2018年3月31日土曜日

百均のディスク付きタッチペンと、「All the President's Men, Revisited」

 今日も新規開店の駅ビルショッピング・センターへ行く。ロビーでは生花のショーをやっていた。生け花の先生は195センチの長身…



 100円ショップがあったので、ディスク付きタッチペンとディスプレイを載せる回転台を買う。タッチペンは使える。回転台はこれから様子見。





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 「大統領の陰謀」の一節にアメリカの売らんかな主義と低下したモラルによる歴史的必然で、ウォーターゲート事件が起きたとあった。(55ページ)


 読んでいると疲れるので、ついビデオを捜して観てしまう。

 「All the President's Men, Revisited」。これはいいドキュメンタリーだ。40年後にしてやっとこのような客観的なものができる。

 日本で、40年後かもっとあとに、このようなビデオが現総理についてできるだろうか?かなり疑問。そもそもニクソンのように「名誉ある」辞任ができるかどうかも問題だ。

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 マーラーの交響曲全集を聴き始めた。最後まで行きつけるかはわからないが、BGMとして聴くことにした。それにしても長い。




2018年3月30日金曜日

さよならだけがじんせいだ、大統領も首相も(*^^*)

 寒(というほど寒くないが)の戻り、夕方になりセーターを着た。

 昨夜の夜桜。


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 朝のTwitterで、ファインマン先生の二番目の奥様が、四六時中微積分の計算ばかりしていることの不平を漏らした記事を読む。彼女とは離婚しているが「けいさんばっかり…」がその原因の一つなのだろう。

 「けいさんだけがじんせいだ」という警句を思いついた。もちろん、寺山修司の「さよならだけがじんせいだ」を思い出したからパクった。

 井伏鱒二も唐代の詩を訳して、「さよならだけ…」としたらしいが、これは知らなかった。

 後ろから読むと、「だいせんじがけだらなよさ」となる。これもカルメン・マキの歌として有名(だと思う)。

 Youtubeで聴いてみようとしたが、「だいせんじ…」はない。そもそもLPもない。

 仕方なく、未整理の古いレコードのなかから「真夜中詩集」というのを探し出した。1時間くらいかかった。かけてみた。いい曲だ。彼女の声も美しい。



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 「大統領の陰謀」(常盤新平訳 バーンスタイン、ウッドワード 1974年 立風書房)を読み始める。取るに足らないと思われた盗聴事件が発端で、ワシントン・ポストの二人の記者が電話と足を使って情報を集め、最後はニクソンを退陣に追い込む。筋は知っているので、早く大物が逮捕されないかと読んでいくと、疲れる。記者たちの地道な取材の過程がしっかり書いてある。

 疲れたので、ずるい手を考え、映画版を捜した。レンタルならすぐ見つかったが、無料のものを観るのがポリシーなので(平たく言うとカネがないからだけど)、YoutubeやAmazon以外を捜す。ドキュメンタリーで良さそうなのもある。田中角栄も含め、Youtubeで実録モノも観るのを宿題とする。

 もう少し捜したらInternet Archiveにあった。字幕なし英語版、時々途切れるがその間考えられるので好都合かもしれない。全部見た。



 細かいところは解らないが、記者の取材の様子はイメージ出来た。これは今の記者諸君も参考にしているだろう(か?)。

 主演のロバート・レッドフォードは格好良すぎだ。しかし、彼がタイプライターを二本指で打っていたので、私には好感度あがった!?

お金のある方はこちらです。


 もう一度書籍に戻る。映画ではワシントン・ポスト社主が出てこなかったので、その役割だけでも書籍で確認したい。



 ワシントン・ポストはニクソンにけんかを売って、なんとか勝った。朝日新聞にも頑張って欲しい。

2018年3月29日木曜日

公園の桜より苔、「秘密解除 ロッキード事件」を読了

 朝、起き抜けに散歩に行った。お目当ては、近所の公園の桜。美しく咲いていたが、いちばん好きだった公園隣接の駐車場にあった見事な大きさの桜が切られていたのにはがっかり。昨年は出かけられなかったので、いままで気づかなかった(ToT)



 桜もいいが、足元の苔も新芽を出していてきれいだ。
 


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 昼食前には駅ビルに出かける。開店記念に二千円のレシートと引き換えにもらえる「観葉植物」を頂いた。


