2018年9月11日火曜日

「真実」が存在するとしても書き表すのはプロ以外には至難の業だろう

 涼しい。こうなると買い物の外出も楽。

 これは2015年の今日の空だが、季節の進行は結局毎年似ている。


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 「空の英雄 メルモース」を読み続ける。南米の郵便飛行航路の開拓の責任者をやらされる。はじめは自分が好きなのは飛ぶことだけだと固辞するが、この仕事をできるのはお前だけだと言われ、引き受ける。この仕事を完璧にこなす。パイロットも続ける。このあたりは大したものだが、ここを書ききるケッセルの筆はやはり男のもの。

 ケッセルのような作家の「真実」を書き表せる能力については、堀辰雄がモーリアックについて述べた能力と似たものと言える(と思う)。


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 「エコラリアス」は全部読む気がしなくなったので飛ばし読みした。バベルの塔の中段にいた人々は生き残ったが共通言語を忘れてしまった。しかしその後に現れた新たな言語間には不思議な共通性があり、現在に至るもその理由は知られていない…
という最期の部分の話はオモシロイ。4600円。高い本だ。次に予約している人がいるので、明日図書館に返却に行こう。

2018年9月10日月曜日

「えあ草紙2」は便利だ

 早朝は「旅するフランス語」を観た。カミュの話がさっぱり出てこないので少し失望。次回に期待。

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 でも朝勉のおかげで早起きしたので午前中は時間が出来た。書評サイトの校正の仕事を本格的に始めた。多分雑誌に掲載された書評記事のjpg画像をもとにして、OCRで文字起こししたテキストを校正する。OCR起こしのテキスト固有の間違いがいくつか(例えば「。」を「c」と誤認識…)あった。2400字程度で直したのは12箇所。プリントアウトしたものに赤を入れ、何回か見直した後でGoogleドキュメントで共有ファイルを修正した。トータル3時間程度。はじめてなので時間がかかり、疲れた。
 この書評がサイトに掲載されるのが楽しみだ。

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 このところ、「アステリスク」が気になる原因は、昔から好きで読んでいる堀辰雄さんの作品で使われていたからだと気づいた。たとえば、これ。無意識で真似している。



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 「えあ草紙2」というのがすごい便利と気づいた。

 たとえば青空文庫の全作品を「えあ草紙」で(もちろん縦書きで)読める。(すでに専用ボタンが青空文庫Webページ内に設置されている。)
スマートフォンでもOKなのが素晴らしい。

 自分のブログもえあ草紙のページに行ってURLを入れると電子書籍風に変換して表示してくれる。これはうまくいくとブログの書籍化に役立てられそう。




2018年9月9日日曜日

大漢和デジタル版10万円が欲しいよ

 「アステリスク」の説明はロベール仏和辞典のが一番ピンときた。


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 最近、朝起きたときは放送大学の無料アプリを使って、ランダムに講義を視聴している。今朝は「分子分光学」を観た。おもしろい。天文学史の勉強の参考にもなる。15回のうち一回しか観られないが、なんとか他の回も観る方法をさぐりたい。



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 「空の英雄メルモーズ」(ジョセフ・ケッセル 山崎・水野訳 1988年 中央公論社)を読み始める。試しに数ページと思ったが引き込まれて140ページまで読んでしまった。苦しい青年期を過ごした後郵便輸送のパイロットになるまでの部分。さすがケッセル、無駄を排した簡潔な筆である。「サン=テグジュペリの生涯」よりも好みの書き方である。



 ケッセルの別の航空小説「L’Équipage」も読んでみたいが翻訳はなさそうだ。困った。

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 「失われた時を求めて5」も読んだ。順調に物語のユーモアの世界に入り込めた。これはフランス人なら笑いながら読むのだろうなあ。

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 休憩時に読んだ新聞に、大漢和辞典デジタル版を発売するという全面広告が出ていた。USBメモリー入で10万円。欲しいけど買えない。図書館で買って、オンラインでアクセスできるようにして欲しい。ダメ元で頼んでみようか?


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 校正の「お仕事」は明日から本格開始\(^o^)/

2018年9月8日土曜日

やっと、「失われた時を求めて」に復帰しました\(^o^)/

 今朝の朝焼け。昨日ほどではないが綺麗だ。
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 まず、昨日に予定した通り、P-38を描いた。塗装がよくわからない。自由フランス軍的に適当にごまかす。プラモ作りと同じく調べて描けばいいのだろうが…

一挙に近代的なヒコーキに乗るのは大変だったろう。サン=テグジュペリは好きだったのですね。操縦が。

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 私のブログのこの*(アステリスク)の意味はなんだろうと、ふと考えた。ジャパンナレッジでいろいろな辞書にあたってみると、イタリアの新聞の無題の小記事・短信というのが近いだろう。小文の区切りに*や**を書く人は多い。たしか堀辰雄さんも。




