朝読書。
『読書人 読むべし』は百目鬼恭三郎の「毒舌」で敬遠されると言うことだが、我慢して(?)読むと、快刀乱麻を断つ口調で読者の立場に立ちながら親切な読書案内をしてくれる。書評集としては、鹿島茂さんの『歴史の風 書物の帆』の元祖のような本なのである。取りあげられる本のジャンルを目次に従って挙げてみる。
日本の古典
飲食の本
歌舞伎の本
旅の本
探検記と地誌
神話
伝説と昔話
中国の古典
伝記
辞書
と幅広い。科学分野がないがこれはないものねだり。文系リベラル・アーツ好みの人には受けるラインアップだろう。
百目鬼(「どうめき」と読むのが正しいと今調べてわかった)の本はもっと読んでみたくなった。まずはご近所図書館へ。
なお、この本(新潮社昭和59年刊行)の巻末広告には
『新古今和歌集一夕話』(百目鬼恭三郎)
『現代の作家101人』(同)
『本のある生活』(高田宏)
『ブックストアで待ちあわせ』(片岡義男)
など魅力的な本の題名と解説が並んでいる。これも重要な情報源と有り難く眺める。
百目鬼恭三郎がどの雑誌に書いていたかは、国立国会図書館デジタル・コレクションで、全文検索してみると手がかりがつかめる。(ただし他に新聞関連を調べないといけない。)
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以上290件弱。国会図書館に行けば記事はほとんど全部読めるはず。このやり方で書評家の書いた記事を検索すると良い。
たとえば藤森照信さんの書いた雑誌記事ならこれ。
少し先が見えた。
#やはり国会図書館で泊まり込みの仕事したい。
***
休憩してLPで音楽を聴く。
Three Concertos For Viola D'Amore / Two Concertos For Mandolin
by Antonio Vivaldi; Max Goberman; New York Sinfonietta
Odyssey (32 16 0137 / 32 16 0138)
Publication date 1968
*
窓から見える2軒先のアパートの屋根のメンテナンスを見学する。双眼鏡でも眺めさせていただく。屋根のてっぺん(「棟」というのだろうか)と軒先を修理している。最近の大雨と風で痛みが早そうだ。働いている人は暑い中で大変だろう。このあと、断熱材のようなシートを敷き詰めて、その上に重しとして屋根材を置いて、早く帰ってしまった。明日は土曜日だが仕事するのか、夜雨が降ったらどうするのかなどいらぬ心配をする。
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巻頭言のラフ案に手を入れる。やはり最初の構想通り丸谷才一の書評集を題材に書評の基本勉強の成果を書くことにした。日曜夜までに提出可能とする。
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渡辺一夫の『フランス・ルネサンス文芸思潮序説』(岩波書店)がひよっこり出て来た。本棚のすみで大きな本に隠れていた。1969年発行の第4刷、600円。学生時代にわくわくしながら読んだ本。モンテーニュについてもこの本で教えてもらったと思う。懐かしい。
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夕方、注文していた古本、丸谷才一の書評集『山といえば川』(中公文庫)が届く。内容は明日。
もう一冊、これは物置から発掘した本だが、『ぼくの血となり肉となった500冊そして血にも肉にもならなかった100冊』(立花隆)も。100冊の方はフィクション本のことかも?
#猫ビルにも泊まり込みたいなあ。
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