 ついでに新図書館の出来上がり状況を視察。だいぶん本が増えてきた。



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 午後は「秘密解除 ロッキード事件」を読み終える。

 副題は「田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか」だが、なるほどキッシンジャーには嫌われていたが、やはり、賄賂を受け取っていたのはいただけない。

 それ以上に、彼の失脚により、米国に逆らうと政治生命を絶たれると日本の政治家が学習してしまったのが痛い。現在の総理大臣以下の言動をみればわかる。米国の前では完全に思考停止している。

 もともと、児玉誉士夫を通じたカネが吉田茂や岸信介に流れて彼らが政権を取った(または取らされた)のが、遠因ではあるのだが。

 元朝日新聞記者の著書だが、総理大臣が異常に朝日新聞を攻撃する意味がわかる本でもある。

 (下の画像をクリックすると、Amazonさんに飛びます。もし買っていただけると私に売上の中から些少ながら支払いがあります。買うならゼヒここから買ってね(*^^*) )


 以前読んだ「戦後史の正体」(孫崎享)の内容とも照らし合わせて読むと面白そう。


 でも私は「大統領の陰謀」を先に読んでみたい。

2018年3月28日水曜日

ムクドリ、民主主義の危機、ヨブ記、新しいiPad

 家人が呼ぶので、読書を中断してベランダから下を覗く。ムクドリくんが地面で(多分)虫を漁っていた。視線に気付いて桜の木の上に逃げる。

 ただし、本当に怖がっていたわけではないらしく、枝の上で遊びはじめた。遠くに行きそうもないので、望遠レンズを使って撮ってみた。三脚をだすのは面倒なので、窓ガラスにレンズの縁を押し付けて撮影。



 なんとか撮れた。補正はしていない。

 教訓:窓ガラスは綺麗にしておくこと。

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 昨日の元理財局局長の証人喚問の続きの論戦。丸川たまよさんが昨日に続きトップバッターで、見事に首相と官邸の擁護論をおっしゃっていた。国会質問対応に忙しくするなかで、不用意な答弁をしたのはやむを得ないと言い出さんばかりだったのには呆れた。現理財局長も調子を合わせ、今年になってから休んだのはカゼを引いた一日だけ、徹夜も多いとのこと。アホか。

 問題を矮小化するな。民主主義の危機的状況を忘れるなとテレビに向かって怒鳴っても、家人にうるさがられるだけだった(ToT)

 その後の、山本太郎議員の威勢のいい発言が、民衆の大部分の鬱憤を晴らすものだった。

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 口直しにインターネットサーフィン(死語)。

 青空文庫の今日の新刊は内村鑑三の「ヨブ記講演」。「ヨブ記」の文学性もさることながら、艱難辛苦を耐え忍び最終的に救いの道を見つけ再度幸福になるストーリーをわかりやすく話す講演には驚いた。

 300ページ近いのだが、低い机(要するにコタツ)の上に27インチディスプレイを据えて、大きな字の縦書きで読んでいるとすいすい読めた。読書の新境地。

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 その前のことだが、iPadの新型が発表され、Apple Pencilに対応するとのことで、少し興奮。iPad Proが理想だが高いので、これで妥協するのも手かと思った。それでも安いモデルとApple Pencilで5万円。車の任意保険のうち車両保険を外せば3年月賦代を捻出できるかしら。

 ともかく、新型の性能を確かめないと。

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 そして、凄いサイトを発見した。
ameqlist 翻訳作品集成(Japanese Translation List)

 どういう方が作っているのか興味がある。

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 そろそろ買い物に行くが、また新しい図書館を拝んでこよう。
 

 

2018年3月27日火曜日

新しい図書館の開館がまちどおしい(*^^*)

 桜は完全に満開。暖かいので地域猫も花見をしているように見える。



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 駅ビルのスーパーと併設のショッピング・センターがプレ・オープンしたので見物に行く。

 お目当ては、ビル三階の新しい市立図書館。貸出などは4月1日からのようだが、どんなものか見に行った。これが入口付近の写真。まだ、なかには入れない。



 思ったより広そうなので嬉しい。設備も良い。




 隣に珈琲店がある。図書館の本をここに持ち込んで読んでも良いらしい。珈琲は400円。朝はモーニングサービスでトーストとゆで卵がつく(*^^*)



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 買ってきた天ぷらと煮物で遅い昼食をとりながら、国会の証人喚問をみる。刑事訴追を避けるとして、マトモな返答は返さない元財務相理財局長。政権を守ってなにか利益はあるのか?

