「東北大学附属図書館「漱石文庫」について」という論文を参照すると、漱石が倫敦で「研究」した本として、以下が例として挙げられていた。
(1)イタリアの精神病理学者ロンブローゾの『天才論』
(2)ドイツの評論家マックス・ノルダ ウの『退化論』
(3)イギリスの評論家べンジャミン・キッドの『社会の進化』
上記の本の概要は調べたい。
漱石は全部で400冊くらい、倫敦で本を買ったらしい。江戸東京博物館で2007年にあった展覧会では、これが全部展観されたらしい。見に行けばよかった。
仕方ないので、とりあえず、漱石文庫デジタルで我慢しよう。今日は一九三三年の手帳の画像を見たが、全部読むのは至難のわざ。無理する必要もないので、眺めておいた。
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『ふたつのオリンピック』は残すところ数十ページ。内容はだいぶ辛口になってきた。いわゆる「記者クラブ」が、どこにいっても、自由な報道を妨げていると有る。例えば、巨人軍の取材においてもそうであるらしい。これは彼には考えられない、そして許されないことだと書かれている。
来週土曜日の「月刊ALL REVIEWS」の課題本なので、読み始めたが、翻訳(玉木正之さん)も素晴らしい事もあり、グイグイ読ませる本だ。私の最近には珍しく、身を入れて読んでしまった。
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それ以前に高遠先生訳の『失われた時を求めて』を読んでおきたいのだが、明後日の夕方までに間に合うかどうか?
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