2020年6月5日金曜日

リンドバーグはガーンジー島を見たとしても認識はしていなかっただろう

リンドバーグの『The Spirit of St. Louis』を、Internet Archiveで読んでみた。昨日のささやかな疑問、「ガーンジー島を彼は見たのか?」の解決の手がかりになるかと思ったが、直接にはこの著書には書いてないようだ。

この付近の記述を読むと、見えたとしても認識はしていなかったようである。




小学生時代に、佐藤亮一の名訳で読んだ本だが、こうして数十年たって原書で読んでも、すんなりと頭に入ってくる。リンドバーグの文章はいかにも技術者らしい、簡明直截さで非常にわかりやすい。技巧や修飾がまったくない。そして、飛行のログだけでなく、飛びながら考えたことを、かなり正確に記述していると思われる。30時間あまりのことを記憶していて文章で再現できるのは、すごい能力だ。多分、この特別な時間の思考過程が頭に焼き付いていたのだろう。人間の能力はスバラシイ。

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北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんの父親滋さんが、87歳でなくなった。愛娘に会えなかったという無念の思いは察してあまりある。無策の政府の責任を改めて追求すべきだ。

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