 公文書改竄は由々しき問題だが、似た問題は民間でも起きており、国民全体が反省すべきだという与党議員に論調にはあきれ、キケンなものを感じる。

 野党側議員にはもっと頑張って欲しい。手詰まり感がある。

2018年3月26日月曜日

満開の桜の下、ロッキード事件の内幕を読む

 東京より一週間は開花や満開の時期が遅れる土地だが、今年の桜はや満開状態。東京とあまり差がないように思える。ひさしぶりに一眼レフを持ち出してみた。



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 「秘密解除 ロッキード事件」(奥山俊宏 2016年 岩波書店)を読み始めた。

 米国で40年後の公文書の開示がされて、それを丹念に読み込んだ筆者の描く、米国政府(特にキッシンジャー)と田中角栄のやり取りの描写に迫力がある。そもそも政府レベルの話ではないと田中角栄が渋っているのを、貿易不均衡解消のため、商用機を購入するよう日本の航空会社に働きかけるよう持ちかけたのは米側だった。田中角栄も小佐野を通じて業界とつながりがあったのが命取りにつながる。

 この本の注を読んで紹介されたサイトをいろいろ検索してみて、米国の公文書館と日本の国立公文書館の充実度がまるでチガウのに驚いた。米国の公文書館を覗くとニクソンの電話の音声通話記録まで公開されている。日本では、たとえば外務省などに外交文書の記録が残されているようだが、本気度のレベルが違う。

 田中角栄が首相を辞する(内閣総辞職)のは1974年12月。ニクソンはその直前にウォーターゲート事件で辞任している。

 どちらも新聞や雑誌に掲載された記事が、辞職のための直接間接のひきがねとなった。現在の新聞雑誌の記者にも奮起を望みたいものだ。



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2018年3月25日日曜日

桜が咲き、図書館は変わるが、「しんかい」の建造は滞ったまま💢

 桜はかなり咲いてきた。三分咲きくらい。朝日に照らされて綺麗だ。



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 暖かいので、昼前にいつもの図書館(分館)に行ってきた。やや埃っぽいが、道すがら街路樹の葉の新芽や、オオイヌフグリやタンポポの花が咲いているのをみるのは、気持ちがいい。

 これらの本を借りてきた。




 この分館に行くのも今日が最後だろう。4月初めからは最寄り駅の駅ビルに新しい分館ができる。

 新しい分館には今までの分館に行くのに比べて、五分の一くらいの時間で行ける。図書館に関しての我が家の「天国度」が一ポイントアップする。

 通う頻度があがる。買い物のついでに寄れる。図書館で本を予約して、取りに行くことがよりタイムリーになる。嬉しいことだ。

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 したがって、今日はビデオや借りてきた本をつまみ食いしただけだ。

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 「ちきゅう」つまり深海底の探査船や、深海潜行艇「しんかい」を用いることにより、東日本大震災のような惨事での被害を減らすことが可能なのだろうが、最近は予算が十分についていないようだ。「しんかい」の新造もストップしているらしい。米軍のお下がりのポンコツ兵器を購入するより、こちらに予算を回したい。なにか、支援の手立てはないか?

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 「秘密解除 ロッキード事件」と「大統領の陰謀」を拾い読み。日米両面からみた政治裏面史を知ることができそうだ。

 「プロローグ」、円城塔氏の「言語」小説。相変わらず「難解だが面白い」作品のようだ。

 いずれも没入できれば、すぐ読み終えそうだ(*^^*)

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 Amazonのアソシエイト・メンバーIDを取得した。ためしにアフィリエイトをブログに設置してみた。今後、もし収益が上がるようにできれば、Amazonでの書籍代くらいにしたいものだ。


 この「日本沈没」は他の版のほうが高いのだが、一冊にまとまっていて、図版も多く、著者の子息の解説が読めるのでおすすめ。

2018年3月24日土曜日

地球内部のことも知りたくなった(*^^*)

