2021年3月31日水曜日

週刊ALL REVIEWSメルマガ巻頭言を書いた

週刊ALL REVIEWSメルマガ巻頭言を書いた。昨日夜、メルマガ購読者へメールでお届けした。


このブログでは、この巻頭言の原稿を書いている経過を報告していたが、最終的には下記のようにした。

ファニー・ピション『プルーストへの扉』(白水社)を読んだ。翻訳はALL REVIEWSでもおなじみの高遠弘美さんだ。今年の新刊だが、よく売れているらしい。一般読者の立場に立った書き方が好ましいし、『失われた時を求めて』を楽しく読ませるための工夫が凝らされているからだろう。作家プルーストの紹介、プルーストの読み方、プルーストの文体についてそれぞれやさしく解説されている。原著にはない文献目録、プルースト関連年表と固有名詞索引が高遠弘美さんの手で付けられておりその内容が素晴らしい事も特筆したい。

本の発売と時を同じくして、高遠弘美さんによる全3回の有料オンライン講義、「『失われた時を求めて』で挫折しないために」も開催された。有料イベントにもかかわらず200人以上の人が参加したとのこと。『失われた時を求めて』を、高遠弘美さん訳の光文社古典新訳文庫版で「挫折せずに」読み続けている私なので、進んで受講した。講義は3月27日に終了したばかりで正直に言ってまだ消化不良だ。講義の内容が豊富すぎる。幸いにして見逃し配信が一ヶ月間あるので、繰り返し観ている。

観ているうちに悟ったのは、いや教わったのは、私のような一般読者は難しいことを考えずに、純粋に楽しく読むことを心がけるべきということだ。身構えて「理解」してやろうとして読むことは「挫折」につながる。わかるところを拾い読みするだけでも良く、気に入ったところの「自分なりの抜書き」(Mes pages choisies)を作るのがオススメと高遠弘美さんは三回目の講義でおっしゃった。この手法は書評を書く際のコツ(鹿島茂さん筆)にも類似している。

抜書きを実行してみることにした。準備として高遠先生訳の『失われた時を求めて』の電子版も揃えた。読み直しながら抜書きを作るつもりだ。

一番目に抜書きするところはもう決めた。真夜中に主人公が目覚めて不安になるシーン。これとまさに同じ感情を自分も4年前の入院時の夜に味わったからだ。

『プルーストへの扉』では筆者ファニー・ピションが、「藝術作品というのは、藝術家固有の認識方法の力を借りてようやく入ることが許される一つの世界」とまえがきで言っている。高遠弘美さんは二回目の講義で、この本を訳した理由として、『失われた時を求めて』の読者を「挫折」とは無縁の境地にいざなうため、とおっしゃった。その高い境地に向かって、楽しく『失われた時を求めて』を読み直したい。(hiro)

本の良さと、抜書きの有効性をどこまで訴えられたのか。まだまだ、文章の書き方には修業が必要と痛感している。

2021年3月30日火曜日

「止まれ、お前はいかにも美しいから」と叫びたい春の日の午前10時

今日の「シュッツを聴く」(新設)プロジェクトの成果。

Schütz: Cantiones Sacrae
The London Bach Society
44曲 • 2時間17分 • Dec 07, 2009

https://music.amazon.co.jp/albums/B01N8UW95E


Schütz: Complete Recording
ドレスデン室内合唱団
181曲 • 11時間18分 • Oct 06, 2016(77番まで聴いた……)

https://music.amazon.co.jp/albums/B01LXSBPH0

***


窓から満開の桜を眺め、ゼロ歳保育の子どもたちの声を聞きながら……午前10時頃の至福の時間。

今日の「抜書き」プロジェクトの成果。

『ファウスト FAUST. EINE TRAGODIE』
(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ Johann Wolfgang von Goethe)
森鷗外訳


