「記憶」に関する作品中の白眉、「アルジャーノンに花束を」を、読み返すことにした。何回目かは「忘れた」(^^)
昼から出かけることになっていたので、長編ではなく中編のほうにした。2時間ほどで読めた。「心の鏡」(1999年 早川書房)に収められている。
ネタバレですが、ダニエル・キースは主人公の手記の形をとっており、知能が発達する前と衰えてからの文章がすごい。翻訳の文章にも工夫が凝らされておりスバラシイ。長編の方もさわりは読んでみよう。最初と最後(友だちの鼠の墓に花束をあげてくれと主人公が頼む所。)
記憶をはじめとする知能が衰えることに、怖さを感じる。老いることに通じるからだ。これは程度の差こそあれ、すべての人が避けられない。怖さの克服には修行が必要だ。
#最近「記憶」に関する読書をしたがる原因はここにある。修行とは程遠く、乱読に近い。
この作品は中編がヒューゴー賞、長編がネビュラ賞を貰っている。映画化もされた。「まごころを君に」(学生時代に映画をみてびっくりし、後に気づいて原作を読んだ。クリフ・ロバートソンはアカデミー主演男優賞、音楽ラビ・シャンカール)
つぎは「記憶のメカニズム」に決めた。これも再読。名著だと思っている。
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東日本橋の家具卸店にいき、食堂椅子を三脚注文してきた。電車の中で「記憶のメカニズム」を大分読む。
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