 「日本沈没」熱がまだ醒めず、映画(新作の方)をYoutubeで捜して観てしまった。

 2006年版です。基本的なことは小松左京先生の原作を踏襲しているが、技術の進化に合わせている。そして登場人物の描き方は可成り変えている。原作では、人物の描き方はハードボイルドだが、映画では相当にウェット。泣かせるけれど、ストーリーの雄大さにはそぐわない面もある。

 最大の違いは、「沈没」しないで残る部分があること。会津が無傷なのはなにか意図があろう。

 小松先生は、これを観て(みたのだろうか?)どんな感想を持ったのだろうか。「救い」があってホッとしたか、これはチガウと激怒したか。

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 この2006年版には、「ちきゅう」や「しんかい」が出て来る。これらにも興味が湧いた。調べて遊んで見る。

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 大学生時代に「Why the Mohole」という、ペーパーバックを読んだことを今思い出した。ググってみたら、古本でまだ売っている。買いたいけど少し、検討の上にする。ひょっとしたら、家の中のどこかに埋もれているかもしれない。掘り出すのも一興だ。


2018年3月23日金曜日

「日本沈没」再読(後半)

 三キロほど離れたところに、新しいショッピング・モールができた。家人と偵察に行く。併設のスーパーのレジは自分で商品のバーコードを読ませる、セルフレジ。マチガイが起きないかと不安だったが、なんとか上手くできた。レジ付近の店員さんが2人しかいない。トラブル対応のみ。

 平日にも関わらず、たくさんの家族連れが訪れていた。周囲の道路も渋滞。

 ここで地震がおきたらどうなるか、と考えてしまった。かなりの惨事が予想される。



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 「日本沈没」を最後まで読み切った。700ページ強。約七時間。再読のせいもあるが、電子版なので読む速度があがったようだ。前回は数日かかったと思う。

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 小松左京先生の息子さんの巻末解説が情報量豊富。

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 小松左京先生は、小説の中とは言え、多くの日本人の死を描き、避難した人々の生活の苦しさを予測したことに、大きな負担を感じたようだ。

 その後の、二度の大震災はこの負担をより大きくしたという。特に東日本大震災の直後には、ほとんどコメントも表明できなかった。大トラウマだ。

 「日本沈没」で繰り返し述べた教訓が、全く生かされなかった。すなわち、未曾有の大災害が起きることを、予測しながらも、対策をとれなかった(とらなかった)ことに、深刻なショックを受けたのだろう。

 これは、日本国民は全て感じたと思うし、ここから学ばなくてはならないが、7年後のわれわれは、また日常生活に埋没している。

 二度ある事は三度あるというが、次の災害が起こる前になんとかしなくてはならない。

 「日本沈没」は超ベストセラーだが…もっとこの本を読み込まなくてはいけないだろう。

 「日本沈没」第二部、その後の日本人のありさま…これも読んでみようかしら。

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 小松左京先生は東日本大震災と原発事故のあと間もなく、憤死された。

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 Kindle版を購入される方は以下のリンクから買っていただけると、嬉しいです(*^^*)

2018年3月22日木曜日

「日本沈没」再読(前半)

 ようやく晴れてきました。

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 今朝、Twitterで、小松左京先生の「日本沈没」は超ベストセラーで版数も350近いという記事をよみ、また読んでみようとKindle版を注文。この版は説明図や写真も追加されており、昔より読みやすくなっている。



 朝から読み続け、半分まで来た。第二次関東大震災が起きたところまで。

 この本は昭和48年に出版されたらしいが、確かにインパクトが強かった。小松左京先生の書きぶりは、心理描写などより、テーマを大づかみに説明しながら、ストーリーをどんどん展開していく。痛快だった。

 その後、読み返したいと思っているうちに、本がどこかに「沈没」して行方不明。買い直そうと思っている矢先に、東日本大震災があり、読む勇気が出なかった。

 やっと、読もうという気になったのは、トラウマが回復したせいか。しかし、今回読んでいるとまた、恐さが増してくる。つい数年前の災害をわれわれはもう過去のこととして、忘れようとしている…としたら、それも恐い。

 首都圏直下型地震が起きたら、この本のように、数百万の人が犠牲になるかもしれない。それに懸命に対応する政府の高官達は、少なくとも今の方たちよりは気骨がありそうに、描かれている。

