殺し」は読みさしたまま、数ヶ月放ったままにしているが、この解説を読んで、また読書を再開したい。これは、出版社の狙い通りだろう。

 「騎士団長殺し」は、難解なので従来の作品より売上が上がらないらしい。「誤字」もそうだが、「わかりにくい」作品が劣っているとはいえないと思う。しかし、商売となるとそうもいかない。みかけの易しさを装うしか無いのかもしれない。作家と出版社はつらい。分かる人が分かればいいと思えるアマチュアの立場がいい。

 昨日巻き起こった、ヒッチコック熱はまだ醒めていない。「鳥」も観てしまった。サスペンスの中の(ブラック)ユーモア。イギリス人らしい。

 近所のカラスが少し怖くなったが、夕方、曇り空の下を飛び回るツバメの姿は好ましい。今年は少し数が多いようだ。

2017年6月10日土曜日

「サイコ」はサイコーなんちゃって

 「サイコ 」(字幕版)を Amazonビデオで観ました。昔みたときの記憶がない。郷里の映画館で観たのだろうが具体的なことを何も覚えていない。怖いので忘れるという自己防衛反応が働いたのか?

 おかげさまで、新鮮な気持ちで観ることができた。やはり、凶器を振り回す場面は怖い。

 しかし今回は、有名なシーンの前後のサスペンスの部分の作りの上手さに驚いた。わりに短い映画だが、中身がぎっしりと詰まったエンターテインメントだった。ヒッチコックを見直した(エラソーに)。

 こうなると、他のヒッチコック作品も観たくなってくる。「鳥」は何回も観ているので、それ以外で何がいいかなあ。

 と思って、また植草先生に相談することにした。



 植草甚一スクラップブック2巻「ヒッチコック万歳」(1976年 晶文社)の目次。

1 ヒッチコックの秘密 9(ページ)
 ヒッチコックは、ほんとうによく映画を知っている
 ヒッチ・タッチの誕生
 ヒッチコック映画の特色と魅力
 アルフレッド・ヒッチコックをよりよく理解するために
 ヒッチコックからキャロル・リードへ
2 ヒッチコック名画館 55
 「レベッカ」
 「汚名」
 「見知らぬ乗客」
 「裏窓」
 「ハリーの災難」
 「泥棒成金」
 「北北西に進路を取れ」
 「鳥」
 「サイコ」
 「マーニー」
3 ヒッチコック・スクラップ・ブック 133
 ヒッチコックの秘密
 罠にかかるのも愉快だなあ!
 ヒッチ短章
 ペンギン鳥だといわれたヒッチコック
 ぼくのヒッチコック会見記
 座談会 スリラーとヒッチコックを語る
4 ヒッチコック物語 191
5 ヌーヴェル・ヴァーグの神様 229
 フランスにおけるヒッチコック研究
 トリュフォーとヒッチコック
 ヒッチコックの演出技法
解説 :ヒッチコック・プロット 小林信彦
初出一覧

 映画の邦題名にも、ネタバレさせずにしかも観客に訴えかけるような工夫がなされている。なので、植草先生の文章の題名もそれを活かすような工夫がされている。

 こうして目次を読むだけで、(中身は大体読んでいるのでだが)、植草先生がいかに材料を観、読みこなして、個々の文章を綴ったかが見えてくる。20世紀の文化遺産だ。

 つぎは「レベッカ」かなあ。

2017年6月9日金曜日

「大いなる幻影」のシュトロスハイムも素晴らしい存在感

 昨日朝のツイート。




 で、夕方までに観終わりました。映画そのものが素晴らしい出来の反戦映画。そして、若きジャン・ギャバンも好演。捕虜収容所の部屋から抜け穴を掘るシーンは、「大脱走」を彷彿とさせる、もとい、逆ですね。「大脱走」が「大いなる幻影」を下敷きにしたのでしょう。大元は「モンテ・クリスト伯」だと、セリフで言わせているけど。

 シュトロスハイムは、ドイツ軍の捕虜収容所長役。お互い、敵同士でも将校なら尊重し合うところや、戦傷で首が不自由で装具をつけていたり、花を育てたりする役で、決してステレオタイプな非人間的な役ではない。ある意味では格好いい。

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 ニコニコ動画ではいままであまり動画を観ることがなかったのですが、今回はスローダウンがあまりなく、ストレス少なく観ることが出来ました。古い映画だからかしら?

