2009年10月17日土曜日

「回送電車」(堀江敏幸)1~3

一昨日、近くの図書館(市立図書館の分館)で借用。堀江さんのエッセイである。15年年下の方だが、感性は自分と似ていると思う。紹介または読み直したい本を列挙する。
「オルフォイスへのソネット」(リルケ)
「チェーホフの手帳」(神西清訳)
「仏蘭西印象記」(吉江喬松)
「荒野のおおかみ」(ヘッセ)
「バスにのって」(田中小実昌)
「夜と霧」(フランクル-新訳)
「フラグラント・デリクト」(植草甚一)
「チェーホフの感じ」(ロジェ・グルニエ)
印象に残るのは....
「見るためには、経験を積まなければならない。」
「学生には...身体にかかわる語彙がぽかりと抜け落ちていた...」
「私の...散文の空気もかたちも性質も...フランス文学より、まだ脳髄が柔軟な高校生のころ親しんだ日本の古典文学のほうに、その原型があった...」
堀江さんを早稲田にとられたのは痛いが、明治にはたぶんあわなかったのだと考えたりします。(素人考えです。)

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