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 読んでいると、プレートテクトニクスやマントル対流の理論が出てくるが、このあたりも勉強したくなった。「グリーンタフ」という、(緑色)凝灰岩のことも出て来るが、この単語を教えてくれた、高校一年のときの地学の大池先生の顔も浮かんできた。地学の復習もして、放送大学の地球科学の講義ビデオも観てみよう。

2018年3月21日水曜日

雪の日の幻想の「言語都市・パリ」と図書館

 雪が降った(降っているが雨に変化した)。桜が咲いたか咲きそうなときにはよく降るのが三寒四温の時期。

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 「言語都市・パリ」の後半は相当読みとばした。なんとか最後までたどり着いた。このような本を図書館から借りたら、あとの処置が難しい。

 通常、図書館で借りるとそのあとは…

(1)何もしない。
(2)読んだ記録を残す(例えばブログ)。あとで読みたい時はまた図書館に行く。
(3)感激して、自分用に買う。
(4)後刻参照用に、買う。


 この本は(2)扱いだが、(4)にするのには少し抵抗がある。すると、古本で安ければ買うということになる。場所をとりそうなので、文庫本化してもらうとアリガタイとも考える。3800円で著者が多いので、こんなことを言っていると申し訳ないのだが、こちらも無い袖はふれない。



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 あと十日ほど経つと、近所に新たに市立図書館の分館ができる。今まで利用していた分館には25分ほど歩くが、ここなら5分で行ける。こうなると、図書館の利用方法が変わりそうだ。バッチ処理(つまりまとめて借りる)が不要になり、読みたいと思った本を一日か二日後には入手できる。

 読書天国にやや近づく。大きな書店や古書店もこのくらいの距離にあれば、天国度はもっと上がる。

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 暖かくなったら、自宅内の書棚ももっと使いやすく整備したい(*^^*)

2018年3月20日火曜日

亡き胆嚢を偲び、国会図書館デジタルコレクションの「全コマダウンロード」ボタンのテストもする



 今はなき、胆嚢の位置と形を確かめた。可愛いものだ。

 先日超格安で購入した「ヒューマン・アナトミー・アトラス2018」の威力はすごい。これを動かすにはiPad Airは非力だけど。

 胆嚢を取る前に、手に入れておけばよかった。まあ、これからも悪いところは出てくるだろうから、役立つだろう。人体のいろいろな部分を見るだけでも楽しい。

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 昨日知った「Enchanted April」の映画版の古い方を見つけた。




 非常にわかりやすい映画。90年台になってつくられたものは、著作権上の問題でもちろん無料では見ることができない。

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 堀辰雄さんの「聖家族」を読む。細木夫人は、片山廣子さんをモデルにしていると言われる。こういうとき、すぐ読める青空文庫は便利だ。

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 Twitterで仕入れた情報によると、国会図書館デジタルコレクションに、全コマ(PDF)ダウンロードボタンが追加されたという。
 早速やってみた。



 片山さんの短歌集をダウンロードしてみた。右上にあるボタンを押して、しばらく待つだけだ。

 結果はこれ。




 iPadの「帝國圖書館」は似た仕組みを使っていると思う。こんな感じ。


 視覚的な品質は同じようなものだが、PCに一括でダウンロードする、前者のほうが、本全体を見て歩くには便利だろう。「帝國圖書館」のほうが手軽ではある。

2018年3月19日月曜日

片山廣子さんと「まどはしの四月」、今日の勉強課題

 今日はスピーカーいじりはしておりません。昨夜、センタースピーカーの位置だけはかえて、音声もよく聞こえるようになったので。

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 朝、早起きして青空文庫の「新刊」をチェックしたら、片山廣子さんの「ジェミイの冒険」というのがあり、読んだ。面白い。アイルランドのおとぎ話。

 この片山廣子さん(松村みね子さん)は、今までよく知らなかったが、堀辰雄の作品に出てくる婦人のモデル、もちろん堀辰雄と親交があった。

 そして、芥川龍之介はこの方に思慕の念を抱いていたという。東洋英和出身で、短歌や翻訳や、随筆をよくされた。シングの「アラン島」を紹介、同じく戯曲も翻訳。ダンセイニも訳している。ス・ゴ・イ才女だった。柳原白蓮や村岡花子は友人。

