2011年12月8日木曜日

アーサー・C・クラークを読むための私的パターン集

  1. はじめは「都市と星」から。 何から読むべきか悩むのなら、 抽象的(?!)な表現が特徴なので、程々のものから読むと良い。 なお、彼の表現の抽象性という特性を好まないなら、著作を読むのはやめたほうが良い。 または、G・リー氏などに頼ることになるが…。  
  2. 行間を読む。 ときどき(ほとんどいつも?)何を言っているかわからないことがある。 彼が言いたいことはこういうことだろうと想像(創造)しながら読む。 
  3. 繰り返し読む。 あの著作のあの表現はこういう事だったのかと、何年か後に気づく。 そうしたら、また読んでみる。やはりそうだったかという感想と、もっと大きくてまったく違うことにまた気づく。これを繰り返す。数十年以上楽しめる。  
  4. 周辺を調べる。 アシモフとか、ステープルドンとか、セーガンとか、ダンセイニとか。 ヘタをするとNASAをはじめとした「科学的周辺」も調べまくることになり、楽しくしんどい。マルチバース宇宙をまたいで旅しているような感じか?  
  5. 人となりをよく知る。 性的嗜好についての陰口があるようだが、 信憑性を十二分に調べて考える。これも十分に楽しいし、イギリス(に限らず)知識人の人間性、特性などについての知見がまた得られる。  
  6. 予見を知り、活用する。 静止衛星、インターネットやグローバルデータベースなどは実用化されている。これ以外にも今後を予想する事柄(スペキュレーション)がたくさん著作にはちりばめられている。これは人生の指針になる。  
  7. 結局人生の残り時間はクラークに限らず何かを調べ続けて終わることに気づく。 これに気づくのが遅かったけれど、ともかく気づいたことはえらい。おめでとう! 
  8. 番外。 アルビンについてどう思うか考えておく。