目次はこうなっております。あ、その前にこれは植草甚一スクラップ・ブックの30巻ね。(第三期)
1 シネマディクトJ、焼跡の町を行く 9(ページ)
「ミネソタの娘」と定石の活用
フランス映画、来たる
シネマ・ディクトJ・Jと「海の牙」を見る
「大いなる幻影」の偉大さ
クレールの「沈黙は金」とタチの「祭の日」を見て
ワイラーの「我等の生涯の最良の年」
イギリス映画界の現状
「ハムレット」初日の印象をひとこと
イタリア映画がやって来る!
「戦火のかなた」を作ったロッセリーニという監督
ルイジ・ザンパの「平和に生きる」
「靴みがき」にはすっかり感動してしまった
2 三人の巨匠たち 77
チャーリー・チャップリン
黒澤明
ルイス・ブニュエル
3 ヨーロッパの映画的辺境 119
「ヨーロッパの何処かで」とパラージュ
「死の船」のアレゴリー
ドイツ映画の季節
ボンダルチュクの「人間の運命」
ラディスラオ・バホダの「汚れなき悪戯」と「広場の天使」
4 ぼくのベルィマン研究 159
ベルィマンから学ぼう
「不良少女モニカ」
「夏の夜は三たび微笑む」
「処女の泉」とベルィマンの力
アルフ・シェーべルィのこと
ベルィマンがアメリカで騒がれたとき
ストックホルムでの寒い日にーーー「沈黙」
「牢獄」までのベルィマン映画を研究してみよう
「牢獄」のあとでベルィマン映画はどう発展したか
解説 :風呂の中のミツマメ 田村隆一
初出一覧
やはり、映画は植草甚一先生の得意分野だ。題名だけ読むとほとんどついていけない。もっとも年代が違うので仕方ない面もある。若いときに見た映画はこころに焼き付いている。でも植草先生なら試写を一日何回見ても、映画のカットが頭に入っていた。暗闇でもメモできるという技をお持ちだったと聞く。カット割りをすべて書き留めた。ビデオのない時代でも、いやビデオのない時代だからこそ、真剣に映画をみてしかも楽しんだ。
冒頭に書いたが、この本には書店の領収書が挟まっていた。もっとそれを習慣にしておけばよかった。あとの祭りだけど。
0 件のコメント:
コメントを投稿