 短歌集。(国会図書館デジタルコレクション)

 戯曲の翻訳。(国会図書館デジタルコレクション)

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 彼女の作品を青空文庫で読んでいたら、「まどはしの四月」という随筆があった。1920年代のベストセラー「The Enchanted April」のことを書いておられる。英国の主婦たちが、小遣いを出しあってイタリアの古城を借りる話。映画化もされたらしい。

 これも面白そうなので、Internet Archiveで捜して借りて拾い読みしてみた。


2018年3月18日日曜日

「北の地に渡る風」はいい曲だ\(^o^)/

 スピーカー破損事件三日目。

 やはり、自作8cmでは非力だということで、寝床オーディオ・システムのスピーカーをメインAVシステムのフロントスピーカーにすることにした。もとの本棚から引っ張り出してきた、銘板をみるとS−N701−LRと書いてある。パイオニアの製品。「シンプル&ハイクオリティを追求した高性能システムコンポーネント」の一部だったらしい。1998年の製品。13cm2ウェイ。10年位前にハードオフで1000円で買ってきた。

 寝床にはピッタリの「上品な」音色のスピーカーだが、AVシステムに組み込むのなら、まあ非力という欠点は出ないだろう。

 音出ししてみると、やはり8cmバスレフよりは、厚みのある音が出る。クラシックには向いている。ボーカルはちょっと…

 ケーブルテレビのセットトップボックスからの音も悪くない。音量をあげると人間の声もまずまず聞こえる。

 GS333ESを修理するまでは、これでいく。寝床システムには8cmを押し込む。

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 「森のバロック」をよみすすめる。今日読んだところのキーワードは、
  密教
  カオス 
  リゾーム 
  マンダラ
  自然林
  粘菌
  オートポイエーシス

 興味深いが、理解したかというと疑問だ。生半可な理解より、言葉に身を任せる。これが「オトナ」の読み方だ(*^^*)


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 平昌パラリンピックは今日終了。参加者全員、みな頑張った\(^o^)/

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 友人の作った曲 「北の地に渡る風」 をかけて改善されたシステムで聴く。いい気分。

 これは先日守谷SAで撮った写真。


2018年3月17日土曜日

スピーカー事件二日目と、ラカンと、ヒューマン・アナトミー・アトラス

 スピーカー事件、二日目。

 スピーカーエッジ(ウーファー 一個あたり)は2650円らしい。ボンドと合わせて6000円弱。もう少し考える。

 今日は弥縫策として、押し入れで寝ていたスピーカーを取り出してつないでみた。8cmフルレンジ、バスレフボックスは東急ハンズで買って組み立てたもの。通常の使い方、PCでストリーミング(例 Amazon Prime Music)を聴く分には問題ない。ただし、テレビの音声をJcomのセットトップボックスから取り出して聴くと、音が弱々しい。

 違いはなんだろう。明日追求する。結構このイタズラも楽しい。

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 起床時、久しぶりに夢を思い出す。ラカンの本を講義しているが、休憩時間後のネタが切れて弱った。そのうち、30分で全員で読み、みんなで感想を述べ合おうと言うのを思いついてホッとして、トイレへ行く。

 ストーリーは平凡だし、誰でも思いつくアイディアだ。ただし、「ラカン」というのが自分としてはすごいなと思える。などと考えつつ実際にトイレに直行。

 ラカンも勉強にはいいけれど…

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 次に、いつものように朝の珈琲を飲みながら、青空文庫内を散策。柳田国男の「雪国の春」を拾い読み。相馬愛蔵の「私の小売商道」も拾い読み。キーワードは「八戸」。相馬愛蔵は中村屋の創業者らしい。胡麻せんべいがまずくなったとご立腹だ。佐藤春夫を読んだら、川端康成の奥様が八戸出身と知る。世間は狭い。

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 夕方、Twitterで「96%OFF:3D人体模型「ヒューマン・アナトミー・アトラス2018」ほか[3月17日版]セール・新着アプリ情報 」という記事を読み、あわてて購入、120円。今痛い、右手の小指の筋や腱の構造も見たい。

