「百鬼園戦後日記(上)」を読み終えた。昭和22年5月までの日記。この後、新居に移る時の記述は下巻にあるだろう。
昭和21年の収入は14万円強と百鬼園先生は計算している。これを現在の貨幣価値にするといくらになるのか。世に言う通り100倍とすると1400万となるのだが…そうとも思えない。
日記に書かれた暮らしぶりをみると、半分以上酒代(!)に使っているし、あとはほとんど食費。今の年金生活者(我が家のこと)の慎ましい暮らしと似ているのを考えると、30倍から40倍位と見るのが妥当かもしれない。新円への切り替え後激しいインフレにも見舞われている。
ともかく、近所の地主(バロン)の好意で古い庭番小屋から抜け出すべく努力(全集の出版準備)して、土地は出版社から印税を前借りして購入することができた。名義人は奥様である。
下巻には新居の構想をする姿も描かれるのだろう。映画「まあだだよ」だと、ドーナツ型の池とか。
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読書後、書評の校正をしているうち、良い(?)ことを思いついた。青空文庫などには、著作権切れの作品が収録されているが、そのなかで書評も多数ある。それを集めてアイディア。たとえば芥川の「愛読書の印象」、や「内田百閒氏」。下のは、「内田百閒氏」(青空文庫)のスクリーンショット。
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たとえば、「内田百閒氏」なら、このテキスト中の「冥途」という書名にAmazonへのリンクを貼り、あるいは全国図書館データベースへの検索リンクを貼れば、年寄り向けの「OLD REVIWS」の出来上がりだ。自分用に欲しいので近い内に試作品を作ってみたい。リンクは付録にすぎないが、古人たちがどんな本を読んでどんな感想を述べているかに興味がある。そしてあらたな読書の世界が広がる\(^o^)/
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