2021年7月18日日曜日

自己本来の理想を追う(追った)照ノ富士と故長尾真先生に敬意を表したい

朝、巻頭言の第2稿を作った。明日早朝に細かい字句の見直しをして第3稿にした上で、Slack上での仲間の方によるレビューに回すことにする。

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昨日土曜の夕刊に5月23日に亡くなられた長尾真さんの電子図書館に関する業績を簡単にまとめた記事が載った。それを読み、少し国会図書館のサイトなどを読んでみると、今の私の読書生活の多くの部分を支えてくれる仕組みを推進してくださったのは、長尾真さんだったと改めて身に沁みてわかった。

今後の動きのなかでは、画像電子化済み資料のOCR化による全文検索と、国会図書館内閲覧資料の家庭内パソコンへの送付、この2つを首を長くして待ちたい。そんなに長くはかからないと思う。

https://www.ndl.go.jp/jp/preservation/digitization/fulltextreport.html

https://artscape.jp/study/digital-achive/10016561_1959.html

資料の電子化には出版業界の反対も多かったという。視野の狭い人々の反対を押し切った長尾真さんにあらためて敬意を表したいし、その遺志を継ぐことの一端を今後も担っていきたい。

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今回の芥川賞受賞の作品のうち、石沢麻依さんの『貝に続く場所にて』のことを、豊﨑社長と大森さんの対談ビデオを見ているうちに、読みたくてたまらなくなった。ゲッチンゲンが舞台で寺田寅彦も出てくるらしいし、野宮さんという登場人物は『三四郎』の主人公の恋敵の名前を思わせる。もちろん、『彼岸花が咲く島』のほうも読みたいので、文藝春秋来月号を待って買うことにする。8月が待ち遠しい。

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大相撲名古屋場所の千秋楽。全勝同志の対決は、白鵬の勝ち。なりふり構わぬ横綱らしからぬ勝ち方に疑問を覚えた。休み明けで進退がかかった場所でなんとか勝ちたかったのはわかるが、家族も含めた全国の子供の前で反則めいた技で勝とうとする姿は情けない。横綱審議会でまた問題になるだろうし、厳重注意をして欲しい。品位に欠けるという名目で横綱の地位を剥奪するという手もあるだろう。

一方、照ノ富士はよくやった。良い横綱になってほしい。


(後記:翌日の横綱審議会では白鵬の件に付き辛口の意見が出たらしい。ただし処分問題にまではならなかった。弱腰だ。)

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