 こうなっているらしい。ちょっと失礼して掲載。



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 東京で桜開花宣言。こちらの桜はまだまだ。

2018年3月16日金曜日

スピーカー(SONY G333ES)が壊れた、どう対処するか考え中

 どうも、最近音が悪いと思っていたら… 

 30年使っているスピーカー、SONYのG333ESのウーファーのエッジが劣化し、剥がれ落ちている。今朝、掃除していて破片が落ちているので、気づいた。

 保護ネットを外してみたら、ご覧の通り。



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 音楽は聞きたいので、とりあえず、手元のPCには友人から頂いたUSB接続の可愛いスピーカーをつなぐ。MICROSOFTさんの景品らしい。



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 どうするかの、案を考える。

 (1)買い換える。 →高いだろう。
 (2)エッジのみ張り替える。 →難しそうだ。
 (3)ウーファーユニットを交換。 →これも高い。
 (4)サブシステムのスピーカーとまるごと交換。 
   →現実的だが見かけがしょぼい。

 (4)に向けて、飾り棚機能をどうするか家人と相談・交渉が必要だ。リビングのレイアウト変更も考える必要がありそうだ。

 (3)も少し時間をかけて、安上がりの方法を考えたい。中高音ユニットが大丈夫という前提だが。

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 このスピーカーは友人と選んだもので、愛着がある。粗大ごみにするのは可哀想である。一本あたり59,800円だった。当時(1988年)の評判もよかった。



2018年3月15日木曜日

物理数学、民俗学、粘菌

 「物理数学の方法」(長沼伸一郎先生)は、先日図書館で借りて、ざっと目を通した。面白そうだし、たびたび参照しそうなので、思い切って買うことにした。古本ではあるが、程度のいいのが手に入った。

 数学そのものを学びなおすのではなく、数学を使った世界観を知り、楽しみたいと思う。

 今年の「教科書」として、春から夏にかけてはゆうくり精読したい。



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 「森のバロック」は、柳田国男と熊楠の対比論が面白い。柳田国男は考え過ぎのドン・キホーテで、熊楠は自然児サンチョ・パンザだという。

 なるほどだし、その違いを生むのは彼らの文体。柳田は近代文学がベースで、熊楠は古代のコトバ。

 このような観方が正しいのか否かはわからないが、理解の助けになる仮説と思える。

 次は第五章でいよいよ粘菌の話。いきなり単玉式の顕微鏡の話が出てきて、度肝を抜かれる。

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 昨日たっぷり花粉を吸い込んだので、今日はぼんやり…

 「仕事」は、はかどらない。花粉を顕微鏡で見たいぞ。
 

2018年3月14日水曜日

母の七回忌で茨城に行ってきた

 常磐道を北上。朝食抜きだったのでサービスエリアで朝食。そぼろがすきなので、こんなのがあるとつい食べてしまう。



 菩提寺(引接寺)へ。




 猫が歓迎してくれた。住職にちなみアンジーと呼ぶことにした。アンジー君は人懐こい。



 帰りのサービスエリアで、夕日を映したら花粉光環が見えた。



 そういえば、高速沿線の杉の木はみなすごい色をしてました。

 380キロほど走って帰宅。眠いし花粉で鼻がグズグズし頭がぼーっとする。

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 帰ったら、ホーキング博士が亡くなっていた(T_T)

2018年3月13日火曜日

はじめにコトバありき

 「森のバロック」。柳田の端正な民俗学と熊楠の土俗的な民俗学は、根本的に違う。そのわりには二人は手紙で意思を通じ合うことのできる親しい関係だった。

 立場が違う同士が通じ合うために必要なのはコトバしかも書かれたコトバである。紀州に引っ込んでいる熊楠はコトバで世界とつながっている。

 ただし、二人の書きコトバの文体は全く違う。正反対と言っても良い。

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 今、日本で起きているモリトモ改竄問題は、極めてコトバに関連の深い問題といえる。首相の不用意な(あるいは用意周到な)コトバに、官僚が踊らされて、自ら用意周到に作った書類のコトバを不用意に改竄した。

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 Facebookで紹介いただいた、「司馬遼太郎賞の奥山編集委員 受賞スピーチ」は、日米の行政に関するコトバの取扱の周到さに、圧倒的な差があることを語る。もちろん、米国の公文書保管システムが見事であるのに対し、日本のそれが見すぼらしいということである。これが国力の差ということとしている。

