2021年11月3日水曜日

吉田健一の『瓦礫の中』と『絵空ごと』は同じテーマを追求しているようだ

[http://www.jk-cinema.com/]

ジュネス企画? ここの映画は、AmazonPrimeVideoで観ることができるらしい。

Kindle Unlimited 『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』をCMの教科書として読んでみる。尾原和啓著。他の著作もチェックしてみる。

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『絵空ごと』読み終えた。

104頁。
「4」の英国風紳士育成施設の話からがガラリと変わる後半部だろう。時代批判色が強まる。

130頁。

「英国で飲んでいるといいな」……「何もすることがないって、あすこなら何もしないでいられる。」

出てきた吉田健一節!

そして……

「東京は壊しに壊して来たからね。……まだしも戦争の後で日本に戻って来た時の焼け跡の方がこれなら区画改正でも道路拡張でも何でも出来ると思ったものだった。」

これで、この本が『瓦礫の中』とつながった。

共通のテーマは「敗戦後の社会のあやうい繁栄」だ。これは『日本沈没』の小松左京に受け継がれる。

135頁。

「自分の方が酒に呑まれて行く気がするその酒の舌触り」

これだ、他の本だがこのような酒の飲み方を読んで、実際にできるようになったのは10年ぐらい修行をした末だった。ただし、その間の酒席での時間が無駄になった感じはしていない。

155頁。

吉田健一は渋江抽斎や伊沢蘭軒も読んで、日本語を勉強したのだろう。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/2058_19628.html

https://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/2084_17397.html

#こう言うともっと吉田健一の文章を嫌いになる人がいそうでオモシロイ。

219頁。

「天地有情春合識、今年今日又成歓……漱石の(晩年の)生活も流れていた……」

#吉川幸次郎『漱石詩注』(岩波新書)143頁参照。) 

225頁。

モンテーニュへの言及。

結局建った「立派な偽」西洋館は時代への反撥からかそれとも象徴なのか。

次に読むのは『本当のような話』。『絵空ごと』の「牧田さん」が「民子」になるのかしら。

1973年刊 集英社
私のは1976年三版

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ARCMの目指すところは「書評を通じて読書を楽しめるように、会員がそれぞれのできることを好きなだけやれる環境・インフラをつくること」、だ。その手段としてCMを段階的に普及させていく。

昔、上司をマネジメントしないとシゴトは進まないと教わったのも思い出した。

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"Emperor" Concerto No. 5, In E-Flat, Op. 73
by Ludwig Van Beethoven; Vladimir Horowitz; Fritz Reiner; RCA Victor Symphony Orchestra
RCA Victor Red Seal (LM 1718 / LM-1718)
Publication date 1954

https://archive.org/details/lp_emperor-concerto-no-5-in-e-flat-op-73_ludwig-van-beethoven-vladimir-horowitz-fri_0 


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今夜は35ミリレンズで星空インターバル撮影を試みたが、ピントが外れていて失敗。レンズの設定と調整不足。 

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