1699行〜

己がある「刹那」に「まあ、待て、

お前は実に美しいから」と云ったら、

君は己を縛り上げてくれても好い。

己はそれきり滅びても好い。


同11575行〜

凡そ生活でも、自由でも、日々これを贏ち得て、

始てこれを享有する権利を生ずる。

だからここでは、子供も大人も年寄も

そう云う危険に取り巻かれて、まめやかな年を送るのだ。

己はそう云う群を目の前に見て、

自由な民と共に、自由な土地の上に住みたい。

己は「刹那」に向って、

「止まれ、お前はいかにも美しいから」と呼びたい。

己のこの世に残す痕は

劫を歴ても滅びはすまい。

そう云う大きい幸福を予想して、

今己は最高の刹那を味うのだ。


***


古川日出男『おおきな森』(講談社)を読み始める。900頁近い長大な作品。最後まで読むかどうかはわからない。とりあえず、現在は『銀河鉄道の夜』的な列車に乗っているが、宮沢賢治の爽やかな文体に郷愁を感じる状態にある。古川日出男さんは『ゆめをみるために毎朝僕は目覚めるのです』のなかで村上春樹さんにインタビューしているうちの一人だったと気付いた。見つけて読んでみている。坂口安吾も読んでおいたほうがいいのか。そんなことをしていたら、読み終わるのに一ヶ月くらいかかりそうだ。どうしたものか。

2021年3月29日月曜日

歴史が動く時、個人の業績は切り捨てられる

今日のバッハを聴く、プロジェクト実績。

Bach: Goldberg Variations (Arr. M. Salcito for Guitar)
Marco Salcito
32曲 • 1時間50分 • Jun 30, 2014

https://music.amazon.co.jp/albums/B00L4XG50G

これを聴くのは2月20日以来で二回目だ。

もう一つ。

J. S. Bach - Partita in C moll BWV 997 - Evangelina Mascardi, Liuto barocco

https://youtu.be/1JYjcwW9MmM

***

照ノ富士関の優勝を祝って、昨夜は水割り一杯で乾杯。大関に再昇進したらまた乾杯だ。横綱にもなってほしいが、それより体を労りながら、少しでも長く相撲を取ってほしい。挫折を味わった人の希望の星なのだから。

***

文庫版の書影。
私が読んだのは『歴史小説集成』所収のもの

吉村昭「黒船」【『吉村昭歴史小説集成 第四巻』(岩波書店)所収 】一日で読了。通詞堀達之助の生涯をものがなしく描く。ファーストシーンから読者を引き込み、ラストまで離さない吉村昭の筆力は見事。一部、堀達之助の内心を描写しながら、実は自分のことを語っているようにも思える。



2021年3月28日日曜日

赤子の眼でものを見ることをもう一度学びたい

明後日のARメルマガ巻頭言の原稿を書いた。これから仲間に見せて批評してもらう。

『失われた時を求めて』を眉をしかめてではなく、楽しく読むためのコツとして「抜書き」(Mes pages choisies)を作ることを巻頭言の中で提案してみた。これは、このブログで、他の本についてはよく使っていた手法に近いことに気付いた。

*

抜書きしてみた。自分用のメモにはもう少し長く。

Mes pages choisies

私は、気持ちのいい枕の両側、頰を思わせるあたりにそっと自分の両頰を押し当てる。枕の頰は私たちの幼年時代の頰のように、ふっくらとしてさわやかに感じられる。時計を見るために私は燐寸をする。もうじき午前零時になる。午前零時。それは旅を余儀なくされて、見知らぬホテルで寝なくてはならない病気持ちの男が、発作で目が覚めた拍子に、ドアの下から差し込む一条の光に喜びの声をあげる頃おいである。……


プルースト,高遠 弘美. 失われた時を求めて 1~第一篇「スワン家のほうへI」~ (光文社古典新訳文庫) (Japanese Edition) (Kindle の位置No..169-). Kindle 版. 

