2018年2月9日金曜日

植草先生が二部屋目を借りた顛末と湯川秀樹と「禊の塔」

 植草先生は一回目(1974年)のニューヨーク滞在中に、本を買いすぎたので、留守をしていた奥様に頼んで、部屋をひとつ借り増ししてもらっている。このあと、1976年にもう一部屋増やした。(これは昨日書いた。)

 「植草甚一コラージュ日記 2 ニューヨーク1974」(2003年 晶文社)を腹を抱えながら読了。はじめてのニューヨークに、一人で行ったので、舞い上がっているし、本の買い物のタガが外れている。現地のひとも驚いだたろう。

 ただし、先生はホテルに帰ると正気にもどり、本のインデックスカードを作り、風呂に入り、日本にどう送ろうかと悩む。ご自身の原稿も最初は書けなかったが、徐々に筆が進むようになった。

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 植草先生の興奮が伝わってきて、こちらもハイになってきた。「素敵な活字中毒者」(椎名誠選 日本ペンクラブ編 1983年 集英社文庫)が、寝床の枕元の本棚のスミに隠れていたので、ムリヤリ引っ張り出して、拾い読みをした。トイレに必ず活字の文書を持ち込むヒトは多いのだそうだ。良かった。私だけではない。便秘解消剤。



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 Twitterを眺めたら、古い「岩波講座 現代物理学の基礎5 量子力学3」が湯川秀樹が書いた教科書として紹介されている。1972年の出版。一応物理専攻だったので買っておいたので、ホコリを払って眺めてみた。懐かしい。挟み込みの「月報」だけ読む。ここには数式がない。大学の講義でも、本題ではなく、雑談が好きだったことを思い出した。

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 昼前に、やはりTwitterで荒正人さんの「漱石研究年表」が紹介されているのを見た。今日は漱石の誕生日か? 私の持っているのは集英社の漱石全集の別巻。1975年出版。津田青楓のきれいな装丁だ。
 ともかく内容がす・ご・い。



 これと1984年版との違いはあるのか?宿題だ。

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 久木綾子おばあさんの、「見越しの塔」の続作も、気になってきた。テレビで朝、瀬戸内寂聴さんが出演した、その連想から。



 ずっと前に出ていたので、図書館で借りることにする。

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