 「大いなる幻影」については、先日紹介した本「シネマディクトJの誕生」を参照しました。

 植草先生もその昔大感激で観たらしい。映画の制作公開は1937年。

2017年6月8日木曜日

天気が悪いので「大いなる幻影」を観ることにする

 なぜなら、シュトロハイムが出演しているから。以下、経緯。

 今朝、トイレから出て、我が家の「書庫」(子供部屋「改造」)に行き、植草先生の単行本「映画だけしか頭になかった」(1973年 晶文社)を掘り出してきた。



 最近眺めている「全集」とも言える「植草甚一スクラップブック」と内容は大部分ダブっている。しかし、和田誠さんの挿画がふんだんに収録されているし、おなじく新宿文化座のポスターも収録してある。1200円で当時はちょっと高いと思った。いまなら買えない(T_T)
 しかし、単行本の良さがある。目次のフォントも凝っていてホントに素晴らしいホンだ。

 当然、シュトロハイムが「大いなる幻影」に出演したときの似顔絵(横顔)ものってます。これをみて、たまらずインターネットを検索して、ニコニコ動画で見つけたので「大いなる幻影」を観ようというわけです。

 ところで、「映画だけしか頭になかった」で、ググったら、スバラシイページが見つかった。参考にします、ありがとうございます。


2017年6月7日水曜日

元監督俳優エリッヒ・フォン・シュトロハイムの強烈な存在感

 ワイルダーの「サンセット大通り」を昨日観ました。その直後のツイートがこれ。




 1950年の名画。そこで植草先生の著書に当たってみました。C.B.デミル監督(実名で出演)や、グロリア・スワンソン、そしてエリッヒ・フォン・シュトロハイムなど。ウィリアム・ホールデンはこの映画ではちょっと大根なのでスルー。

 シュトロハイムはこの映画では、最初、元スター女優の忠実な執事として描かれていますが、話が進むにつれ、すごい経歴(元は無声映画時代の大監督)の持ち主と分かってくる。そして、それは実際のことに基づいていると、植草本で判明。

 これは追いかける価値がありそうなので、少し調べます。要するにYoutubeでもっと彼の作品を捜す(^_-)



 シュトロハイム様のことが載っているのは、
 植草甚一スクラップブック3巻 「ぼくの大好きな俳優たち」 (1977年 晶文社)です。 目次 いきます。

 四角い本とスクェアな映画俳優 9(ページ)
1 素晴らしいスターの世界
 ライザ・ミネリの写真を見ながら思い出したこと
 忍耐と努力でジャンヌ・モローはみとめられた
 リン・レッドグレーヴがすきになったので
 ゼロ・モステルというコメディアンについて
 マストロヤンニあるいは演技の底流について
 なぜこうもジェラルディン・ペイジの演技はすばらしいのか
 ベラフォンテのレコードをそばに置いて
 アントネラ・ルアルディの冷たさと情熱と
 サミー・ディビィス・ジュニアの恋
2 小さな伝記と思い出と 85
 ジャン・ギャバンの手記
 ローレンス・オリヴィエの小さな伝記
3 ぼくの大好きな俳優たち 137
 ぼくのBEST男優論
 イタリア映画の女優たち
 ぼくの大好きな俳優たち
  チャールズ・ロートン
  ハンフリー・ボガート
  アンナ・マニャーニ
  アリダ・ヴァリ
  ジェームズ・メースン
  イングリッド・バーグマン
  ウィリアム・ホールデン
  マーロン・ブランド
  マルチェロ・マストロヤンニ
  ソフィア・ローレン
  アラン・ドロン
  ジャン・ポール・ベルモンド
  ジャンヌ・モロー
4 こんな話もあったけれど…… 183
 ジーン・ハーローの伝記を読んでびっくりした話
 ゲイリー・クーパーの成仏だがねえ
 エロールは四十三万ドルの喧嘩をやったのさ
 ガルボとディートリッヒ
 「ジェーン・エア」のオーソン・ウェルズについて
 エーリッヒ・フォン・シュトロハイムの映画生活をとおして
 ジャン・ルイ・バローの威厳
 バーグマンが舞台でジャンヌ・ダークを演じたときの話
 クロース・アップの演技者ジェームス・メースン
解説 :ぼくの大好きな「黄金」の話から 和田誠
初出一覧

