放送大学「進化する宇宙」の最終講義では杉本先生は、宇宙は非線形・非平衡・開放系の自然観で見ることができるとされ、社会や人間(集団)も相互作用が強くて非線形が重要ととらえてシステムの探求や理解につなげたいとおっしゃっている。熱力学の第2法則(エントロピーは増加する)を拙劣に適用すると、宇宙は単純に熱的死を結末とする無秩序へ向かう道をたどるように思われてしまうが、これは誤解というわけである。
G.M.ワインバーグ先生も著書「スーパーエンジニアへの道」でまさにプロジェクト内の技術革新などで、このことをおっしゃっていた。変化の激しい時代や分野のことに対しては有効な考え方と思う。
2010年7月20日火曜日
2010年7月15日木曜日
すばらしいインターネットの世界
トーマス・マンの「読書衛生法」というのがあって、執筆(彼の場合小説)する際に、小さな図書館の蔵書に匹敵するくらい参考書を集めて読みまくるのだそうだ。確かに、材料を得たり、典拠をあきらかにしたり、時代背景を知ったり、読書が果たす役割は大きいと思う。また、「書く」ことに疲れた場合、本を読むことは格好の気分転換になるし、思わぬヒントがわくことが多いだろう。司馬遼太郎さんも似たようなことをやっておられたようだ。金のないわれわれ(失礼!わたし)には、今までこのやりかたは無理と思われていた。
ところがインターネットのおかげで似たようなことが出来るようになってきた。たとえば、ERDとRDBについての解説を書こうと言う場合、チェン先生やコッド先生の原論文は読んでおかないと話にならないが、予算の都合上孫引きですましてきたとする、今は違います、Wikipediaなどからたどれば、インターネットで歴史的な論文を手に入れることが出来る。関連資料も手に入る。すばらしい。内容相互の検索に関してはマン先生に勝てるのではないかと思う。一九七〇年代にコンピュータに関するものごころがついた私には、夢のような世界だ。大げさに言えば、生きていて良かったという感じ。
ところがインターネットのおかげで似たようなことが出来るようになってきた。たとえば、ERDとRDBについての解説を書こうと言う場合、チェン先生やコッド先生の原論文は読んでおかないと話にならないが、予算の都合上孫引きですましてきたとする、今は違います、Wikipediaなどからたどれば、インターネットで歴史的な論文を手に入れることが出来る。関連資料も手に入る。すばらしい。内容相互の検索に関してはマン先生に勝てるのではないかと思う。一九七〇年代にコンピュータに関するものごころがついた私には、夢のような世界だ。大げさに言えば、生きていて良かったという感じ。
2010年7月14日水曜日
パラグラフ理解とエッセイで日本語改革そして思考の自由化
最近また見直されているらしい外山滋比古先生が、「學士會会報No.883(2010-IV)」の講演要旨で、従来の外国語理解にはパラグラフの概念が欠如して失敗している。その改善も含め新しい日本語を創造したい。知識と思考が一体となる知的散文(エッセイ)を書くことで知識と思考の閉塞状況を突破したい。とおっしゃっています。
ごもっともな話なのでぜひこの方向で仕事をしていきたいと思います。(できるかな?)
パラグラフの話は木下是雄先生も「理科系の作文技術」でおっしゃってましたが、お二人は交流があったのですね。ロゲルギストという集まりで。
ハーシェルも参加していた月光会というのがその昔イギリスにあったそうなのですが、技術的なことを楽しく話し合えるコミュニティも欲しいものです。本当は「会社」がそうであって欲しいのですが、資本主義社会ではそうも行かないところがつらい。
ところでハーシェルはすでに大人気ですが、やはり気になる存在ですね。音楽家から天文学者に転身しましたがそのバイタリティーの秘密を探りたいです。
ごもっともな話なのでぜひこの方向で仕事をしていきたいと思います。(できるかな?)
パラグラフの話は木下是雄先生も「理科系の作文技術」でおっしゃってましたが、お二人は交流があったのですね。ロゲルギストという集まりで。
ハーシェルも参加していた月光会というのがその昔イギリスにあったそうなのですが、技術的なことを楽しく話し合えるコミュニティも欲しいものです。本当は「会社」がそうであって欲しいのですが、資本主義社会ではそうも行かないところがつらい。
ところでハーシェルはすでに大人気ですが、やはり気になる存在ですね。音楽家から天文学者に転身しましたがそのバイタリティーの秘密を探りたいです。
2010年7月10日土曜日
本日の朝ドラ「ゲゲゲの女房」に拍手
茂旦那が、大手出版の編集者に対し、おおいに漫画出稿への魅力は感じながらも、「自分の不得意な題材でかくのは断る!」と突っぱねたのは痛快でしたね。そののち、編集者は茂がわき目も振らず一心に漫画を執筆する様子をみてうたれていました。次週にはこの編集者があらたな編集方針で再訪し、こんどは好きにかいて良いと言いにやってくるような前振りがされました。
努力していれば(もちろん自分らしさを追及する才能の裏づけがあれば)がんばった結果は報われるという、不況の中で視聴者を元気付けるストーリー展開にも五つ星をあげたい気分です。そういえば久木綾子さんが18年かけて書いた「見残しの塔」の次の本も出ているらしい。御年とっくに90を超えていらっしゃると思うが、これも元気付くお話です。
努力していれば(もちろん自分らしさを追及する才能の裏づけがあれば)がんばった結果は報われるという、不況の中で視聴者を元気付けるストーリー展開にも五つ星をあげたい気分です。そういえば久木綾子さんが18年かけて書いた「見残しの塔」の次の本も出ているらしい。御年とっくに90を超えていらっしゃると思うが、これも元気付くお話です。
2010年7月2日金曜日
LeavittとCecilia Payne-Gaposchkin
Leavittさんの次世代のひとと言える、英国生まれのCecilia Payne-Gaposchkinは男女の区別を越えたヘビースモーカーでハードボイルドな天文学者タイプと思える。星の温度とスペクトルの関連を研究したとのこと(まだ彼女の詳しい業績は私未調査です)。秀逸な博士論文を書いて一発で認められた。Leavittさんの報告は直接にはほとんど賞賛されなかったのに。
彼女は当時英国より少しリベラルな米国に来て研究職に就けた訳だが、時代背景、それぞれの年代、個性や持っていた理想、大学の伝統の違いなどなど、2人の違いは多くの問題を提起する。
彼女は当時英国より少しリベラルな米国に来て研究職に就けた訳だが、時代背景、それぞれの年代、個性や持っていた理想、大学の伝統の違いなどなど、2人の違いは多くの問題を提起する。
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