***
気を取り直して、12月分の校正の作業を開始する。今回選んだ書評は、ビートルズブームのことを書いた本に対するもの。Y崎さんやM谷さんが、さんざんこの本をけなしている。
以前、村上春樹氏がエッセイで書いていた。自分は悪口を言うような書評は書かない。無視するだけにすると。たしかに書評の大きな役割は、他の読者に対象書籍を「読んで」もらうことだろうから、こき下ろす書評は大部分の読者には役に立たないと言える。へそ曲がりの読者にだけ役に立つ。存在価値が薄い。作家の立場なら当たり前の話か。
一方、今回の書評のなかの悪い評判が、本当かどうか確かめてみたい気や、自分なら違う感想を持つかも知れないと、対象本を読んでみたいとも思いはじめた。図書館システムにあたってみたが、蔵書にはない。20世紀の発行のあまり売れていない本は蔵書していないのは、少し不満。新しい図書館に建て替えたときに、古い本を処分したのではないかと邪推する。
書評記事の校正という意味では、対象本を読んでなくてはいけないということはない。無心でやらないと精密な校正は出来ない。
とはいえ、一度知ってしまった本で、面白そうなものはどうしても読みたくなるし、それが今回校正の仕事を始めた大きな理由だ。今度、国会図書館に行くので借りてみようかしらん。
***
読書は今日もとぎれがち。代わりに、iPadアプリでお絵かきの練習をした。猫のマンガ。
0 件のコメント:
コメントを投稿