***

Youtubeの中を少し探してみると、『失われた時を求めて』全巻を読んで、要約や、感想を述べたりしている人がいくらか居る。英語版だと6巻本が出回っているらしいが、半年かかって読んだばかりでどうどうと、ビデオを使って語っているその心意気に感心した。Internet Archiveで英語版を探して、眺めてみたが、英語版のほうが易しく出来ているような気がする。文学的にはどうなのかわからないが、手軽に読めるのなら、それでいい。ヘミングウェイがパリのシェークスピア書店でシルヴィア・ビーチにツルゲーネフとロレンスとトルストイとドストエフスキー(盛りだくさん!に)を貸し出してもらったのを思い出した。(『移動祝祭日』)

***

孫たちが一昨日、花見に行った時の写真を送ってもらった。生まれて始めて見る桜の花はどのように見えたのだろうか?あとで本人に聞いてみたいものだ。



2021年3月27日土曜日

『失われた時を求めて』をもう一度虚心坦懐に読み直そう

「我が家の」桜、本日昼頃。



今日の「バッハを聴く」プロジェクト実績。

BACH Lautenwerk Saša Dejanović
recorded: 1998,1999 and 2017 in Madrid and Zagreb

https://www.youtube.com/watch?v=gHWcMeh_mrs


Johann Sebastian Bach - Suite in G minor BWV 995
Klaudyna Żołnierek - 13-course baroque lute by Martin de Witte
Recorded by Tomasz Michalak in https://www.facebook.com/skarbieckult...​August 2018

https://www.youtube.com/watch?v=FGV4z2NCC8k&t=19s

 

***

高遠先生のプルースト講義、二回目講義ビデオで復習。

時制について。フランス語半過去は日本語訳では自由に訳す、たとえば現在形で訳したりもする。

真夜中に目覚めて不安になるところの朗読。自分の2017年の3月、入院手術直後の深夜に12時になるのが待ち遠しくて、何回も看護師さんに時間を聞いたのを思い出した。ブログにも書いてある。

https://hfukuchi.blogspot.com/2017/03/3_8.html


ご紹介いただいたビデオ。プルーストが映っているそうだ。

Marcel Proust rare footage, 1904
https://www.youtube.com/watch?v=ttgv7VjBs2I

ダンディー

昼食をとり、14時からの三回目講義を拝聴。


高遠先生の『プルースト研究』(駿河台出版)が紹介された。国会図書館で読むか?

『失われた時を求めて』を読んで、感銘を受けたところを抜書きするといい。Pages choisies.

足がかりとして日本文学も読むと良い。吉田健一『金沢』など。

オルフェ。参考、『オルフェウス変幻』(沓掛良彦 京都大学学術出版会 (2021/1/30))

豊かな引用(変幻)

地名など単語の並列的使用のうまさ。


やはりこの豊かで高度な講義内容は、ビデオを繰り返して観ないと捉えきれない。アーカイブが視聴できるようになるのを待つことにする。

丁度、Kindle版の光文社古典新訳文庫『失われた時を求めて』が半額だったので、買っていなかった5巻と6巻を買い足した。


***

昨日テレビで観て美しさに感心した、「和のパート・ド・ヴェール」の紹介ページを探した。

https://ishida-glass.com/works/


2021年3月26日金曜日

夜桜のもと、読書に関するシゴトに励む

巻頭言執筆準備を続ける。

1.今年の有料講座、第一回ビデオを観直し、この後第二回も見直し中。土曜日の第三回が楽しみ。

 第二回の50分ごろ。高遠先生がピションを訳した理由👈これを紹介するのがベストか。

(1)研究(*)そのものに対する疑義 (*:例えば「草稿研究」は読者にとって必要か?)

(2)「挫折」とは無縁の境地へいざなう

あせって読まなくてもいい!

***

無料オンラインイベント|「本について人と語ること」山本 多津也 × 鹿島 茂を視聴。

https://youtu.be/0P_SGljUqBI

『読書会入門 人が本で交わる場所』(幻冬舎)を図書館で予約した。

『この1冊、ここまで読むか! 超深掘り読書のススメ』(祥伝社)の続刊のことを鹿島さんがほのめかす。


***

次はこれだ!