2017年6月6日火曜日

当時はミンクのコートが「大女優」のステータス? 野蛮だったな。

 映画、「旅愁」を観た。(今更ですが)




 ピアニスト役の主演女優はジョーン・フォンテイン。どこかでみた顔立ち。と思ったら、「風とともに去りぬ」のメラニー役のオリヴィア・デ・ハヴィランドの妹だった。二人共、生まれたのは東京。仲が良いとはいえないが二人共アカデミー主演女優賞を貰っている。ハリウッド女優通なら常識だったですね。スミマセン。

 私はハリウッド映画に詳しくない。ハリウッド以外も詳しいとは言えないけれど。でもちょっと勉強したいので、植草甚一先生に教えてもらうことに。余談だが、淀川長治先生の方がオーソドックスなことを教えてくれそう。こんど入門するかな。

 植草甚一スクラップブック4巻 「ハリウッドのことを話そう」(1976年 晶文社)の目次は以下の通り。



1 これがハリウッドだ 9(ページ)
これがハリウッドだ
 1 椰子の生えているシベリア
 2 エリア・カザンの眼に映ったハリウッド
 3 チャールズ・フェルドマンの物語
 4 ハリウッド・ドクターとノイローゼ患者
 5 マイケル・トッドの身上調査
 6 ジェリー・ウォルド氏がマジメに語る
ハリウッド揺籃時代
プロデューサーって苦労するなあ
「トラ・トラ・トラ!」で揉めた二十世紀フォックスの上層機構をシネマ・ヴェリテふうに暴露した「スチュディオ」をめぐって
バス停留所まで行ってくれ!
トリートメントの段階をめぐって
2 ハリウッドの人々 79
セシル・B・デミルの伝説
エルンスト・ルビッチを偲んで
キャプラ雑談
「わたしはマーク・ヘリンジャーです…」
典型としてのフランク・ボザーギ
レオ・マッケリーという監督
キング・ヴィダー物語
ドア・シャーリーをとおしてみたMGM映画
3 『外国の映画界』 139
マルセル・カルネの立場からみたフランス映画界
シネマ・スコープで立ち直ったアメリカ映画界
ベン・ヘクトの「或る世紀児」から
小説家がみたハリウッド社会
ミンク・コートと女優
映画製作と監督の立場
 1 アンリ=ジョルジュ・クルーゾーの映画
 2 マックス・オフュルスの映画のつくられかた
 3 「河の女」の描かれたイタリア映画的なもの
 4 北欧映画「激情」の解釈のしかた

解説 :ハリウッドのあのころ 淀川長治
初出一覧

 初出一覧によると、3 の『外国の映画界』は同名で1956年に同文館で出版されている。さすがに、そのころは植草先生とお付き合いがなかったので、著書として買い漏らしていた。ずっと残念だったが、内容はこれで読めたわけだ。でも実際の本が古本屋で見つかったら、即購入します。

