昨日の遠出で疲れが残っているので、おとなしく読書。
「闘う文豪とナチス・ドイツ」(池内紀 いけうちおさむ 2017年 中公新書)の大部分を読む。残った(少ない)部分は、この本のテーマ、トーマス・マン日記でもまだ読んでいない戦後の部分なので、このまま読むかどうか迷っている。
でも、日記を読み終えるのはいつになるかわからないので、明日残りは読んでしまおう。
ルドルフ・ヘスのくだりが印象に残る。変わった人物。もっともヒトラーをはじめ側近には変わった人物ばかりだが。ヘスは収容所で最後まで、40年以上生き残り、最後に「自殺」する。何を考えていたのか興味がある。
トーマス・マンは亡命生活の中とにかくひたすら日記を書き続ける。病気になろうが、小説の執筆が忙しかろうが、連合軍側の要請のラジオ放送の仕事があろうが、子供の不幸があろうが。よる寝る前にかならず日記の筆を執る。おかげで、大戦中と前後の状況がよく分かる。
大部の日記を残した人に共通だが、日記を書くことで心の平衡を保ち、かつ創造力をたくましくしたと思われる。
このブログを毎日書くのもこれにあやかりたいからかも知れない。
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