2018年3月5日月曜日

「言語都市・パリ 1862ー1945」はおもしろい

 「言語都市・パリ 1862ー1945」(和田博文他 2002年 藤原書店)を読み始める。

 『プロローグ』が有り、『1 日本近代のパリ・イメージ』が一般論としてあり、その後が本編で種々の方々のパリに関する文章が紹介、解説されている。

 まだ、本編の初めまでしか読んでいないが、なかなか面白い。

 プロローグで言うとおり、パリの華麗なイメージだけにあこがれ、その本質的なところパリ・コンミューン以降の歴史を理解しないことではいけないのだろう。

 私がパリに行きたいと思ったのは、森有正先生の本で、カフェで飲食する楽しさを読んだからだ。実際にはカフェは大したことがなかったが。しかも最長一週間しか滞在の経験がない。数カ月は滞在したいものだ。いまとなってはもう無理か。

 ただし、若い人(たとえば息子)は、いとも簡単にパリに(語学)留学し、世界中の若者と友だちになり、その後の生活を楽しんでいる。これを浅薄とは言い切れない。その逆かもしれない。

 古い私は、この本に出てくる過去のヒトビトのお話に共感しながら生きていくしか無いかもしれぬ。ヘミングウェイはなんと言って叱ってくれるのか。

 過去のヒトビトのリストを作ってみよう。

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 今朝の朝焼けは綺麗だった。一瞬だったが。



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 いまは春の嵐だ。雨と風が強い。

 「春の嵐」(ヘッセ)をそろそろ読む時期か…

 (後記)「春の嵐」よりも「郷愁」のほうが最適ですね。

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