2020年5月7日木曜日

『ファウンデーションの彼方へ』(早川書房)でアシモフはシリーズの近代化をなしとげた

『ファウンデーションの彼方へ』(早川書房)を読み始めた。シリーズ第四作。30年という長い間隔をおいて1982年に再開されたものだ。当然第一巻から第三巻も今回読んでみようとした、ところが第一巻の後半でギブアップし、第二巻も流し読み、第三巻は読まずに、第四作にとりついた。

https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000001669139-00

読めなかった原因はよくわからない。アシモフの若書きで中編の集合体(第一巻)であったことや、厚木さんの訳文も古めかしいことが考えられる。第四巻はすんなり読める。ちと不思議。第三巻までについては、英語版や岡部訳にもあたってみたい。


第四巻。12頁から13頁。「銀河百科辞典」(大事典でなくて)は「コンピュータ化」されている。毎日改訂されてもいる。

48頁。脇役の学者。主人公とトランターへの旅に出るのだが、若い頃から歴史本の虫。「ターミナス大学図書館」にいりびたって、伝説を調べまくる。成長してからは図書館相互貸借制度の楽しみを知る。遠い世界からも「超放射通信」で取り寄せた資料を活用している。

72頁。宇宙旅行に出るにあたって、学者は一辺20センチの薄板を持参する。これに彼の蔵書がすべて納まっているのだ。

75頁。主人公は宇宙船を操縦するため、専用のコンピューターと直接「接続」する。細かい指示をしなくても、意志で宇宙船を操縦できる。

76頁。当然、銀河内のすべての星の宇宙座標がコンピュータのメモリー・バンクに納まっている。(!?)

というように、記述が新しい科学技術に応じて「近代化」している。第三巻まではこのへんが欠けているので、読みにくいのだろう。

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夕方、面白いビデオを観た。「物理学入門」を30分でおこなうもの。眺めていると大学教養部入学時も同じような話を聴いてワクワクしたのを思い出した。
「大学で学ぶ物理を板書1枚にまとめてみた 」
https://youtu.be/naBcXoq4aOI

失礼して板書の一部を紹介。

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