ツイキャスというものを初めて体験。森有正に対する貴重なご意見を聞けて、有意義だったし、楽しかった。

***

夜桜が綺麗。



2021年3月25日木曜日

まだ読みかけの『失われた時を求めて』について勉強するのは楽しい

巻頭言執筆準備にとりかかる。

1.「月刊ALL REVIEWS」ノンフィクション部門第11回|ゲスト:高遠弘美さん、を見直す。ここから視聴できる。

https://allreviews.jp/news/4389

2.今年の有料講座、第一回ビデオを観直し中。この後第二回も見直し、土曜日の第三回も観なければ。

3.上記で気付いた。今年秋、仏国立図書館で「大プルースト展」があるとのこと。行きたい。

多分無理なので代わりに

日仏シンポジウム「プルーストー文学と諸芸術 芸術照応の魅惑4」(1日目)
・開催日時:2021年5月15日(土) 15:00-20:30(日本時間)、8:00-13:30(フランス時間)※オンラインでの生配信のみの開催です。
・言語:日本語、フランス語(同時通訳あり・Zoomの同時通訳機能使用)
主催:公益財団法人日仏会館
助成:(公財)石橋財団
協賛:京都大学文学部フランス語学フランス文学専修、立教大学文学部文学科フランス文学専修、日本フランス語フランス文学会、日本プルースト研究会
協力:日仏会館・フランス国立日本研究所

を申し込んでみた。もちろん、2日目も。

4.La Société des amis de Marcel Proustのホームページを見つけた。

https://www.amisdeproust.fr/fr/

5.上記の関連で日本プルースト研究会公式サイトも見つけた。

http://proustjp.g2.xrea.com/index.html

6.ProustのWikisource

https://fr.wikisource.org/wiki/Auteur:Marcel_Proust?uselang=ja 

Le seul véritable voyage ce ne serait pas d’aller vers de nouveaux paysages,
mais d’avoir d’autres yeux. Marcel Proust, 1871-1922 -pt.svg
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

最初のビデオで高遠先生と鹿島先生がおっしゃていた通りで、プルーストを読もうとすると、たくさんのことを能動的に調べたくなる。プルースト『失われた時を求めて』には、古今東西いろいろな要素が含まれているからだ。まさに大伽藍(『プルーストへの扉』より引用)。

森有正流に言うと、われわれは『失われた時を求めて』を単に読むのではなく、「経験」する。いくら学んでも全貌を理解することはできないが、少しずつその存在が透明になっていくとともに、重量感が増していく。この「感覚」を、巻頭言で表せるだろうか?

***

姪の息子のこういち君は、やっといやめでたく大学を卒業する。回り道をしたがそれだけ良い経験をしたと言える。明日の卒業式中継を観て欲しいと言ってきた。忘れないようにしないと。

2021年3月26日(金) 場所:戸山キャンパス 早稲田アリーナ
ライブ配信URL https://youtu.be/W16dqpqHPbw
各回所要時間は、35~45分間程度
第4回 式典予定時刻 9:45~
対象:教育学部・人間科学部(通信教育課程を含む)・スポーツ科学部・教育学研究科・人間科学研究科・スポーツ科学研究科


2021年3月24日水曜日

電車が走るのを見るのが好き、保線用の車両はもっと好き

来週の週刊ARメルマガ巻頭言の当番なので原稿案を作った。

題名(仮)「高遠先生の指導で失われた時を取り戻す」

話題は

  1. 新しい翻訳本『プルーストへの扉』
  2. ARの過去書評たち(『失われた時……』の紹介本の)
  3. ARの無料公開コンテンツ(高遠さん✕鹿島さん)……もう一回観ておこう
  4. 今回の三回講義(AR関係ないが)……これも再度観ておく。
  5. 光文社古典新訳文庫続刊への期待、これの出版とコロナ禍で失われた時の取り戻しがシンクロして欲しい

***

小田急の線路の近くに住んでいるのだが、数日前に「重機械による夜間作業のお知らせ(お願い)」というチラシが来た。(時々来る。実は楽しみにしている。)


使用重機械として、マルチプルタイタンパーとバラストスイーパーの2台が紹介されている。夜中に線路の上を作業しながらゆっくり走る姿を、いつも楽しみに見ている。もっと詳しく知りたい方はこちらのQRコードから動画をご覧ください。と親切なので、見てみた。面白い。そしてためになる。これらの種類の機械は他の電鉄会社でも使っているらしい。

https://youtu.be/aOXaPeBg9uY

ついでに小田急の車両番号(車両編成)も調べることにした。この頁には他の会社の車両編成表も載っている。

http://formation.g1.xrea.com/index.html

小田急の車両に関しての説明はここ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E7%94%B0%E6%80%A5%E9%9B%BB%E9%89%84%E3%81%AE%E9%89%84%E9%81%93%E8%BB%8A%E4%B8%A1

今日夕方窓から観察した小田急線電車の車両番号。これでググるとウィキペディアなどで色々と電車のことがわかって楽しい。(どこが?)

