今朝、土曜日の朝日新聞夕刊を読んだ。毎月第一土曜日に富永京子さんが「モジモジ系時評」を連載中だ。新聞のコラムを書くのは、海に流した瓶詰めの手紙のようなもので、いつか「目指す人」に届けばいい、とのこと。思わず膝を打ってしまった。
今、時々書いているメルマガの「巻頭言」も、読者からのフィードバックは皆無に近い。それでもいつかどこかである読者に読んでもらって、返事をもらわないまでも、何かその人の心を打つことができたらいい。徒労と思わずに済む。
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夕食用の買い物ついでに、図書館に行ってきた。持ち帰ってきたのは6冊。いや、間違って自分の本『文学部唯野教授』(岩波書店)を持っていってしまったので、計7冊。食材と合わせるといつもの買い物袋にはいらず、エコノミーバッグも動員した。重かったが、両肩に荷物をぶら下げると、バランスは取りやすい。
あとになると忘れるので、なぜ借りようと思ったかをメモしておく。
(1)『穂村弘ワンダーランド』(沖積舎)、穂村弘の「ニューウェーブ」短歌を勉強したかった。きっかけは新聞夕刊の記事。
(2)『モンテーニュの書斎』(講談社)、『エセー』を日記のお手本として参考にするため。
(3)『民主主義を信じる』(青土社)、6月度月刊ARの課題本。
(4)『はじめてのウィトゲンシュタイン』(NHK出版)、これもきっかけは新聞記事。
(5)『私的読食録』(プレジデント社)、AR定例会「食べ物」の参考書。
(6)『アーカイブの思想』(みすず書房)、索引テーマ系の本。
食の観点からの秀逸な書評集だ。 |
(5)と(6)は借り出し期間を延長しても読みきれず、また借り直してきた。このぐらいになると、全部読んでいなくても、読んだような気になる。自前積ん読本と同じ様になる。そういえば、『文学部唯野教授』も長らく読んでいない。
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