なので、安心して一巻を最後まで読む。この巻だけ単行本なので、読みやすい。
青龍寺から来た僧の質問(何故早く密教を学びに来ないのか)に空海がやらねばならないことがあると、答える。
「たとえば梵語…たとえば、筆の作り方です。たとえば、紙の漉き方です。たとえば、川の水を堰き止める方法です。たとえば、深い川にどうやって橋を架けるかという、その方法です。たとえば、唐の都の制度です。…そういうこと全てを含めたものが、わたしにとっての密なのです」
この部分(420ページ)には、本の前の持ち主も印を付けている。これは意見が合った\(^o^)/
一巻の最後(476ページ)には、意味深なことが書いてある。
「あやうくおれは、賢しいことをしすぎて、しくじるところであった…」
これがなにを意味するかは、2巻以降にわかってくるはずだ。単純に考えると、青龍寺に行く前の空海自身の売り込み活動が、やりすぎだったということだろうが、この後のお楽しみ。
世の中は春爛漫であります。
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