 冒頭にかいた、ジョーン・フォンテインだが、『外国の映画界』のなかで、植草先生が紹介した雑誌記事のなかで、ミンクコート好きな女優として登場する。本人はステータスシンボルとして大真面目にはおったのだろうが、他の「大女優」も含めたエピソードを読むと、腹が立ったり、カワイイもんだと思ったりします。今では神話に近い話ですが。

おまけ 買い物の途中で毎年みかける紫陽花。今年も咲き始めた。



2017年6月5日月曜日

末広町のプチギャラリーhaconobaさんのオープニング「こニャニャちワン展」に行ってきたわん

 お友達のうめまるさんの初個展、駆けつけました。爽やかな気候の(温度は高めだが湿度は低く風もある、そして電車の冷房は寒く感じる気候のこと)なかですが、都心には殆ど行かないおのぼりさんなので、ちょっと疲れました。

 うめまるさんの飼い猫「るー」ちゃんの写真が主です。なぜか、メロンの皮やスイカの皮を帽子にするのが趣味らしいおかしな猫です。興味の有る方はぜひ、現地へ。創作雑貨も買える「haconoba」(最寄り駅 末広町)さんです。

 haconobaさんには看板犬(猫じゃなくて)が居ます。どんぐり嬢。通称どんちゃん。



 こんなのは子供の頃の飼い犬と別れて以来数十年ぶりなのですが、彼女にすっかりなつかれてしまいました。手をなめる顔もなめる、膝に乗ってくる、膝に乗りながら居眠りまでしてくれる。すごい愛情表現です。


 写真はもちろんうめまるさんに撮っていただきました。

 雑貨も取り扱っている、つまり全国から仕入れた創作一品物があるお店(会場)だったので、記念にるーちゃんの短冊がついた会津ガラスの風鈴を分けてもらいました。涼しい音でこれからの季節にグー。



 帰りは夕方になったので、夕食の主菜を三越の地下で買って帰りました。作るのは面倒なので焼き餃子。しっかり包装してくれたので、車内ではあまりにおわなかったのですが、おかげで隣りに座った男子中学生がずっと爆睡して寄りかかられてしまい、肩が凝りました。

 ときどき彼の肩を押し返しながら、考えました。ひょっとして、どんちゃんがなついたのは、昼食に食べたイワシの缶詰を開けたときの臭いが手についていたからではないか?

2017年6月4日日曜日

ワンダーランドは宝島! 「植草甚一自伝」が連載された

 自伝や日記を読むのが好きだ。もちろん、自伝や日記に本人のすべてが語られているからというわけばかりではない。逆に創作物の方に「自分」をさらけ出す人が多いだろう。

 自伝・日記を書くことで本人が自分を発展させていく姿に感銘を受ける。私も、このブログによって、知らない自分を見つけることがある。些細なことにせよ、知らない自分を探し出したい。



 「植草甚一スクラップブック」の40巻。1979年6月20日発行。晶文社。表紙は和田誠。月報には植草さんは病気で韮山で静養中とある。以下目次。

I 植草甚一自伝 9(ページ)
 1 最初は商人の息子という題にしよう
 2 小網町の電信柱に大阪甚兵衛はも料理とかいてあった
 3 こうしてぼくは嘘つきになった
 4 下町の不良少女と小学校のきれいな先生
 5 こうしてぼくは与太者にされた
 6 遠足のとき十国峠でヘビが出た
 7 ジャック・ロンドンの「野性の呼び声」と明治三十三年十月のニューヨークを想像してみた話
 8 ウォルター・スコットは学校で一番になれなかったけれど、ぼくはねえ、いつも一番だった
 9 大火事とボヤと友だちと遊ばなくなった中学生のころ
 10 「ムッシュ・ブルー」という喫茶店かバーをやると喜ぶだろうなあ
 11 臨時雇の先生と黒板にぶつかるチョークの音
 12 こんどいいものを見せるよとニューヨークで約束したんだ
II それでも自分が見つかった 133
解説 : 自在に楽しむことの文明批判
初出一覧

