https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025008145-00 |
『ガーンジー島の読書会 上』(イースト・プレス)を2時間半で一気に読み終えた。神谷美恵子が昔、イギリス経由でパリに行こうとして、間違った連絡船に乗ってしまい、この島に行ってしまった。そして、ユゴーが『レ・ミゼラブル』を書いたのもこのガーンジー島。そこからは平和なイメージが伝わってきたのだが、この書簡体の小説からはそのイメージを破る、第2次世界大戦中の悲惨な歴史が見えてくる。
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そこは、下巻を読んでから考えるとして、題名になった島民の「読書会」が素晴らしい。ドイツ統治下の暗い苦しい時期に、通常は本など読んだことのない人々が催す読書会。各自が自分の読んだことのある、大抵は一冊程度しか読んでないにもかかわらず、書物の感想を他のメンバーに話す。最初はいやいやながら参加していたメンバーも、次第に読みそしてそれを話すことで人間性をとりもどしていく。極限状態のなかでの読書が人間にどのような影響を及ぼすのかという点で、『収容所のプルースト』に通じるところもある。
神谷美恵子の『本、そして私』で、ガーンジー島を知ったのだが、『本、そして私』の主題も、本との関わりで人生を切り開いていくところにある。
この本は映画化もされているらしい。観たい。そして著者のメアリー・アン・シェィファーの人となりも知りたくなった。読書会メンバーの読んでいる本や著者たちにも興味が湧く。たとえば『エリア随筆』。ラム姉弟などなど。
久しぶりに、一気読みできた本だった。図書館から借りていたのだが、コロナ禍のために2ヶ月近く借りっぱなしだった。もうじき図書館は機能を回復しそうなので、すぐに下巻を借りたい。
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運転免許更新の最終期限が迫っている。来週高齢者講習を自動車学校に受けに行き、その直後に更新という予定だが、昨日やっと免許更新の業務が開始されたらしい。自動車学校からはなにも通知がないので、予定どおりとしても、免許更新は大人数が集まって怖いので、更新の延期を郵送で申し出ることにした。仕事を抱えていると、これらのことは煩わしいだろうが、隠居の身としてはあまり問題ではない。そう思おうとしている節もある。
半年近く悩まされていた、トイレの漏水問題も、解決の見込みがたった。今日、工事の下見をしてもらって、明日温水洗浄便座の交換。10万円給付金のおかげだ。
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