「失われた時を求めて 3」(高遠先生訳)の読書は40%を超えた。順調すぎるが、面白くなっているので仕方ない。物語に入り込んでいる感じ。将来読み返す時にもっと深くプルーストを味わえるのが楽しみになる。
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BGMとしては、朝Twitterで知ったソ連の薄幸なピアニスト、グリンベルグ(Maria Grinberg)のベートーベン・ピアノ・ソナタ全曲を用いた。NAXOS版。彼女の音楽は他にYouTubeでたくさん聴くことができる。追求してみたくなるピアニストだ。
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関東は抜けるような美しい青空。寒いが、このような冬の天候の時に毎年読みたくなるのが、植草甚一先生の「新宿・ジャズ・若者」や「幻想の新宿散歩」といった作品群。今日は「スクラップブック19 ぼくの東京案内」(1977年 晶文社)で読んだ。
もともとは1970年の冬頃に朝日新聞などに連載された作品だ。読んでいると、当時の新宿のあれこれが思い出されて懐かしくなる。というより、この文章を読んだ上で、新宿の伊勢丹界隈をむやみにあるきまわったり、ジャズ喫茶でライブを聴いたりしていたのだ。冬の新宿は、暑い夏と違って過ごしやすかった。
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東京近郊の冬の気候が、ここではお茶に浸したマドレーヌの役割をはたし、思い出が蘇るというわけだ。
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