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今回の古本フリーマーケット、初めて出店者側に立ってみて、いろいろ勉強になることが多かった。いい年をしながら世間知らずであるとも言える。
グループで一つの出店としたので、値付けが難しかった。極端に言えば失敗。出納の簡素化のため一律200円とし、午後2時に売れ残ったものを100円とした。この値段の具体的根拠に基づいた合意がどこにもない。本の入手価格や、古本としての市場価格、各人の経済的要求、顧客がいくらぐらい払えるのかなど。もちろん、テストケースの出店であり、楽しみ半分の商売であるので、固いことを言ってもしょうがないのではあるが。
個人で出店すれば、自分の判断で自由な値付けが出来たはずだ。会社に勤務していた時に、同じようなことで悩んだのを思い出した。個人と、企業の価格設定への考え方は違って当然なのだが、自分の考えはたいてい修正されるので、オモシロクない。フリーランスになってからも、価格は自由に決められないことが多かった。
そもそも、古本のフリーマッケトは、純粋な商売と考えるのが間違っているとしておいたほうが精神衛生上は良い。今回はまだフリマのコミュニティに慣れていなかったが、わずかながら出店者と本の話をするのが、非常にためになり、なにより楽しかった。そこには商売を超えたものがある。同じ趣味を持つ知らぬ同士が、俗を離れた会話をすることが可能。これは、この世知辛い世の中での楽園のようなものだ。そう考えると、交通費を払い、出店料も払い、本はあまり売れず、昼食も外食で、赤字なのに他の本を買ってしまうのも悪くない。
右のはほぼ新品。三巻だけだがこれには総索引がついている、そうだ。 |
どこに価値を見出すか、によって同じ物事なのに辛かったり楽しかったりする。こんなことを考えさせてくれる、古本フリーマーケットだった。
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「高い城の男」(シーズン4)、10話のうち、9話まで観てしまった。このシーズンは完全に主役交代で、スミス元帥がパラレルワールドを股にかけて大活躍。しかもさっき観た第9話で、大どんでん返しがやってきた。これから、最終10話を観る。シーズン5もきっとあるだろう。こちらも楽しみだ。さて10話を……。
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