 宗教的なバックグラウンドが違うからかも知れない。「はじめにコトバありき」の宗教の国にはかなわないのかもしれない。

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 いかに「書く」かは、いかに考えるかそしていかに生きるかにつながる。「書き」コトバをないがしろにする社会は泥の中に崩壊していく運命にある。

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 ブログを書くことは個人の生き様に対して重要な役割を果たすだろう、なんちゃって^^; いや本気です。

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 今朝の残月。



 午前中洗車し、車はスッキリした。花粉をすいこみ自分の花はぐちゃぐちゃ。「エントロピー」の増加は止めようがない。


 こんな訃報も…

 南方熊楠顕彰館名誉館長の中瀬喜陽さん死去。

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 図書館の私の本棚がひどいことになってます。





2018年3月12日月曜日

南方熊楠が素でできることを、ブログのサイト検索でなんとか真似る

 「森のバロック」を読み進む。

 昨日読んだところだが、博物学や民俗学を含む広範な読書や実地研究を行いながら、彼は膨大な記録や記事や論文や手紙を書き残す。書きながら考えていたと思われる。

 「読書」については「修行時代」に、例えば子供時代の和漢三才図会の驚嘆すべき筆写や、大英図書館大英博物館での仕事のなかでの多くの文献の読み込みで、彼の頭脳にはこれらが正確に入っている。

 高速で「書く」ときにこれらの頭に入っていた文献を正確に引用する。おそろしい、そしてスバラシイ。でも(映画)「レインマン」で電話帳を記憶したお兄さんを少し思い出させる。

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 「森のバロック」を読むに当たっては、カバーを取り外している。このほうが読みやすいためだが、面白い絵が表紙に描かれている。



 少し考えたらわかったが、これは「粘菌」のイメージ画だ。調べないとわからないが、熊楠の発見した粘菌かもしれない。あとで調べる^^;

 表紙の厚紙も凸凹がついた、凝ったもの。装幀は奥村靫正さん。YMOや山下達郎などの音楽のジャケットも手がけている。あとで調べる^^;

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 このブログページの右側に検索窓があるが、これを使うとキーワードでブログ内を検索できる。読者のための機能だが、これをもっとも活用するのは私である。

 「森のバロック」で検索してみると、以前この本を読んでいた時の感想が読める。関連事項としてなにを考えていたかもわかる。

 熊楠ならこんな機能はいらないだろうが、私のようなボケかけた老人にとっては、より深く・広く、読み・考え・書くための強力なサポートツールだ。

 いい時代になったものだ。

2018年3月11日日曜日

3.11はおとなしく読書

 東日本大震災から7年。当時、パリの宿で津波の黒い波が陸地を突き進む映像に衝撃を受けた。日本に帰る日だったが、帰りたくなかった。

 今日も、津波の映像をみると恐怖心が走る。そして、原発事故の映像をみると、原発設置の時になぜもっと反対できなかったかと悔しさが心を満たす。子供だったから仕方ないとは言えない。理学部や工学部に入ったときにももっと反対すべきだった。

 今できるのは、できるだけ原発ゼロに近づけるように自分なりの努力をすることだろう。

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 昨日の飲み会の影響で、今朝は元気なし。昼過ぎに車で買い物に行ったが、花粉で汚れた車体を洗う気力がでない。遠出する前に綺麗にしないといけない。明日やろう。

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 「森のバロック」(中沢新一 1992年 せりか書房)を再読し始めた。前回は途中までしか読んでいない。第2章南方マンダラで落っこちた。

 ついでに国会図書館デジタルコレクションで南方随筆を読む。熊楠先生は猫好きで、寒い時は猫と一緒に寝ていたという。貧乏で暖かい布団が買えなかったからでもあろう。





 紀州に隠棲してからは、「書く」ことで、精神の平衡を得ていたようだ。(「森のバロック」 55ページ) 

 この本に、挟まれていたせりか書房の広告冊子。古い本の(新しい本でも)この出版社の広告が面白いといつも感じている。ここで情報を仕入れて関連する本を読むことも多い。貴重な情報源。




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 大相撲が始まった。稀勢の里は休場(T_T) 高安も負けてしまった(T_T)