鹿島茂さんの『成功する読書日記』(文藝春秋)を読んだ。題名通りのハウツーと、「読書日記」が掲載されている。私の、このブログも、読書日記を名乗っているが、この本は非常に参考になった。偉そうだが、我が意を得たり、という気もする。少し前に書評に関しての本も読んだが、まずはこのブログでは今回の本に書いてある方法でやっていこう。
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最初に読書日記のあるべき姿が記されている。引用(コント・ランデュのほう)する。
・量を書いて、自然に質が伴うようにすべし。とにかくたくさん本を読み、たくさん記録を取る。量が質に転換するのを気長に追求する。
・本との「遭遇情報」を書き留めておく。端的には買った場所や金額など。
・批評や感想は最初は不要で、書きたければ星(☆)の数で良い。
・それより、気になる文章を「引用」する。
・慣れたら引用からなるレジュメを作ってみる。
・もっと慣れたら、引用を自分の言葉で言い換えてみる。(コント・ランデュ)
・ここまでを習熟したら、批評に進んでもよいが素人にはあまり勧めない。
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このあとに、鹿島さんの「読書日記」実践例が続く。最後にはあとがきとして、「理想の書斎の作り方」が掲載されている。
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今朝も6時から、『トーマス・マン日記 1946年-1948年』の続きを読んだ。日記に関する部分は今日で読み終えた。次の巻を借りる手続きをしなければならない。
1948年
10月13日。
ニュートリノの話を書いている。科学の話題が好きなのだろうが、たいてい作品にも取り入れている。
10月14日。
『ファウストゥス博士の成立』のなかの「エヒョー」を書いている。終わりに近い部分。
10月20日。
「小説の小説」つまり『成立』を書き終えた。181枚。16週間かけた。
10月24日。『選ばれし人』に再度取り組む。勤勉!まずは過去の原稿を拾い読みし、筋の細部を検討する。
10月25日。
「グレゴ―リウス」を読み、メモを取り、想い出す。
11月1日。
マルクス診療所に行き、診察を受け、老眼鏡はまだ替えなくて良いと言われる。目が悪くなったと自覚したのだろう。
11月2日。
大統領選。Kはトルーマンに、本人はウォリスに投票した。役割分担だと。デューイとトルーマンのマッチレースなのだが。
11月6日。
『フェーリクス・クルル』の続行に力が残っているか検討。再成功のチャンスなのだ。好きなことを追求するのと、生活の必要との調和ができるのか。
11月11日。
夜、かゆみに悩まされる。前日の考えすぎがたたったか。手当して良くなる。
11月15日。
英チャールス皇太子誕生。
11月24日。
中国で共産党が優勢。
12月16日。
『選ばれし人』各章の表題つけ。11章開始。
12月17日。
ローレンス・オリヴィエの『ハムレット』を観る。気に入る。
12月21日。
元執事のフェーリクスは60日の勾留。寛大な処置だと。
12月30日。
ルカーチの『トーマス・マン』1巻本出る。
12月31日。
仕事を休んだ。ということはここまでほとんど休みなし。
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16時から、「月刊ALL REVIEWSノンフィクション回 ジェームズ・バーダマン(北米文化史家) × 鹿島 茂(仏文学者)、『地図で読むアメリカ』(朝日新聞出版)を読む」を観る。トランプがなぜ当選したかがわかった気がする。組織されていない多数の収入の低い層が、北東部の「金持ち」民主党候補を嫌うからという。
https://allreviews.jp/news/4974
こんなサイトを見つけました。
https://www.jmvardaman.com/10-american-regions
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