読書百遍、義自ずから通ず。わからなくても面白い。もとい、わからないから面白いのかもしれません。「浄土三部経」は幸い、本棚で見つけたのでこれも読み返すつもりです。
「天国」の条件には、「わからないことがあると、それを勉強できるので喜ぶ心性を持つ」、を入れよう。
「わかるとは何か」(長尾真 2001年 岩波新書)をもう一度読んでおく必要がある。
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「マーク・トウェイン 完全なる自伝 1」は750ページまできた。当時(19世紀末から20世紀初め)の時事問題に関する意見の部分は、「わからない」、一方早世した娘への慟哭の部分は「わかる」。しかし、マーク・トウェインがこの自伝の中でいっているとおり、人間が何を考えて生きているかを、なるべく多く記述しようとすると、他人には「わからない」ことも書かなくてはならない。
われわれの出来ることは、自伝を虚心坦懐に読み、部分ごとに「わかったり」、「わからなかったり」しながら、ひたすら読んで、全体として著者を捉える努力だけだ。
他人だけでなく、自分自身に関しても「わからない」ことは多数存在する。ここでは、「分析」は役に立たない。「直感」や「経験」が働く部分であろう。
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