2017年3月26日日曜日

雨降りなのでドゥルーズでも斜め読みしよう

 稀勢の里ショックでまだ動揺中です。

 「禍福はあざなえる縄の如し」で、これを機会にもっと柔軟な相撲がとれるようにレベルアップしてくれるといいのですが。そうすれば、ケガも少なくなるでしょう。
 今までは生まれつきの強靭な体を存分に活かしていたが、30歳を越したら自分の体は自分でメンテナンスしなくてはならない。彼は百も承知でしょうが。
 
 われわれも、思うような仕事を続けるには身体と心をメンテナンスし続けなくてはならないようです。

 雨の日曜日。iPhoneのKindleアプリでドゥルーズを流し読みする。通常の哲学書なら流し読みは許されないというか出来ない。しかし、ドゥルーズの場合、アプリで斜め読みすることが最適である。



 「つまり労働力の概念は、労働を創造性の対極である保守 管理に変えてしまうのです。」

  ジル・ドゥルーズ.『記号と事件 一九七二―一九九〇年の対話』 (河出文庫) (Kindle の位置No.1014-1015)Kindle 版

 労働力という資本の捉え方と労働の創造性は相容れない。つらいところだ。

 このあとドゥルーズはゴダールを引いて、労働力とか情報とかいういかがわしい概念に駄目を出す。そもそも定まった概念という考え方も否定するので、普通の考え方では取り付く島がない^^;

 とりあえず、面白い読み物としてドゥルーズを楽しんでいるのだが、このままでいいのか。たぶんいいんでしょう。

 彼の本の価格は思ったより高いが、こうした読み方だと何回も読むことが出来る、毎回読み取れることが違うので、安いということも出来なくはない。

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