2018年6月3日日曜日

怖いもの見たさという性癖は誰にもある

ベランダの梅の歯、緑が美しい


 「雲をつかむ話」を読了。話のトーンとしては「犬婿入り」に似ている。もっと明るい小説もたくさんあるが、「犯罪を犯すひと」や「刑務所」や「警察」などを恐れながらも惹かれる主人公の性格描写が面白い。

 内田百閒の「夢」の話に通ずるところがある。読んでいると怖いのだが、同時に惹きつけられる。

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 夕方、フィリップ・ロスなどの本を返し、ポール・オースターと青柳いづみこさんの本を借りてくる。



 「孤独の発明」は、フィリップ・ロスの「父の遺産」の訳者の柴田元幸さんが訳者あとがきで、プロットが似ているが傾向の違う作品と紹介されていたので、選んだ。老いた父親との交渉を同じユダヤ人作家のオースターがどう取り扱うかが楽しみだ。

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 昨日の飲み会の後遺症で、ゴロゴロしながら、音楽を聞く。最近ヘンデルに凝っているのでビデオも探して観た。BBC制作。なかなか面白い。

 ヘンデルの分厚く美しいハーモニーはどこから生まれてくるのか。伝記本を図書館で予約。


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