2021年9月20日月曜日

一筋縄では使いこなせない『オールドレンズ……』

朝読書。


『オールドレンズの神のもとで』

78頁。

「コルソ・プラーチド」よくわからない。初出情報を手がかりにするのは邪道?いつもと違う出だし。ピランデルロ。

その先の

「めぐらし屋」は、別の作品に書き直される短編。

137頁。

「徳さんのこと」

いまどきの高校生が『科学的宇宙観の変遷』、アレニウス。変わっている?

140頁。

黒電話、欲しい。着信(受信)だけなら使えるそうだ。発信にはパルス回線に戻す必要があるがそこまではしたくないな。

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ここ数日の図書館ブームの一端として、熊楠が大英博物館(当時は博物館内に図書部門があった、今でも閲覧室はあるし、1990年ごろ行ったときも入ってみた。)内でどのように本と付き合っていたかを、東洋文庫の『南方熊楠文集1』の「履歴書」で読んでみた。

熊楠は1892年以降の10年弱、大英図書館に出入りしている。館員にならぬかと誘われたが、不自由を嫌い館員にはならずじまい。ただ、『大英博物館日本図書目録』の編纂には力を貸している。一方、「珍書」500冊ほどから抄出・全文写し取りなどを行い、そのノート1万頁以上を日本に持ち帰ったようだ。熊楠のことなので書き写すだけで完全に頭に入ったのだろう。

ベンヤミンよりスケールが大きいような気もする。

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夕方、図書館に行き、3冊借り出す。

吉川一義『『失われた時を求めて』への招待』(岩波新書)
柿木伸行『ヴァルター・ベンヤミンーー闇を歩く批評』(岩波新書)
ジェイ・マキナニー『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』(新潮社)

最後のは勘違いしていた。マキナニーの自伝と思って借りたが、これも小説。
自伝風小説は『ランサム』で、これはあらたに借りる手続きをした。しかも、『ブライト・ライツ・ビッグ・シティ』も自伝的小説。『ランサム』の前編という位置づけかしら?

家に戻ったら、古本で注文していた、

マキナニー『ブライト・ライツ・ビッグ・シティ』と
堀江敏幸『彼女のいる背表紙』(マガジンハウス)

が届いていた。

今日はいい日だ!
これら5、6冊のなかから来週の巻頭言の材料を捜すことになるだろう。

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