以下はメルマガ巻頭言の梗概であり、明日中にはまとめないといけないです。
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4ヶ月たってようやく一棚店主としてどう振る舞うべきか考えるようになった。書棚の構成、値付け、販売先への考慮など。考えるのが必要だし、少しずつ工夫をこらすのが楽しく思える。
そんな折に、7月3日に日比谷図書文化館で行われた、荒俣宏さんと鹿島茂さんの対談『天使はほほえみ、悪魔はささやく-終わりのない古書探しの旅(2)』を切っ掛けに反町茂雄の事績を調べようと思いたった。
その翌日偶然虔十書林さんで入手したのが、『一古書肆の思い出』全5巻のうち4巻まで。まず『一古書肆の思い出 1 修行時代』を読んだ。反町茂雄は、「修行時代」を終えるにあたって丁稚からたたきあげた、なつかしの職場の一誠堂を離れて独立し、無店舗で目録を用いた通信販売を開業する。
その前の修業過程、店員としての成長過程が描かれており、一棚だけではあるが、古書を「販売」している自分としては、おおいに勉強になる。
反町茂雄が重視したのは、古書店界隈と学者界隈に知人を作り、知識を吸収すること。
このあとも読むのが楽しみな本。これを機会に鹿島茂さんの『神田神保町書肆街考』も読むことにした。
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脇村義太郎の『東西書肆街考』は既読だったがまた読み直してみる。
https://allreviews.jp/column/5758
で紹介されたこの本↓
https://allreviews.jp/column/5758
読みたい。手配済み。
https://allreviews.jp/video/5797
観た。面白かった。身近に。
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『歴史の風 書物の帆』(鹿島茂さん)
「書評を纏めてみれば、至って便利な読書案内ができあがるということである。とりわけ、フランスの社会史や文化史の紹介には、意識的に力を入れてきたので、この方面のガイド・ブックが皆無の状況では、思いのほか重宝な本になるのではないかと思い至った。新刊本が書店に「滞在」する期間が最長でニカ月というような現在の読書状況では、新刊本の書評が本に収録されて、「旧刊本」の書評になっていても、それは逆に、本を注文で取り寄せる際の参考資料になるだろう。」
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われわれの書棚は「書評集」でもある。その評価をもとに値付けする。反町茂雄はそれを真剣に生涯かけてやった。インターネットの驚異とその恩恵。