2021年8月14日土曜日

私がブログを書いているのは認知症の予防と対策練習のためと言える

 布団をかけて暖かくして寝たからか、寝過ごして6時40分になっていた。気にせず、朝読書。


巽孝之さんの『想い出のブックカフェ』(研究社)についてもう一度書いてみる。

viii頁。

「想い出のブックカフェは、すでに至るところにある。」

彼の言うブックカフェとは、そこで自由に本を読み気が向けば好きな仲間と本のことを語り合う仲間がいるところ。理想郷が現世に出現するたいせつな場所のこと。

4頁。

読書会の効用の話を読みながら考えた。
書評を読むのは一人でも手軽にできる読書会なのだろう。

第I部

米国の読書会一般の話。女性が多い。
『ジェイン・オースチン・ブック・クラブ』の話。

第II部

(読売)新聞書評委員の仕事の大変さ。
1ヶ月に最低10冊から20冊の書評対象候補作を読む。じっさいに選び出される本は月に2冊か3冊。
他に毎日新聞の「ほんの森」や文芸雑誌『すばる』の読書日記、エッセイ形式。
共同通信の文芸時評。毎月の文芸雑誌をくまなく読む。
この本にはこの時代の全書評が収録されている。

続いて朝日新聞夕刊(その後日曜版)書評委員時代の全書評。2005年から2007年。日曜版の場合、書評対象本は落札制。

第III部

学術書評の方法。
『翻訳の世界』誌(後に『eとらんす』と改名)で「現在批評のカリキュラム」を連載。学会誌に掲載した書評も。

新聞書評との違いは……もう少し読んでみないと言い表せない。

第IV部

沼野充義さんとの対話。
四方田犬彦さんとの対話。
高山宏さんとの対話。

最後のは抱腹絶倒。

第V部

310頁。
読書共同体の決戦、ティプトリー賞(ポスト・フェミニズム作家への賞。)戦記。まずティプトリーの経歴そのものが興味深い。

エピローグ

書庫改築のポイントは本の背表紙がすべて見えること。
本書も読者にとっての思い出のブックカフェやライブラリーになって欲しいとのこと。

索引(著者名50音順、著作名を含む)30頁強。自前でない本の場合、この索引内容を取り込んでおきたいが、手段をどうするか。手書きで自分のファイルに書き写す?

***

昨夜録画しておいた番組(下記)を観る。身につまされる。

認知症は怖くない。受け入れることが大切。その前に自分の好きなことを明るく出来るようにしておくことが大切だろう。周囲の理解を得ることも大切、そのためにも様々な束縛を軽減しておく必要がある。天真爛漫。悟り。ありのまま。遊行。

私がブログを書いているのも認知症の予防と対策練習のためと言える。数十年前のことよりここ数年のことが思い出せない。これは上記の番組に出てきた蛭子さんが数年前に著書を出したのにすっかり忘れている症状と似ている。

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