2017年4月14日金曜日

ウィトゲンシュタインは何をしたかったのか

 『世界の名著 ラッセル ウィトゲンシュタイン ホワイトヘッド』(1971年 中央公論社)を本棚から掘り出したので、ホコリを払ってすこし読んでみました。



 発売当時はラッセルの平和運動に興味を持ち、科学者と政治活動の関係を知ろうかと買ったのですが、今回はウィトゲンシュタインという、チューリング以上の変人を知りたいと思いました。そもそもこの人は哲学者なのか論理学者なのか先生なのか?

 そこで、まず彼の経歴を知ろうと、巻頭にある解説を眺めます。こういう固い本は、自宅にいると気が散って読めないので、わざわざ駅前の喫茶店(「駅前事務所」と呼んでます^^; )に持っていって読みました。

 ベトナム珈琲とかいう妙に甘い飲み物をいただきながら、解説に書かれた、ウィトゲンシュタインの「身分呼称」に赤えんぴつで印を付けてみました。

 印をつけた単語を列挙してみます。38ページ以降。

 学部学生(トリニティ・カレッジ)
 志願兵(オーストリア)
 捕虜(1918年 モンテカシノ収容所)
 復員兵(富の放棄者)
 小学校教師(父兄に追い出される)
 僧院の園庭助手
 建築設計師
 研究生(ケンブリッジ)
 フェロー(トリニティ・カレッジ)
 教授
 病人運搬人
 教授
 隠者

波乱万丈というより変な人生。何を考えたのか想像がつかない。

 ちょっと気になる「着想」。「ことばは現実の「絵」である」(39ページ)

 彼の日記、とくに暗号で書いていたやつ、を読みたいが、まだ入手していません。

 調べると、面白くて嵌りそうだが、ほどほどにしたほうがいいと、良識(ラッセルのような)が言っている。どうするかな。

 空海にせよベートーベンにせよウィトゲンシュタインにせよ、一廉の人は複雑怪奇です。なのでみんないろいろな意見を言うのでしょうし、そこが面白いとも言える。

 桜はまだ綺麗だ!


 絵にしてみた!


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