2020年3月25日水曜日

神谷美恵子のように間違ってでもいいからガーンジー島へいってみたい

ガーンジー島の港
Steve Neville / Public domain
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Wikipediaによると、

ガーンジー(英: Bailiwick of Guernsey)は、イギリス海峡のチャンネル諸島に位置するイギリス王室属領(英: Crown dependencies)である。首都はセント・ピーター・ポート。

だそうだ。

神谷恵美子が『本、そして私』のなかの「『ポリテイア(国家)』今昔」という文章のなかで記述している。間違った渡航先として行ってしまったのがガーンジー島だった。英語もフランス語も得意だったのにどうして間違えたか、旅の伴侶として持参した『ポリテイア』をギリシャ語で読みながら、プラトンの語る世界に没入していたからだろう。

ガーンジー島という言葉に聞き覚えがあった。ユゴーがフランス第二帝政を避けながら、『レ・ミゼラブル』を書いた亡命先が、ガーンジー島だった。このことは、『世紀の小説『レ・ミゼラブル』の誕生』(白水社)で読んだ。

その後、モネがこの島に行って《ガーンジー島の濃霧》という絵を描いたようだ。
https://www.musey.net/6734

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神谷美恵子は幼い時、スイスの私塾に通ったがその時のことを『遍歴』という本の中で語っている。42頁から……

(デュプイ)先生はフランス文法、作文、文学等も教えて下さった。手もとに残っているノートをみると、文学作品としてはヴィクトル・ユーゴーの詩が圧倒的に多い。……ノートに写してあるおびただしいユーゴーの詩の中で、私の心に深い印象を残しているのは「良心(ラ・コンシアンス)」という長詩である。

ユーゴーを学んだのが幼いときでなく、もっと長じてからだったら、後年間違った行く先ガーンジー島のことを理解できたかもしれない。そうだったら、ユーゴーの滞在先を訪ねて欲しかった。

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『本、そして私』の別の文章「V・ウルフの夫君を訪ねて」も、趣き深いものだ。

ヴァージニア・ウルフのことも知りたくなり、彼女の『ある作家の日記』を図書館で予約した。訳者は神谷恵美子だ。

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