3256、8511、3037……

やはり窓から見える桜は一部咲き。


2021年3月23日火曜日

Twitterは発想の起点を得る上で非常に役に立つ

今朝、流れてきたツイート。

このツイートを見て検索(→で表す)してみたら、面白くなった。

ハナダイコン→大紫羅蘭花(オオアラセイトウ)→アラセイトウ→青空文庫全文→

ホワイト(奥増夫さん訳)→ 「翻訳通信 ネット版」

http://www.honyaku-tsushin.net/


オオアラセイトウとはこれらしい。いろいろな作品で名前はよく読むが……

From Wikimedia Commons, the free media repository

作家ホワイトの素性はまだ良くわからないが、青空文庫に公開された奥増夫さん訳の「ロンドン危機シリーズ」を読み始めた。SFのようでもあり、ファンタジーのようでもあり、ともかく面白い。作品はたくさん青空文庫に公開されている(ありがたい)ので、全部読んでやろう。

「翻訳通信」は

2011年8月に亡くなった翻訳家・山岡洋一氏が主催していた『翻訳通信』のバックナンバーサイト

とのこと。山岡さんのことも知らなかったが、翻訳界ではビッグネームだったのだろう。私と同じ年の生まれだが、大活躍しすぎてなのか、10年前に亡くなられているらしい。せめて、このサイトの記事を活用したい。

***

森有正の『経験と思想』を少し読む。

91頁。

客観に徹すれば徹するほど主観性が確実になって来る……さらに言い換えると、主観が深められ、自由になって来る、すなわち新しい発見が起って来る、ということである。これはこれ以上説明することがむつかしい」「経験」の事実である。

森有正はバッハのオルガン曲を楽譜に忠実に正確に弾こうとして、練習をするなかで、このことに気付いたとしてある。自分もこのようなことを「体験」してみたいので、例えば文字の「手習い」をしっかりやることを考えたい。明日より実施する。




2021年3月22日月曜日

石川三四郎によれば、「デモクラシイ」ではなく「土民生活」、なるほど

今日の「バッハを聴くプロジェクト」実績。

トッカータとフーガ~バッハオルガン作品集Ⅱ
塚谷水無子
20曲 • 1時間9分 • Sep 12, 2017

https://music.amazon.co.jp/albums/B075FTSNBM

***

父の祥月命日なので、仏壇が先月来て以来初めて線香をあげる。

***

森有正『経験と思想』を読みすすめる。

72頁。

こうして「思想」という語が、日本ないしその文化に対してもつ意味を明らかにしようとして、結局日本人の「経験」の前につれ戻されることになる。それは現にある、ありのままの日本人の経験である。日本語を使用し、列島の中で、千数百年前から固有の文化の中に、まず、中国文明を長年月に亙って摂取し、かつ十九世紀になってからは西欧文明の影響下に置かれ、第二次大戦を経て、その後の新しい世界の動きに直面しているその日本人の「経験」である。

***

石川三四郎『土民生活』(青空文庫)を読む。

私は今、此「デモス」の語を「土民」と訳し、「クラシイ」の語を「生活」と訳して、此論文の標題とした。即ち土民生活とは真の意味のデモクラシイといふことである。

https://www.aozora.gr.jp/cards/001170/files/45522_25646.html


これも読まないと!

https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/918151

 

これらもTwitterのおかげで発見!

エリゼ・ルクリュ-思想と生涯 石川三四郎著 国民科学社 1948年9月

http://www.kamamat.org/a-ken/book/b-pdf/erize-rukuryu/erize.html

没落の代議政体 クロポトキン著 石川三四郎訳 共学社 1931(昭和6)年6月

http://www.kamamat.org/a-ken/book/b-pdf/daigi-seitai/boturaku-daigi.html

前者は国会図書館のよりきれいにpdf化されている。