Bibliographyを書誌学と訳すか、特定の書誌(例えば個人の著作目録とか)と訳すか、の大論争がマッケロウの『文学研究者のための書誌学入門』(An Introduction to Bibliography for Literary Students)をきっかけに巻き起こった話が紹介される。
そしてウィリアム・ブレイズの『書物の敵』などの紹介も。カクストンの評伝も。Internet Archiveで読めるので、読もうかしら。イギリスの活字文化がわかる。
書誌学は過去の書籍を研究するけれど、出版業の未来を考える「出版学会」が立ち上げられたときの講演(1969年)も収録されている。この本の編者の布川角左衛門さんもその立ち上げに参加している。
最後(293頁付近)で、低俗な政治家の影響や高度経済成長に狂奔する人々の影響で、書物の危機が訪れていると述べる。良い出版者が不在であると。
出版学会とは盲点だった。調べるべし。
http://www.shuppan.jp/
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人間的にも興味の出てきたので、寿岳文章さんに関する本を二冊また図書館システムで予約。
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今日、稀勢の里の断髪式があった。
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