朝読書。しばらく読むのを中断していた『モンテーニュ私記 よく生き、よく死ぬために』(筑摩書房)を読む。
余生を過ごし始めたモンテーニュは無為に悩む。そのなか……(21頁)
書くという仕事は精神を一時の変調から救って、それを正常に戻すのに役立った。
著者(保苅瑞穂さん)は研究者ではない。だからこそ、(25頁)
モンテーニュという人間の魅力について、語りたい。
この本の魅力の源泉はここだ。
26頁。
わたしはその人(モンテーニュ)に本の中で偶然巡り合った。
355頁。あとがき。
書くのに10年かかったこの本は、『エセー』の書評と言っていいのだが、数日で書いた書評と同列にはできないだろう。まあいろいろな「書評」があっていい。
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来週のメルマガ巻頭言のラフ案
対象本 『いろんな色のインクで』(丸谷才一の書評集)
発行年奥付2005年 装「釘」 和田誠 「ひとりの本好きが、本好きの友だちに出す手紙」と帯にある。
丸谷才一が書評をこのように捉えている。
ラーメンまたはいろんな色、書評集の編集にも丸谷は長けている。
丸谷の書評はこの時代の書評の歴史そのもの、あるいは丸谷が日本の書評を作ったと言える。
書評の基礎勉強には、この本を読む、この本の書評(鹿島さん)を読む、『歴史の風…』のARでの紹介記事と、堀江さんの書評を読むと良さそう。
ぜひ、書評読みになり、自分で書評を打ち、書評の開く世界を楽しんで欲しいと「自分に」言い聞かせる。この本いいねと同様に、この書評いいねもみんなと言い合いたい。
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今日は『山といへば川 』(中公文庫) 1995/9/1を注文しておいた。丸谷才一の書評集。
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その丸谷才一の大野晋との対談(書評)、『光る源氏の物語』を午後、読み続ける。興が湧き、150頁くらいまで一気に読む。
丸谷才一が紫式部を1人の作家として扱い、縦横に批評するのが面白い。「源氏物語」と紫式部が身近に感じられる。
そして、161頁のアーサー・ウェイリーの英訳『源氏物語』がイギリスで好評を博したわけは、ヴァージニア・ウルフなど知識人たちが人気者プリンス・オブ・ウェールズのゴシップを思い浮かべて、理解しやすかったから、と言う記述にはなるほどと思った。
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