2019年11月27日水曜日

『DUNE』につき調べたあと、『パリ左岸』と『岩手における転形期の群像』の1946年の描写の対応を考える

毎朝やっているTwitterタイムラインのパトロール(?)、今日は『ホドロフスキーのDUNE』というビデオが、Amazonプライム・ビデオで公開されているというTweetに惹きつけられた。

そもそもホドロフスキーって、誰なのというレベルだが、『DUNE』という作品は好きなので、とりあえず、ビデオを観た。1975年(!)に『DUNE』を作ろうとしたという。壮大な計画すぎて(たとえば上演時間が10時間前後)、ハリウッドが二の足を踏んだので、出来なかった顛末をドキュメンタリーにしてある。彼は1929年生まれだが、まだ夢は捨てていない。これはすごい。絵コンテの大部の本を手に持っていたが、この本だけでも見てみたい。市販はされてないのか。

『DUNE』は日本語訳の原作はたしか1から3まで読んだ記憶がある。ビデオ(YouTube)で、1985年版の映画も観た。デヴィッド・リンチ監督。ラウレンティス制作。2時間16分。『DUNE:The alternative edition redux』なるビデオ映画もYouTubeにあって、ざっと観た。他に『DUNE(2000)-Complete』とかいうのも今朝見つけたが、これはテレビシリーズか?来年封切りの新作『DUNE』もあるらしい。ヴィルヌーヴ監督。

ともかく、ホドロフスキーのを観てみたいが、実現はしないだろうなあ。異次元に行かないと。
参考サイト
https://www.uplink.co.jp/dune/

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『パリ左岸』も読み続ける。
178頁。ボーヴォワールは先駆的フェミニストの妹たちを従えている。グレコ、サガン、バルドー。
カミュは新作戯曲『カリギュラ』で、美貌の新人ジェラール・フィリップを登用。
188頁。サルトル、ボーヴォワール、カミュ夫妻、ケストラーとその恋人、計6人で飲んだくれる。帰りに、それぞれのカップルは、別の橋の上で、早朝の光を反映する美しいセーヌの水面を眺める。翌日は二日酔いだが、サルトルはユネスコで講演。原稿は朝用意したらしい。ボーヴォワールが青い顔で傍聴する。
196頁。サルトルは人が良すぎる。誰にでも夕食をおごっている。酔うとピアノも弾く。
200頁。サルトルのヒントで『第二の性』をボーヴォワールがかきあげた。
204頁。メルロ=ポンティは20歳若いグレコと恋仲。グレコは「レ・タン・モデルヌ2月号」を買う。メルロ=ポンティの「誠実と不誠実」という文章が載っているから。1946年。
206頁。この章の題名は「第三の道」。カミュはコンバ紙で、非共産の社会主義政策への加担を呼びかける。「人道的社会主義」。
207頁。マクミランの『中道』は1938年の出版。すなわち第三の道は決して新しい考え方ではない。カミュ、サルトル、ボーヴォワールは第三勢力台頭への支援に全力をあげる。
208頁。1946年1月20日。ド・ゴール辞任。ド・ゴール派、共産党、社会党の意見はまったく一致しない。


このころ、日本でも保守主義者と、共産主義者、労農派は覇権争いをしていた。そのなかで、なんとか労働者がまとまってゼネストを打とうとしたが、マッカーサーの干渉により、改革への道は遠ざかった。

ご参考(義父の書いた本の紹介の一部です)
https://hfukuchi.blogspot.com/2016/12/blog-post_18.html

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