連載がまとまって出版されたらぜひ読みたい小説がある。
池澤夏樹さんの。 主人公が昨日は水路図を米国占領軍に引き渡す。今日は福永武彦登場。主人公は海軍少将で天文学者、クリスチャンでもある秋吉利雄だ。福永武彦の(母方の)伯父さん。
著書に『航海天文学の研究』(1951)がある。
少し調べただけだが非常に興味が湧いてきた。
いくつか論文のpdfをダウンロードし、『天文月報』や『日本航海学会誌』なども覗いてみる。
国会図書館デジタルでのキーワード「秋吉利雄」の検索結果はこれ。
ともかく、秋吉利雄は、「天文学」、「航海」、「海軍将官」、「福永武彦」、「クリスチャン」など私にとって魅力的なキーワードの塊のような人物だと思える。
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「文舵会」の準備。1🍅。
明日の打ち合わせ(第一回顔合わせ)の資料を作って、チャンネル内で配布。
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風邪気味に付き午後寝床でiPhoneを使っていたら、急に思いついた。正岡子規にもこの環境があったらどんなに喜んで、もっと多くの素晴らしい著作を残してくれただろうか。この仮説をもとに正岡子規を見直してみたい。
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その後『埋れ木』第4章を読む。
以前銀座の地下のバーで知りあった「上村さん」と田口さんは知りあいだった。上村さんを案内して近場の鮨屋で飲んだあと、上村さんに連れられて代々木(?)方面の住宅地の一角の「クラブ」に行く。気に入ったのでそのクラブに入会手続きした。会員制クラブは日本ではいつごろから一般的になったのだろう。
次の章で地上げ問題にかたがつきそうだが、先回りするなど「筋」を追うのは本来の読み方ではない。筋は物語描写の中に時間をかけて現れて来るものだとしないと、師匠である吉田健一に怒られそうだ。
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