 初出一覧を見ると「それでも…」以外は、「ワンダーランド」のちの「宝島」誌に連載されたもの。この雑誌も押し入れを探せば保存してある。とくに最初は大判の雑誌だったので保管に苦労した。紙質が悪かったのだが、それは意図して選んだ紙だったからだろう。保管すること自体が、植草さんたちの意図には反しているのかもしれない。

2017年6月3日土曜日

1950年頃の映画を捜して観た

 まず、植草先生ご推薦の、定石(だらけの)映画。
 主演のロレッタ・ヤングは昔の友人に似ていると本人が言っていた。途中に出てくる、ロレッタの恋人役の議員が、ソファで仕事に使っていた板。60×45センチぐらい。トーマス・マンも使っていたと、彼の甥の回想録にあった。私も真似してアイロン台でやってみたりしてます(^_-)




 Youtubeで上記の映画のそばに転がっていたので、これも観た。




 ま、日本では受けそうもない映画ので、封切られなかったのだろう。粋では有る。よく見ると、「赤狩り」への批判が込められているのだそうだ。

 きょうは、花の買い出しのドライバーとして働いたので、お疲れ気味。早寝します。瀬谷の花屋さんのそばで写した富士山。


2017年6月2日金曜日

「シネマディクトJの誕生」を買ったのは1979年2月19日

 赤坂の虎ノ門書房。会社の(自主)休憩時間に買ったと思う。喫茶店に行ったりパチンコしたりの勤務態度優良社員だった。ま、当時は会社も余裕があったのですよね。上司も一緒に喫茶店に行き、週刊紙を読んだりダベったりしていた。それもほぼ毎日。

 目次はこうなっております。あ、その前にこれは植草甚一スクラップ・ブックの30巻ね。(第三期)

1 シネマディクトJ、焼跡の町を行く 9(ページ)
「ミネソタの娘」と定石の活用
フランス映画、来たる
シネマ・ディクトJ・Jと「海の牙」を見る
「大いなる幻影」の偉大さ
クレールの「沈黙は金」とタチの「祭の日」を見て
ワイラーの「我等の生涯の最良の年」
イギリス映画界の現状
「ハムレット」初日の印象をひとこと
イタリア映画がやって来る!
「戦火のかなた」を作ったロッセリーニという監督
ルイジ・ザンパの「平和に生きる」
「靴みがき」にはすっかり感動してしまった
2 三人の巨匠たち 77
チャーリー・チャップリン
黒澤明
ルイス・ブニュエル
3 ヨーロッパの映画的辺境 119
「ヨーロッパの何処かで」とパラージュ
「死の船」のアレゴリー
ドイツ映画の季節
ボンダルチュクの「人間の運命」
ラディスラオ・バホダの「汚れなき悪戯」と「広場の天使」
4 ぼくのベルィマン研究 159
ベルィマンから学ぼう
「不良少女モニカ」
「夏の夜は三たび微笑む」
「処女の泉」とベルィマンの力
アルフ・シェーべルィのこと
ベルィマンがアメリカで騒がれたとき
ストックホルムでの寒い日にーーー「沈黙」
「牢獄」までのベルィマン映画を研究してみよう
「牢獄」のあとでベルィマン映画はどう発展したか

解説 :風呂の中のミツマメ 田村隆一
初出一覧

 やはり、映画は植草甚一先生の得意分野だ。題名だけ読むとほとんどついていけない。もっとも年代が違うので仕方ない面もある。若いときに見た映画はこころに焼き付いている。でも植草先生なら試写を一日何回見ても、映画のカットが頭に入っていた。暗闇でもメモできるという技をお持ちだったと聞く。カット割りをすべて書き留めた。ビデオのない時代でも、いやビデオのない時代だからこそ、真剣に映画をみてしかも楽しんだ。

