仕事など人事全般にもいえそうだ。
易経のことを調べているが、黄小娥先生の『易入門』を読んでいたら、ヘッセの『ガラス玉演戯』からの引用が出てきた。
さっそく調べてみた。夜中なので本を取りに行くのは面倒なので、Kindleで捜した。Kindle Unlimitedにあった。ラッキー。(今朝本を出してみたら、出所は同じでした。高橋健二訳) 以下は黄小娥先生がふれておられた、Kindle本のなかの一部。
(このような引用も許されるかな。iPadの画面キャプチャーを使いました。不都合なら取り下げます!)
クネヒトの修行時代の先生の一人が、易をクネヒトに教えた。クネヒトは、易をマスターしそして易のエッセンスをガラス玉演戯に取り入れようとする。
『高い城の男』よりは、易の取り上げ方が上手い。
易の卦は、最近私が考えている「呼び水」の一種とかんがえられるだろう。問題を真剣に探求しているとき、解決への道(知恵)は実は自分の中にある。そして卦という「呼び水」により、隠された知恵が表面化し、意識の表面に登ってくる。
修行しなさい、と師が弟子に言うとき、「呼び水」の捜し方は最初に伝授する。それ以上は教えない。弟子の内部に本来の知恵が育っていないと、「呼び水」は無益な、いや有害なものになる。
本来の知恵を自らのなかに育て、「呼び水」の作用で泉のように流れ出すように弟子が努力することを修行と言う。
年末大掃除も「呼び水」の一環かもしれない。
知恵あるヒトは大掃除によって、スバラシイものを自分にもたらす。単にキレイにするだけが大掃除ではない。
そして人事に関することは、ときには掃除しないでなりゆきにまかせる必要がありそう。
昨日拭いた窓ガラスを、今朝の日光で透かしてみると、少し汚れが残っている。これはまた拭いておきましょう。