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昨日東急のポイントで購入してきた「羊と鋼の森」(宮下奈都さん 2018年 文春文庫)を一気に読了。これだけ、入れ込んだ読書は1月の高遠訳の「失われた時を求めて」以来。1ページ目から引き込まれた。
最初はもどかしい、主人公のピアノ調律師への歩みが、徐々に加速し、調律が自分の「天職」であることに気づいていく。
宮下さんの筆は、駆け出しの稚拙な調律師の姿を、直接表していて、素晴らしい。まったく知識のない私でさえ、「しっかりしろ」と言いたくなる調律師の姿を、コトバだけで表現する神業。
そして、ピアノの音から、故郷の森の音を鮮やかに想起する、主人公の感性の描写もすばらしく、感激して何回か目頭が熱くなってしまった。
この作品は好評で、今年の6月にこれを原作とする同名の映画が封切られる。映画を観るべきかどうかは、まだ判断できない。でも観ちゃうだろうなあ。
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昨夜は、テレビのチャンネルを切り替えながら、スキージャンプとスピードスケートを応援。こちらも感涙にむせぶ。年かも。
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