静かな外は新緑に… |
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4月17日の鹿島先生と島田歌穂さんの対談。YouTubeビデオを見ながら、分担の最終部分を文字起こしする。ビデオからの文字起こしは初めてだが、いろいろ困難ではあるが興味深い点がある。
一から文字起こしするのではなく、YouTubeの持つ機能で自動文字起こししてもらい、その結果のファイルをダウンロードしておいて、それをもとに音声(緩急は調節できる)を聞きながら修正する。YouTubeの文字起こしを画面の右側に表示しつつビデオを再生すると、自在なところでビデオをスタート・ストップできる。
最初は、これらのやり方を技術として理解して実施するのに手間がかかる。しかしこのやり方は、慣れれば困難ではなくなった。
本当に大変なのは、「話し言葉」を「書き言葉」に変換するところにある。いままでやっていた、確定原稿がある場合の校正は、ある程度機械的にできる(ようになりつつ有る)。
「話し言葉」には、無意味な単語(「えー」、「ああ」、「まあ」…など)が混じる。それは大部分除去しないといけない。また、話すときには文法的に正しいとはいえない言葉使いをする。これはある程度まで修正する必要がある。
もっと難しいのは、「校閲」的なことが必要となることだ。正確ではない(つまり曖昧な)言い方で述べられたことを、なるべく話者のニュアンスを大切にしながら、正しく直さないと、「読める」談話記録にならない。
リアルタイムで字幕が出る番組がある。いままでは時々あるミスを、見つけて、得意になったりしていた。でも、今回それと似たことをやってみて、字幕をすばやく出すのは至難の業と気づいた。
10分程度の文字起こしを90分ほどやったが、9割ぐらいのところで、疲れて中断した。残りは明日やることにする。鹿島さんの著書の説明でわからないところがあるので、その本を読まないにしても書誌的事項ぐらいは、調べておきたい。
この作業中に、「疲れる」というのが老年期の特徴ではないか。以前は、平気で何時間も作業を続けられた。いまや、一時間を超えて作業の緊張に耐えることは出来づらくなってきた。少しさみしい。
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数日前には、手書き原稿のデジタル・テキスト化もお手伝いできたし、この年になって新しいことを体験させてもらうのは嬉しい限りだ。
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