2022年5月5日木曜日

長谷川郁夫『編集者 漱石』(新潮社)を片手に、自分の架空図書館内で遊ぶ

長谷川郁夫『編集者 漱石』(新潮社)を再び、読み始める。図書館からの借り出しの延長を繰り返していたもの。


読んでいると、ふたたび『子規全集』を読みたくなった。たとえば「陣中日記」。全集を買おうかと思ったが、我が図書館にはある。近所の図書館にも国会図書館にも。5月19日以降は居ながらにして、国会図書館のものを読めるので、それまで待つことにした。

でも『堀辰雄全集』(筑摩書房)はやはり手元に欲しいなあ。『子規全集』も5000円で先日神保町大雲堂さんで見つけたのを思い出した。

ともかく、荒正人『漱石研究年表 漱石文学全集別巻』(集英社)を参照しながら読む。その113ページによると、明治29年熊本に行った漱石は、Edmund Burkeの『Reflections on the revolution in France』を五高で週8時間教えることになった。課外にはシェイクスピアも講義する。Edmund BurkeをInternet Archiveで少しだけ読んでみた。架空図書館で遊ぶのは楽しい。

子規はそのころ可愛がっていた高浜虚子と仲違いし、病も重くなりあまり動けなくなる。高梨光司『読書の興味』のなかの「正岡子規と群書類從 / (93) (0062.jp2) 」これを読むと子規が気の毒で仕方がなくなる。16円が工面できなくて、高浜虚子が買ったと自慢しに来た『群書類従』を手に入れるのを断念した。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1905096/62

しかし、正岡子規は年少の高浜虚子に、せっかく買った『群書類従』を読んで勉強せよとさとす。やはり可愛い後輩なのだ。

〈参考〉高浜虚子『正岡子規』
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1069383

『群書類従』はいまや国会図書館デジタルコレクションで自由に読める。(T_T)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1879424 

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