「日本・ハンガリー外交関係開設150周年記念
ブダペスト国立西洋美術館 & ハンガリー・ナショナル・ギャラリー所蔵
ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」
に行ってきた。国立新美術館(乃木坂駅直結)。
新型コロナウィルスは怖いのだが、美しいものを見たいという気持ちが勝った。電車の空いている時間帯を選び、緩行電車に乗ったので車内はガラ空き。これは良かったが、車内が寒いのには往生した。
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注目したもの。
27番 《ベニヤミンの袋から発見されたヨセフの杯》(クラース・コルネリスゾーン・ムーヤルト)1627年
聖書の挿話からとられた画題だが、トーマス・マンの『ヨーゼフとその兄弟たち』を思い起こさせる。
33番 《聖小ヤコブ(男性の頭部の習作)》(エル・グレコ)1600年ごろ
小品だがグレコはグレコなのだ(素晴らしい)。
40番 《風景のなかの花束》(マティアス・ウィトースに帰属)
1670年代なのにリバーサル・フィルム写真のような深い色合い。
44番 《架空のゴシック教会の内部》(フランソワ・ド・ノメ)1621年ごろ
64×127センチの絵だが、8K画像の数十倍かと思わせる驚異的精細さ。この画なら何年見ていても飽きないだろう。参考↓
https://twitter.com/artnikkei/status/1224978556121276418
70番 《伝書鳩》(バラバーシュ・ミクローシュ)1843年
人物の来ているドレスの描写の精細さ。どうすればこんなに描きこめるのか?別の画家だが71番《レバノンの太守》(ボルショシュ・ヨージェフ)の人物の衣服の描写もすごい。
76番 《白いショールをまとった若い女性》(ギュスターヴ・ドレ)1870年ごろ
逆光表現がいい。これも写真作家に影響をあたえただろう。
89頁 《ガーンジー島での習作1》(ルノワール)1883年 ルノワールもガーンジー島に行ったことがあるのか!
97番 《岩山のある水辺の風景》(メドニャーンスキ・ラースロー)1900年ごろ
厚塗りの水の描写が秀逸。遠くから見ると美しい。
105番 《オンディーヌ》(ジュール・ジョゼフ・ルフェーブル)1881年
美しい。文句なし、大好きだ。
会場は空いていた。ゆっくり見ることが出来た。コロナ騒ぎに影響されないといいが…
帰りは六本木に出て遅い昼食。天麩羅と蕎麦。この店も空いていたので選んだ。
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寒い中帰宅。しばらく閉じこもって体調管理する。
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