 「エコラリアス」を拾い読みしていたら、「文献学の星」という章に*は「推論された形態」を示すとある。こちらはむつかしい。

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 やっと「失われた時を求めて5 第三部ゲルマントのほう1」(プルースト 高遠弘美先生訳 2016年 光文社)にとりついた。半年ぶりくらい。これを読んでから近刊の6を読むつもり。

 訳者のあとがき解説を読むだけでもオモシロイ。うまくこの本のイントロになっている。そしてそこで引用されている「書架記」(吉田健一)もめくってみた。吉田先生は若いときに原書でばりばり読んでいるのだが。



 イントロのおかげでゲルマント家と一緒のアパルトマンに住み始めた主人公とフランソワーズのやり取りが、読みはじめてすぐに味わい深くなった。

 なお、堀辰雄の文章も眺めておいた。国会図書館。


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 夜、にわか雨。一雨ごとに秋は深まる。

2018年9月7日金曜日

サン=テグジュペリには死への願望があったのか?

 今朝の朝焼け。首都圏では広い範囲で見られたようだ。この直後にわか雨。


 朝焼けの下で昨日の夕刊を読む。木曜夕刊の楽しみは三谷幸喜さんのコラム。これを読んだらチェーホフの全集を引っ張り出したくなった。明日発掘して持ち出そう。


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 「サン=テグジュペリの生涯」をやっと読み終えた。サンテックスの著作を読んだ限りでは哲人のような難しい人を想像していたが、この伝記では非常に人間らしい、悪くいうとかなりだらしない人物だったらしい。500ページ二段組の大部の本だが、だんだん彼のイメージが立ち上がるのでなんとか最後まで読み切れた。ドイツに破れたフランスの混乱が少しだけ読み取れる。

 彼の「死への願望」の原因は不明。

 三面記事的だが、B夫人は「ネリー・ド・ヴォギュエ」という女性らしい。

 明日は最後の乗機P-38を描いてみよう。

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 校正の仕事の準備としてAll Reviewsの書評をいくつか読んでみた。驚いたことに少し読んだだけで紹介されている本を三冊図書館で予約してしまった。先が思いやられる(*^^*)



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 スーパーで佐土原ナスというものを買った。大きいので三分の一を味噌汁にし、残りをミョウガと一緒に味噌炒めにする。柔らかくて美味い。皮は普通のナスとちがい柔らかく料理しても色が出ない。気に入った。


2018年9月6日木曜日

無償ながら好きなこと(読書)に関するお仕事を始めます\(^o^)/

 明け方、北海道で大地震。その前に目が覚めていたが、ニュースを見ていたら眠れなくなりそのまま起きてしまった。結局震度7。恐ろしい。Yahooで少額ながら義援金を送った。

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 一ヶ月前くらいから交渉を続けてきたが、今日やっと「契約」が成立し、無償だけど校正の仕事をやることになった。守秘義務に関する覚書を取り交わした。大げさ。

 All Reviewsという書評サイト。鹿島先生のTweetで知ったが、有名作家などの書評を集めたるサイト。書評により次に読む本を決めることが多いので、興味を持っていた。そこがサポーターと呼ばれるボンティア校正者を募集したので応募していた。

 面白いサイトなのでまだ見たことのない方はぜひ行ってみてほしい。

 来月頃には自分の校正した書評が載るだろうと、いまから(まだ仕事していないけど)楽しみだ。実現したらこのブログでもお知らせすることにしよう。

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 地震のせいで、今日も読書の能率は上がらなかった(T_T)

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 でもまた3冊借りてきた。借りた後図書館の書棚を眺めていたら、「サン=テグジュペリのデッサン集成」を見つけた。重いので借り出さなかった。


 実際に借りたのはこちら。



2018年9月5日水曜日

台風が過ぎて普通の生活に戻る

 夕食の買い物に行こうとしたら金星を発見。その後、道すがら木星も火星も見えた。空がきれいになっていたからだろう。気分が良い。



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 帰ってきたら外猫たちがお出迎え。




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 今日のメニューは鶏むね肉の焼きカツレツ。トマトと塩コショーとオリーブオイルをよく混ぜたソースをかける。うまく焼けた。パン粉を細かくするのとむね肉をよく叩いて薄くしておくのがコツかも知れない。これは来客用メニューにできそうだ。



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 今日の夕刊のコラム。池澤夏樹さんの「人生はアルゴリズムか」が興味深い。単純なアルゴリズムはコンピュータとデータベースに任せて、ホモ・デウスとして幸福と神性を手に入れるのが未来の姿だと。



