『幸田文全集〈第一巻〉』をほぼ読み終える。明日の巻頭言で、森まゆみさんのこの本に関する書評を取り上げるので、頑張って読んだ。幸田文の文章は、大昔『婦人之友』や『暮しの手帖』で読んでいたが、まとめて読むのは初めてだ。パワーのある文章を書く方だ。「あか」という野良犬を飼い犬にした話が泣かせる。
露伴はなぜ、終末期に「貧乏」になっていたのか、という問題はまだ片付かない。奥様と別居していたからという仮説、晩年にはあまり著書が売れなかったなぜなら戦時下なのに難しいことばかり書いていたからという仮説、まだよくわからない。文化勲章には年金はついてなかったのか。(これは今調べた。昭和25年に「文化功労者」として年金が支給される道が開けたが、間に合わなかったわけだ。)ともかく、幸田文を読んでみると金には恬淡としていたようではある。
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巻頭言は予定通り午前中に出来て、査読にかけている。
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図書館に行き、
- 『江戸後期の詩人たち』(平凡社 東洋文庫)
- 『日本の詩歌 佐藤春夫』(中央公論社)
- 『サンセット・パーク』(新潮社)
を借りてきた。最後のは、柴田元幸さん訳のポール・オースターの最新作だが2月に出たのに、順番が回ってきたのは半年後。ともかく大至急で読みたい。
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