 冒頭に書いたが、この本には書店の領収書が挟まっていた。もっとそれを習慣にしておけばよかった。あとの祭りだけど。



2017年6月1日木曜日

「植草甚一スクラップブック」の索引がない、各巻目次の電子テキスト化で代用できないか検討する

 「植草甚一スクラップブック」は先生の全集のかわりと言っても良い。全部で41冊。(うち別巻1)

 この手の本には索引がなくて困る。全文電子テキスト化されていればそれでも何とかなるが、著作権が切れていないし、マーケットを見ても望み薄。
 次善の策として、勉強ついでに、各巻の目次を自分のブログの文章の一部として入力しようと考えている。ブログは全文検索ができる。

 植草さんの文章は短いものが多いし、雑誌記事の題名はよく考えてあるので、目次も活用価値がありそうだ。本格的な索引を作るとなると、大変で私の生きているうちにできそうもない。なにしろ41冊も有るのだから。

 手元にあるのでやってみよう。あくまでも個人使用のためです念のため。



『カトマンズでLSDを一服』(1976年 第一期・15巻)
1 麻薬への旅 9(ページ)
麻薬への旅
 1 カトマンズでLSDをを一服
 2 メキシコへマリファナを買いに行くには
 3 LSDを飲んで女と寝たとき
カルロス・カスタネダの体験
 1 ドンファンが「見える」というのは、同じものがいつも違って見えるのだ
 2 人類学者の異常な体験記
 3 ドンファンとの対話の続き
かわいそうなアメリカの高校生と勇敢なイギリスの男爵夫人
「白昼の幻想」とLSD
「イージーライダー」を見て
マリファナ体験記
麻薬問題を考えるために
 1 アンドリュー・ウィールの「ナチュラル・マインド」
 2 「街の麻薬常習者」
 3 LSDエキスパートの麻薬肯定論
 4 アラン・ハリントンの「シークレット・スインガー」
 5 ティモシー・リアリーの告白
 6 ホーレス・F・ジャドソンの「イギリス人と麻薬の効用」
 7 マリファナに副作用はない
麻薬文学とその周辺
2 LSDを巡って 73
LSDの古典的文献となったハックスリーのメスカリン反応記録を読む
シカゴのホワイト・カラー族がピル・パーティーをやっている
わるくち専門雑誌“FACT”の記事から面白いやつをさがしだしてみると
サンフランシスコ・ムードが「エスクワイア」や「エヴァーグリーン」に侵入しはじめた
バナナの皮にこんな使いみちがあったのか
LSDの最新研究書「プライヴェートな海を読んで
最近またマイクロバッパーという名の子供たちがふえだした
3 ヒッピーとスクエア 181
五角形のスクエアであふれた大都会
ヒッピーについて
 1 ヒッピーとはなにか
 2 ヒッピーの友情
 3 フランク・コンロイの「マンソン勝つ!」
ザ・ディガーズとフラワー・パワー
「アリスのレストラン」と人間のさまざまな声
アングラ・ジャーナリズムの世界
 1 アメリカのアングラ新聞を読む
 2 「US」を読む
 3 アメリカのアングラ雑誌「アクチュエル」のこと
ウーマン・リブが男を変えた
フランス帰りのアメリカ人が異様に感じたニューヨークの女性
男性抹殺の「スカム宣言」を書いたヴァレリー・ソラナスの異常な生活
解説:渋谷の横丁でのトリップ 片岡義男
初出一覧

 ふー。疲れた。約30分。一日一冊のペースでやれば40日でできる。外注にお願いする手もありそうだが、自分で入力するといくつかのキーワードがアタマに入る。読んだ当時も懐かしいし、記事の題名の付け方の勉強になる。

 一度、ブログ化して、検索のテストをしてみよう。

 うまくいった! 今日はここまで。