今朝はボール紙製の自動車でレースをしている夢を見ているうちに、目覚ましで起こされた。午前2時半。
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香港旅行に行く息子たちを送って、羽田まで早朝ドライブした。寒冷前線が通過し、いっとき土砂降りになり困惑したが、3時頃出かける頃になって小降りとなった。夜が明けて帰ってきたときにはピーカンの晴れ。
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勉強のタネのもとは、「失われた時を求めて」。面白く読んでいるうちに、似たような小説として思い出したのが「トリストラム・シャンディ」。学生時代に冒頭しか読んでいないのだが、ユーモアを持った意識の流れの書き方が似ている。漱石のトリストラム・シャンディ」紹介文を探してみた。足元に転がっていた全集第十巻に掲載されている。
面白くなり、「トリストラム・シャンディ」をKindleで探し、朱牟田夏雄先生の岩波文庫本をみつけて、とりあえずサンプルで読んでみた。訳者前書きがほとんどだが、これがまた面白い。「失われた時を求めて」読書の中休みにでも読み直したい。
漱石の「猫」や「草枕」も同系統の文章とも言える。たしかに後年の堅苦しい小説よりは好きだ。なぜ、漱石の文章が変わっていったのか、そして大学を辞めて小説一本で食っていくことにしたのと、どういう関係があるかは、勉強のタネになる。
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朝日新聞日曜版を昨夜遅く見たが、原田マハさんの「たゆたえども沈まず」の主人公が、林忠正らしい。先日北斎の欧州への紹介者として興味を持ち始めたので、この小説は読んでみたい。これも勉強のタネ。
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肝心の「失われた時を求めて」を読んでいると、彼の「理科系」の知識の片鱗が垣間見える。たとえば、教会は4次元の建造物だと言い出すあたり。アインシュタインと「同時代人」だものね。
どの程度科学的知識があったのかを探りたい。これも勉強のタネ。
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夕方、忘年会その2があった。始まる前に、早く着いた店の前で考えていたら、会社入社直後の仕事仲間(若い人も少し年上の人も)と一緒に遊びに行ったり、お互いの家を訪ねたり楽しく付き合っていたのを、思い出した。
飲みながら、その話をしていたら、もっと前の記憶、高校生大学生時代の友人で高校の先生をしながら宗教学を研究していたK君も思い出した。早くして世を去ってしまったことも。悲しいが時々思い出すのが供養ともいえる。
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他には、実際に競馬場で目撃して鮮烈な印象をもったマルゼンスキーのことも思い出した。
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種々雑多なことを思い出しながら、それを記述していくのが面白いし、「失われた時を求めて」はそんな気分を助長させる。
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