『夢の操縦法』(エルヴェ・ド・サン=ドニ侯爵 立木鷹志訳 2012年 国書刊行会)を昨夜、下読み、つまり目次・冒頭・訳者の解説を読んでから、寝た。この本の主題は「夢の心理学」、明晰夢をいかに見るか、あるいは著者が見たか。
感化されやすい私は、すぐ明晰夢を見た。米国出張でゴルフを顧客とやるが、あまりにも下手なので皆に辟易され、自分でゴルフなどやりたくないと思い切って言い出す。
これだけで、この本を読む目的は達したと行ってもいい。でももっと読んで見る、もちろん。
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朝食の林檎は「北斗」。青森産。とにかく大きいのを買ってきたが、ミツがたっぷり。甘い。
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『パリ左岸』(アニエス・ポワリエ 木下哲夫訳 2019年 白水社)。ALL REVIEWS友の会のイベントで、著者の話を聞く機会があった。当然のように、この本を読みたくなったが、図書館には蔵書がなかった。そこで、一ヶ月前にリクエストを出した。タイミングが良い、つまり本が出たばかりで、どこの図書館にもなかったので、購入してもらえた。
ワクワクしながら、読み始めた。例によって、「訳者あとがき」から読み始めた。情報満載。とくに、参考のビデオが紹介されていて、それも少し見た。
ポワリエさんがパリのシェークスピア書店でやった、『Left Bank』の読書イベント。視聴回数は879回、それほど多くない……。
https://www.youtube.com/watch?v=msdjuu4BXZY&t=164s
比較のため、ALL REVIEWSのnote記事「【特別対談】アニエス・ポワリエ×鹿島茂 『パリ左岸 1940-50年』を語る」は、ここ。(ビデオではない。)
https://note.mu/allreviewsjp/n/n0bbfbe453f69
ジャック・ジョジャール(ナチスからルーブルの美術品を守った人物。)のドキュメンタリー映画の予告編
https://www.youtube.com/watch?v=MHtrGGH65Lc
(本に書かれたアドレスは今無効になっている。)
ホテル・ルイジアーヌの映画の予告編。
https://www.youtube.com/watch?v=n1LNaxjtcho
これらを見ているうちに、なぜか「去年マリエンバードで」のビデオも見てしまった。今年、4Kで作り直して、いま公開中らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=ZuLUttPCfXQ
明晰夢のような映画。
1960年代の後半は、フランス映画が好きで、いろいろ見ていた。『パリ左岸』はこの時代以前を描いているが、「第3の道」と言う若者の絶対的な自由の末路がこんな映画にも現れていた。それを無意識ながら感じ取っていて、この手の映画が好きになったのだろうと思う。
同じ自由を夢見た学生運動も1970年後半には、フランスでも日本でも衰えていった。ただし、衰え方には相違がある。
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