 紹介されている、ユヴァル・ノア・ハラリの本が読みたくなった。「サピエンス全史」は図書館にあるが、予約が27件(T_T)しかたないのでKindleお試し版を入手。「ホモ・デウス」はこれから発売のようだ。これもとりあえず「Kindleお試し」で読んでみよう。

 でもちょっと悔しいので「2000年間で最大の発明は何か」を予約した。 

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 「サン・テグジュペリの生涯」、またまたシムーン機で北南米縦断をしようとして事故を起こす。原因はこれも不注意。重症だったが、なんとか助かった。わがまま者の周囲は大変だっただろう。


2018年9月4日火曜日

以前のことをきれいに忘れないと、まったく新しいことは出来ないらしい

 披露宴の引き物のお菓子(パンダ型のバウムクーヘン、金沢)をいただく。可愛くすぎて可愛そうでかじれないので丸呑みすることにした。うまかった。


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 夏休み宿題の絵をふやそうと、「紅の豚」の飛行艇の元になったとされるイタリアの飛行艇MACCHI M.33を描いてみた。鉛筆と色鉛筆だけにした。見栄えはペン入れしたほうがいいと思う。


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 「サン=テグジュペリの生涯」を今日も読み進める。やっと手に入れた自家用機シムーンでサイゴンへの懸賞飛行をするが準備不足で砂漠に不時着。飛行家としては落第な行動だが、この不注意な事故のおかげで「人間の大地」や「星の王子さま」が書けた。まさかわざとやったのでは…ないでしょうね。砂漠をさまよって死にかけたのだから。

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 「エコラリアス 言語の忘却について」(ダニエル・ヘラー・ローゼン 関口涼子訳 2018年 みすず書房)を読み始める。解説や訳者あとがきだけでぶっ飛ぶ。著者は1974年生まれの俊英。一章では幼児はすべての言語の要素となる音を発音できるが、ある言語を習得するためにそのすべてをほとんど捨て去るという話がでてくる。この後も興味深い話が満載のようだ。



 さすがみすず書房、いい本を出す。

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 台風は関西で暴れた後日本海へ。林檎をふき落とさないことを祈りたい。

2018年9月3日月曜日

台風の影響の少ないことを祈るのみ

 明日は台風が四国に(また)上陸するらしい。大型台風なので心配。この画面は昨夜のもの。



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 「サン=テグジュペリの生涯」を読み進める。大戦前の閉塞状況。名声を得た文学者なのに、空への思いは断ちがたい。テストパイロットをやってみるが、パイロットとしては大雑把な性格が邪魔をする。ちと悲しい。

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 9月中旬に昭和酒場研究会例会がある。夏休みの自由研究の発表をすることになった。私はヒコーキの絵数枚と息子の披露宴の写真を持っていくことにした。あと2-3枚描きたしておきたい。

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 今朝からの「旅するフランス語」はカミュを話題とする。カミュの著作を探しているうちに読んだことのない「最初の人間」というのを見つける。これは今度図書館で借りて読もう。最近はバンドデシネというコミック本にもなっているものもあるらしい。バンドデシネとはどんなものか知るためにKindle unlimitedのBibleをダウンロードしてみた。フランス語の勉強にもなりそうだ。



2018年9月2日日曜日

涼しさや猫の好みのボンネット

 ご近所のベンツに乗る外猫Aちゃん。涼しくなった証拠。



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 「サン=テグジュペリの生涯」読み進める。でも長い。2段組で500ページ弱。

 コンスエロと結婚。文名もあがった。順風満帆と思えるが、好きなパイロット業に暗雲が。時代の流れか、パイロットの英雄的行動で成り立ってきた会社アエロポスタルが、お金儲けに走った。というより国家的事業として航空郵便と乗客の輸送に本腰を入れ始めた。

 飛ぶことが好きなだけの(と言っては失礼か)サンテックスは当然左遷。二足のわらじが批判されたこともある。ヒトラーが台頭し始め、「夜間飛行」まで全体主義的と陰口をたたかれる。おもしろくない。妖艶な蝶とくまのプーさんという楽しげな夫婦だったのに、なぜかコンスエロとの仲もうまく行かなくなった。

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 昨日からすっかり秋の風情。飲み会の約束も9月は増える。いまのところ3回。

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 息子のみやげの巨大なキャベツは食べごたえがある。昨夜はおひたし(塩昆布のせ)、今日の昼はキャベツたっぷり焼きそば、今夜はキャベツと卵のスープ…まだ8割位残っている。明日もなにかメニューを考えないといけない。



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 9月用の「旅するフランス語」のテキストを買ってきた。東急のポイント使用。これをめくっていたら、10月からは黒木華さんが出演するらしい。一段と勉強に熱が入りそう。ともかく9月はカミユ特集。